2005年09月21日
はてな、イー・マーキュリー共同勉強会
現在のネットコミュニティ市場で、最も注目されている2社が共同勉強会を開催しました。
イー・マーキュリーの笠原社長とはてなの近藤社長は同じ'75年生まれのU30世代最年長の同級生。
二人に共通するところは、あくまでユーザーオリエンテッドにサービスを作っていこうとする姿勢と、一見穏やかすぎるほどに見えて、その実人と会話している間も絶えず頭を回転させながら論点の本質を突き詰めようとする思考スタイルにあります。
そんな二人が陣頭指揮を執って進めている2つの小世界「はてな」と「mixi」が、サービス面で融合していくことを期待してやみません。例えば「はてなポイント」をmixiでも使えるようにすれば、mixiの活発なコミュニティの中の交流に経済的視点が注入されてmixiは一層実社会に近いコミュニティに発展するでしょう。例えば「はてなキーワード」のWiki機能とmixi日記のフロー速度が融合すれば、ライブドアPJなんかよりもよほど質も速報性も高いCGMニュースサービスができあがるでしょう。
お互い大人になって、株を上げてしまって「競合」のような存在感になってしまう前に、サービスレベルで共同事業をはじめてみられたら、別個でサービスを進めていくよりもより日本のインターネットと社会に貢献することになると思いますよ。いかがですか? >笠原さん、近藤さん
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Google Wifi -Googleがついに無線LAN
Googleが無線LAN事業に進出?の記事がGoogleWeblogに出ています。
Googleのソフトウェア「Google Secure Access」をインストールして、サンフランシスコのベイエリアの一部で無線LAN接続すると、通信内容が暗号化されてGoogleのサーバを経由したセキュアな通信ができる、ソフトウェアはもちろん無料、ただしGoogleは暗号化された通信内容を読み取ることができるのでよろしく、といった内容。この記事だけでは「GoogleWifi」自体の存在、すなわちGoogleがついに通信インフラ事業に進出するのかどうか、という点については読み取ることができない。
しかし、これまでも予測されてきたGoogleの無線LAN事業進出の伏線(もしくはプレ発表)であることは間違いないだろう。GoogleはGoogle Secure Accessをインストールしているユーザーに向けて無線LANアクセス自体を無料で提供し、GoogleTalkと合わせて移動体通信事業へ歩を進める、ということになるのだろう。同時に、無線LANアクセスユーザーの通信内容の全てを自社サーバ通過させることで、Googleはまた一歩世界中の情報を支配するという野望に近づくことになる。
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2005年09月14日
Stay hungry, stay foolish.
6月のスタンフォード大学卒業式でのスティーブ・ジョブズ氏のスピーチの和訳です。
前の会社の先輩からメールをもらい、恥ずかしながら今日初めて読んで、涙をながしてしまいました。
2005年6月12日、スタンフォード大学
PART 1 BIRTH
ありがとう。世界有数の最高学府を卒業される皆さんと、本日こう
して晴れの門出に同席でき大変光栄です。実を言うと私は大学を出た
ことがないので、これが今までで最も大学卒業に近い経験ということ
になります。
本日は皆さんに私自身の人生から得たストーリーを3つ紹介します。
それだけです。どうってことないですよね、たった3つです。最初の
話は、点と点を繋ぐというお話です。
私はリード大学を半年で退学しました。が、本当にやめてしまうま
で18ヶ月かそこらはまだ大学に居残って授業を聴講していました。じ
ゃあ、なぜ辞めたんだ?ということになるんですけども、それは私が
生まれる前の話に遡ります。
私の生みの母親は若い未婚の院生で、私のことは生まれたらすぐ養
