2009年11月08日
クリス・アンダーソン『FREE』(フリー 無料からお金を生み出す新戦略)
Twitterばかりしていると本当にブログ終了になってしまいかねないのでたまの更新をしてみます。普段は毎日Twitterでつぶやいていますのでよろしければこちらもどうぞ。
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USですでに話題になっているクリス・アンダーセン(ロングテールの提唱者)の著書『FREE -THE FUTURE OF A RADICAL PRICE』の日本語版 『フリー <無料>からお金を生み出す新戦略』を監修のこばへんさんからご献本いただきました。現在読み進めていますがもともと遅読ですものでまだ途中です。
ここまでで感じていることは「情報は無料になりたがる」という言葉の意味は一筋縄で捉えるものではない、というようなことです。コピー可能なビットとしての情報の貨幣価値が相対的にゼロに限りなく近づくことは事実でありすでに起こっていることだと思います。ただしこれは貨幣市場からの視点。
書籍の中でも指摘されている非貨幣市場の広がりはウェブにおいてはすでに巨大なものとなっていて、大きな心的コストを相互に強いることになる貨幣換算などよりも高い価値(言葉にすれば意義や賞賛など)の交換が大量に行われています。そこで価値とされるものはアトムでもビットでもない”知恵””共感”であり、これらは従来から貨幣市場とは交わりにくい性質のものです。
これを無理に貨幣換算しようとすると多くは無視か炎上の憂き目に合います。一部例外となるのはその非貨幣市場自体のプラットフォーム提供者と「著作権」の剣の使い手たち。その立ち位置を獲ろうと多くの事業者が七転八起しているのが今のウェブ業界といってもいいと思います。
また書籍の中で「フリーミアム」の概念が謳われています。これは端的には「フリー」の名の下に集まったユーザーの「5%」がプレミアムサービスの購入者となることで成立するモデルとして描かれています。これは私が取り組んでいるビジネスの形態そのものでもありこの書籍の掲げるテーマで最も興味を持っていたところでもあります。巻末には「フリーミアムの戦術」として4つのモデルを提示するほど重視されているテーマのようです。
ここまでのところで私が感じているのは、フリーミアムモデルを執ろうとするときにマーケティング目線だけでフリーを捉えるのはウェブ的ではないな、ということです。単に見込顧客の収集方法としてのフリーを活用するだけではなく、フリーユーザーが多数存在していることによるプロダクト面でのポジティブフィードバックが組み込まれていなくては片手落ちなのではないかな、と感じています。ネットワーク効果であったりコンテンツ供給の対価としてのフリーであったり。
そんなことを考えながら読み進めていろんな気づきをいただいています。おすすめです。
日本放送出版協会
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