2006年03月27日
ウェブ検索と群集の叡智
先ほど('06年3月27日11:55頃)、大分県で震度5弱の地震があったようです。現地の状況が心配なところですが、同時にこういったことが起こったときの世間の人々の行動が「検索」に顕著に現れることがgooランキングがリアルタイムで出している「キーワードランキング」で見て取れます。
上の画像は地震が起こって5分後の様子です。左側のリアルタイムランキングで「地震」「地震情報」「地震速報」「気象庁」といったキーワードが一気にトップ5に出てきます。地震が起きたときに多くの人の意識や検索行動が地震の方を向く、というのは当然といえば当然なのですが、これが目で見てわかるところが興味深いわけです。これはより普遍的に「世間の興味・関心をリアルタイムに知ることができる」という見方もできます。
Web2.0界隈で言われる「群集の叡智」というものを考えるとき、より多くの人々に表現者として群集の叡智に参加してもらうにはどうすればよいのか、というのがネットサービス提供者の大きな課題になっているところです。その手段は大別して「障壁を下げる」、「場の空気を作る」、「刺激を与える」の3つの方向で細分化していけると思いますが、このリアルタイムキーワードランキングはそのうちの「障壁を下げる」というアプローチを取ったものとして捉えることができます。
ユーザーにとってウェブでの検索行為というのは、「検索ボックスにキーワードを投入して送信する」という挙動を伴います。この行為はほとんどのインターネットユーザーが自然にとっているアクションです。つまり障壁はたいへん低い。ただ、その検索行為にはユーザー個々人のその瞬間の興味・関心がスライスして現れています。つまり、検索という行為自体が個人の興味をインターネットに表出する行為であり、一つの「群集の叡智への参加」であるということです。
gooランキングのリアルタイムキーワードランキングは「検索」という行為を「簡易なネットへの参加」と見立て、それを集約して世間の人々に意味ある情報とするために、「直近3分の世間の興味を数秒毎に更新する」というパッケージで提示しているということです。
今後このような群集の叡智を適切にリパッケージして提示するサービスはいっそう増えていくものと思われます。
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