子に出すと決めていました。育ての親は大卒でなくては、そう彼女は
固く思い定めていたので、ある弁護士の夫婦が出産と同時に私を養子
として引き取ることで手筈はすべて整っていたんですね。ところがい
ざ私がポンと出てしまうと最後のギリギリの土壇場になってやっぱり
女の子が欲しいということになってしまった。で、養子縁組待ちのリ
ストに名前が載っていた今の両親のところに夜も遅い時間に電話が行
ったんです。「予定外の男の赤ちゃんが生まれてしまったんですけど、
欲しいですか?」。彼らは「もちろん」と答えました。
しかし、これは生みの母親も後で知ったことなんですが、二人のう
ち母親の方は大学なんか一度だって出ていないし父親に至っては高校
もロクに出ていないわけです。そうと知った生みの母親は養子縁組の
最終書類にサインを拒みました。そうして何ヶ月かが経って今の親が
将来私を大学に行かせると約束したので、さすがの母親も態度を和ら
げた、といういきさつがありました。
◆◇◆
PART 2 COLLEGE DROP-OUT
こうして私の人生はスタートしました。やがて17年後、私は本当に
大学に入るわけなんだけど、何も考えずにスタンフォード並みに学費
の高いカレッジを選んでしまったもんだから労働者階級の親の稼ぎは
すべて大学の学費に消えていくんですね。そうして6ヶ月も過ぎた頃
には、私はもうそこに何の価値も見出せなくなっていた。自分が人生
で何がやりたいのか私には全く分からなかったし、それを見つける手
助けをどう大学がしてくれるのかも全く分からない。なのに自分はこ
こにいて、親が生涯かけて貯めた金を残らず使い果たしている。だか
ら退学を決めた。全てのことはうまく行くと信じてね。
そりゃ当時はかなり怖かったですよ。ただ、今こうして振り返って
みると、あれは人生最良の決断だったと思えます。だって退学した瞬
間から興味のない必修科目はもう採る必要がないから、そういうのは
止めてしまって、その分もっともっと面白そうなクラスを聴講しにい
けるんですからね。
夢物語とは無縁の暮らしでした。寮に自分の持ち部屋がないから夜
は友達の部屋の床に寝泊りさせてもらってたし、コーラの瓶を店に返
すと5セント玉がもらえるんだけど、あれを貯めて食費に充てたりね。
日曜の夜はいつも7マイル(11.2km)歩いて街を抜けると、ハーレクリ
シュナ寺院でやっとまともなメシにありつける、これが無茶苦茶旨く
てね。
しかし、こうして自分の興味と直感の赴くまま当時身につけたこと
の多くは、あとになって値札がつけられないぐらい価値のあるものだ
って分かってきたんだね。
ひとつ具体的な話をしてみましょう。
◆◇◆
PART 3 CONNECTING DOTS
リード大学は、当時としてはおそらく国内最高水準のカリグラフィ
教育を提供する大学でした。キャンパスのそれこそ至るところ、ポス
ター1枚から戸棚のひとつひとつに貼るラベルの1枚1枚まで美しい手
書きのカリグラフィ(飾り文字)が施されていました。私は退学した身。
もう普通のクラスには出なくていい。そこでとりあえずカリグラフィ
のクラスを採って、どうやったらそれができるのか勉強してみること
に決めたんです。
セリフをやってサンセリフの書体もやって、あとは活字の組み合わ
せに応じて字間を調整する手法を学んだり、素晴らしいフォントを実
現するためには何が必要かを学んだり。それは美しく、歴史があり、
科学では判別できない微妙なアートの要素を持つ世界で、いざ始めて
みると私はすっかり夢中になってしまったんですね。
こういったことは、どれも生きていく上で何ら実践の役に立ちそう
のないものばかりです。だけど、それから10年経って最初のマッキン
トッシュ・コンピュータを設計する段になって、この時の経験が丸ご
と私の中に蘇ってきたんですね。で、僕たちはその全てをマックの設
計に組み込んだ。そうして完成したのは、美しいフォント機能を備え
た世界初のコンピュータでした。
もし私が大学であのコースひとつ寄り道していなかったら、マック
には複数書体も字間調整フォントも入っていなかっただろうし、ウィ
ンドウズはマックの単なるパクりに過ぎないので、パソコン全体で見
回してもそうした機能を備えたパソコンは地上に1台として存在しな
かったことになります。
もし私がドロップアウト(退学)していなかったら、
あのカリグラフィのクラスにはドロップイン(寄り道)していなかっ
た。
そして、パソコンには今あるような素晴らしいフォントが搭載され
ていなかった。
もちろん大学にいた頃の私には、まだそんな先々のことまで読んで
点と点を繋げてみることなんてできませんでしたよ。だけど10年後振
り返ってみると、これほどまたハッキリクッキリ見えることもないわ
けで、そこなんだよね。もう一度言います。未来に先回りして点と点
を繋げて見ることはできない、君たちにできるのは過去を振り返って
繋げることだけなんだ。だからこそバラバラの点であっても将来それ
が何らかのかたちで必ず繋がっていくと信じなくてはならない。自分
の根性、運命、人生、カルマ…何でもいい、とにかく信じること。点
と点が自分の歩んでいく道の途上のどこかで必ずひとつに繋がってい
く、そう信じることで君たちは確信を持って己の心の赴くまま生きて
いくことができる。結果、人と違う道を行くことになってもそれは同
じ。信じることで全てのことは、間違いなく変わるんです。
◆◇◆
PART 4 FIRED FROM APPLE
2番目の話は、愛と敗北にまつわるお話です。
私は幸運でした。自分が何をしたいのか、人生の早い段階で見つけ
ることができた。実家のガレージでウォズとアップルを始めたのは、
私が二十歳の時でした。がむしゃらに働いて10年後、アップルはガレ
ージの我々たった二人の会社から従業員4千人以上の20億ドル企業にな
りました。そうして自分たちが出しうる最高の作品、マッキントッシ
ュを発表してたった1年後、30回目の誕生日を迎えたその矢先に私は会
社を、クビになったんです。
自分が始めた会社だろ?どうしたらクビになるんだ?と思われるか
もしれませんが、要するにこういうことです。アップルが大きくなっ
たので私の右腕として会社を動かせる非常に有能な人間を雇った。そ
して最初の1年かそこらはうまく行った。けど互いの将来ビジョンに
やがて亀裂が生じ始め、最後は物別れに終わってしまった。いざ決裂
する段階になって取締役会議が彼に味方したので、齢30にして会社を
追い出されたと、そういうことです。しかも私が会社を放逐されたこ
とは当時大分騒がれたので、世の中の誰もが知っていた。
自分が社会人生命の全てをかけて打ち込んできたものが消えたんで
すから、私はもうズタズタでした。数ヶ月はどうしたらいいのか本当
に分からなかった。自分のせいで前の世代から受け継いだ起業家たち
の業績が地に落ちた、自分は自分に渡されたバトンを落としてしまっ
たんだ、そう感じました。このように最悪のかたちで全てを台無しに
してしまったことを詫びようと、デイヴィッド・パッカードとボブ・
ノイスにも会いました。知る人ぞ知る著名な落伍者となったことで一
時はシリコンヴァレーを離れることも考えたほどです。
ところが、そうこうしているうちに少しずつ私の中で何かが見え始
めてきたんです。私はまだ自分のやった仕事が好きでした。アップル
でのイザコザはその気持ちをいささかも変えなかった。振られても、
まだ好きなんですね。だからもう一度、一から出直してみることに決
めたんです。
その時は分からなかったのですが、やがてアップルをクビになった
ことは自分の人生最良の出来事だったのだ、ということが分かってき
ました。成功者であることの重み、それがビギナーであることの軽さ
に代わった。そして、あらゆる物事に対して前ほど自信も持てなくな
った代わりに、自由になれたことで私はまた一つ、自分の人生で最も
クリエイティブな時代の絶頂期に足を踏み出すことができたんですね。
それに続く5年のうちに私はNeXTという会社を始め、ピクサーとい
う会社を作り、素晴らしい女性と恋に落ち、彼女は私の妻になりまし
た。
ピクサーはやがてコンピュータ・アニメーションによる世界初の映
画「トイ・ストーリー」を創り、今では世界で最も成功しているアニ
メーション・スタジオです。
思いがけない方向に物事が運び、NeXTはアップルが買収し、私はア
ップルに復帰。NeXTで開発した技術は現在アップルが進める企業再生
努力の中心にあります。ロレーヌと私は一緒に素晴らしい家庭を築い
てきました。
アップルをクビになっていなかったらこうした事は何ひとつ起こら
なかった、私にはそう断言できます。そりゃひどい味の薬でしたよ。
でも患者にはそれが必要なんだろうね。人生には時としてレンガで頭
をぶん殴られるようなひどいことも起こるものなのです。だけど、信
念を放り投げちゃいけない。私が挫けずにやってこれたのはただ一つ、
自分のやっている仕事が好きだという、その気持ちがあったからです。
皆さんも自分がやって好きなことを見つけなきゃいけない。それは仕
事も恋愛も根本は同じで、君たちもこれから仕事が人生の大きなパー
トを占めていくだろうけど自分が本当に心の底から満足を得たいなら
進む道はただ一つ、自分が素晴しいと信じる仕事をやる、それしかな
い。そして素晴らしい仕事をしたいと思うなら進むべき道はただ一つ、
好きなことを仕事にすることなんですね。まだ見つかってないなら探
し続ければいい。落ち着いてしまっちゃ駄目です。心の問題と一緒で
そういうのは見つかるとすぐピンとくるものだし、素晴らしい恋愛と
同じで年を重ねるごとにどんどんどんどん良くなっていく。だから探
し続けること。落ち着いてしまってはいけない。
◆◇◆
PART 5 ABOUT DEATH
3つ目は、死に関するお話です。
私は17の時、こんなような言葉をどこかで読みました。確かこうで
す。「来る日も来る日もこれが人生最後の日と思って生きるとしよう。
そうすればいずれ必ず、間違いなくその通りになる日がくるだろう」。
それは私にとって強烈な印象を与える言葉でした。そしてそれから現
在に至るまで33年間、私は毎朝鏡を見て自分にこう問い掛けるのを日
課としてきました。「もし今日が自分の人生最後の日だとしたら、今
日やる予定のことを私は本当にやりたいだろうか?」。それに対する
答えが“NO”の日が幾日も続くと、そろそろ何かを変える必要がある
なと、そう悟るわけです。
自分が死と隣り合わせにあることを忘れずに思うこと。これは私が
これまで人生を左右する重大な選択を迫られた時には常に、決断を下
す最も大きな手掛かりとなってくれました。何故なら、ありとあらゆ
る物事はほとんど全て…外部からの期待の全て、己のプライドの全て、
屈辱や挫折に対する恐怖の全て…こういったものは我々が死んだ瞬間
に全て、きれいサッパリ消え去っていく以外ないものだからです。そ
して後に残されるのは本当に大事なことだけ。自分もいつかは死ぬ。
そのことを思い起こせば自分が何か失ってしまうんじゃないかという
思考の落とし穴は回避できるし、これは私の知る限り最善の防御策で
す。
君たちはもう素っ裸なんです。自分の心の赴くまま生きてならない
理由など、何一つない。
◆◇◆
PART 6 DIAGNOSED WITH CANCER
今から1年ほど前、私は癌と診断されました。 朝の7時半にスキャン
を受けたところ、私のすい臓にクッキリと腫瘍が映っていたんですね。
私はその時まで、すい臓が何かも知らなかった。
医師たちは私に言いました。これは治療不能な癌の種別である、ほ
ぼ断定していいと。生きて3ヶ月から6ヶ月、それ以上の寿命は望めな
いだろう、と。主治医は家に帰って仕事を片付けるよう、私に助言し
ました。これは医師の世界では「死に支度をしろ」という意味のコー
ド(符牒)です。
それはつまり、子どもたちに今後10年の間に言っておきたいことが
あるのなら思いつく限り全て、なんとか今のうちに伝えておけ、とい
うことです。たった数ヶ月でね。それはつまり自分の家族がなるべく
楽な気持ちで対処できるよう万事しっかりケリをつけろ、ということ
です。それはつまり、さよならを告げる、ということです。
私はその診断結果を丸1日抱えて過ごしました。そしてその日の夕方
遅く、バイオプシー(生検)を受け、喉から内視鏡を突っ込んで中を
診てもらったんですね。内視鏡は胃を通って腸内に入り、そこから医
師たちはすい臓に針で穴を開け腫瘍の細胞を幾つか採取しました。私
は鎮静剤を服用していたのでよく分からなかったんですが、その場に
立ち会った妻から後で聞いた話によると、顕微鏡を覗いた医師が私の
細胞を見た途端、急に泣き出したんだそうです。何故ならそれは、す
い臓癌としては極めて稀な形状の腫瘍で、手術で直せる、そう分かっ
たからなんです。こうして私は手術を受け、ありがたいことに今も元
気です。
これは私がこれまで生きてきた中で最も、死に際に近づいた経験と
いうことになります。この先何十年かは、これ以上近い経験はないも
のと願いたいですけどね。
以前の私にとって死は、意識すると役に立つことは立つんだけど純
粋に頭の中の概念に過ぎませんでした。でも、あれを経験した今だか
ら前より多少は確信を持って君たちに言えることなんだが、誰も死に
たい人なんていないんだよね。天国に行きたいと願う人ですら、まさ
かそこに行くために死にたいとは思わない。にも関わらず死は我々み
んなが共有する終着点なんだ。かつてそこから逃れられた人は誰一人
としていない。そしてそれは、そうあるべきことだから、そういうこ
とになっているんですよ。何故と言うなら、死はおそらく生が生んだ
唯一無比の、最高の発明品だからです。それは生のチェンジエージェ
ント、要するに古きものを一掃して新しきものに道筋を作っていく働
きのあるものなんです。今この瞬間、新しきものと言ったらそれは他
ならぬ君たちのことだ。しかしいつか遠くない将来、その君たちもだ
んだん古きものになっていって一掃される日が来る。とてもドラマチ
ックな言い草で済まんけど、でもそれが紛れもない真実なんです。
君たちの時間は限られている。だから自分以外の他の誰かの人生を
生きて無駄にする暇なんかない。ドグマという罠に、絡め取られては
いけない。それは他の人たちの考え方が生んだ結果とともに生きてい
くということだからね。その他大勢の意見の雑音に自分の内なる声、
心、直感を掻き消されないことです。自分の内なる声、心、直感とい
うのは、どうしたわけか君が本当になりたいことが何か、もうとっく
の昔に知っているんだ。だからそれ以外のことは全て、二の次でいい。
◆◇◆
PART 7 STAY HUNGRY, STAY FOOLISH
私が若い頃、"The Whole Earth Catalogue(全地球カタログ)"とい
うとんでもない出版物があって、同世代の間ではバイブルの一つにな
っていました。
それはスチュアート・ブランドという男がここからそう遠くないメ
ンローパークで製作したもので、彼の詩的なタッチが誌面を実に生き
生きしたものに仕上げていました。時代は60年代後半。パソコンやデ
スクトップ印刷がまだ普及する前の話ですから、媒体は全てタイプラ
イターとはさみ、ポラロイドカメラで作っていた。だけど、それはま
るでグーグルが出る35年前の時代に遡って出されたグーグルのペーパ
ーバック版とも言うべきもので、理想に輝き、使えるツールと偉大な
概念がそれこそページの端から溢れ返っている、そんな印刷物でした。
スチュアートと彼のチームはこの”The Whole Earth Catalogue”の
発行を何度か重ね、コースを一通り走り切ってしまうと最終号を出し
た。それが70年代半ば。私はちょうど今の君たちと同じ年頃でした。
最終号の背表紙には、まだ朝早い田舎道の写真が1枚ありました。君
が冒険の好きなタイプならヒッチハイクの途上で一度は出会う、そん
な田舎道の写真です。写真の下にはこんな言葉が書かれていました。
「Stay hungry, stay foolish.(ハングリーであれ。馬鹿であれ)」。
それが断筆する彼らが最後に残した、お別れのメッセージでした。
「Stay hungry, stay foolish.」 それからというもの私は常に自分
自身そうありたいと願い続けてきた。そして今、卒業して新たな人生
に踏み出す君たちに、それを願って止みません。
Stay hungry, stay foolish.
ご清聴ありがとうございました。
くそっ まけたくねえ!
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竹中直人と野茂英雄
最近、深夜に自宅に帰ってふとテレビで見るジョージアのCMがめちゃくちゃ心に刺さるわけだ。
竹中直人と野茂英雄。
まっすぐな人とヒーロー。かっこいいね。
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2005年09月13日
ebayがSkypeを買収 -市場バランスは保たれたが
eBayのCEOは米国時間12日付けの声明のなかで、「コミュニケーションは、Eコマースとコミュニティに欠かせないものである。eBayとPayPalというEコマース関連の2大ブランドに、インターネット上の音声コミュニケーション分野を代表するSkypeを組み合わせることで、世界中の買い手と売り手にとって、他に比肩するもののないEコマース/コミュニケーションのエンジンが生まれることになる」と述べている。
Yahoo!か?Googleか?と噂されていたSkypeの買収者は、結果的に数日前から一気に浮上したebayということで落ち着いた。ebayのCEOが述べている通り、Eコマース事業の保管材としてIP-TELというコミュニケーションサービスが果たす役割は大きなものだが、それだけのために3000億円もの金は払えない。当然このところホットになっているIM/IP-TEL市場でのイニシアチブ奪取とゲートウェイ接続による固定・携帯通信市場のパイ獲得を狙っているものと思われる。
ebayがSkypeを獲得したことによって、Yahoo!、Google or MSNがSkypeを買収して現在のIM/IP-TEL市場の均衡が大きく崩れるようなことはなくなったと言える。ただし、Skypeに3000億という値がついたことに対して否応なくこの事業領域に対するストックマーケット及び通信事業者からの注目は高まることになる。
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2005年09月12日
RTC『インターネットと選挙』勉強会 後録
本日の選挙の結果は、自民圧勝となり民主岡田党首は退陣を表明し、今回の選挙の勝敗は明白になりました。
この結果を「インターネット世論を味方につけた小泉の勝利」という人もいれば、「争点を自民対反小泉と演出した自民の勝利 」という人もいます。結果をどう捉えるかは別にして、日本の政治が二大政党政治や利権不在の清廉な政府から遠ざかったことは間違いない。まあ、それはよしとして。
先日実施したRTC勉強会「インターネットと選挙」、60人くらいの方が集まって実のある時間が過ごせました。
ガ島通信 藤代氏の「自爆炎上型モデルを優位にさせる時代背景」のお話。
選挙男 谷氏の「インターネットと選挙の隔たりは実態を曲げている」のお話。
ドコモ 原田氏の「郵政民営化は郵政利権の小泉院政一極化」のお話。
ディスカッションのアウトプットとして、インターネットを活用した選挙が「ネット世論の操作」「萌えマインドの票田化」「Web2.0的手法による選挙活動」という3つの方向性が導き出されました。私自身、かなり時間を忘れて楽しんでしまいました。
詳細はみなさんがすでにブログにアップしているので引用にて。
参加者は合計60名ぐらいいましたが、皆さん、それぞれ全く異なるバックグラウンドなのですが、いろんなこと考えているなあ、とめちゃくちゃ感心。。
・ガ島通信
ある種主流ではない人たち、安っちーTシャツを着たりだとか、ワンフレーズで実現不可能っぽい(10年ぐらい前にはそうだった)ことを言いまくって、最初は周囲から変人扱い、嘲笑されながらも、知らない間に有名になっているというのはなぜか?まじめにこつこつやる→話題づくりにつぐ話題づくりで自ら炎上して、拡大する=パラダイムがシフトしている。
口コミマーケティングの本質とは、無数に存在するニッチなコミュニティ(=特定クラスターのユーザー集団)に対し、そのコミュニティ内での流通性が高い文脈を使い、メッセージを伝える(マーケティングする)ことだ。
おそらく、「自爆炎上モデル」が人気な状態というのは、良いものを発掘して広く知らしめるシステム(例えばマスコミ、最近ならソーシャルブックマークのような仕組み)の力が十分でない時代だ、ということだと思う。
個人的には、選挙運動をオープンにすれば、それだけ、色々な交流が促進され、それだけ管理が大変になるが、上手に戦略を打ち立てて闘えば、当選がぐっと近くなると思いました。
「自爆炎上モデル」は面白かったね。streetgeekも多少そっちの気がないわけではないけど、そこまで根性ないんだよね・・・。
今週末生まれて初めて投票に行く予定だが、在住区には三人の候補者がいるが、政策転換、政権交代、郵政民営化という3大イシューに対し、誰に投票したいかよりも、政策に投票するために投票にいきます。
GoogleMapをつかって、「いま候補者がどこにいるか」を表示する、というのは、面白くなりそうな気はしました。
年齢別投票率をみると愕然たる事実が。
政治活動の経験のある団塊の世代は8割なのに、
20代は3割程度しかいっていない、、、、
来月もRTC勉強会やります。次回のテーマもそのときのリアルタイムで(^^
posted by huehara88
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2005年09月11日
iPod nano
黒ゲット!
まじ、かなり気持ちいい!
こいつはまじでおすすめ!

やっぱ黒が良い♪
白に比べて汚れが目立ちそうposted by huehara88
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2005年09月07日
GoogleTalkが早くも携帯と接続
GoogleTalkがモバイルとの相互接続を標榜していることは、Googleが示した「GoogleTalk-Gmailアカウントが必要-携帯情報を登録すればアカウント取得できる」というスタンスからおよそ読み取れるものである。先にはSkype-In、Skype-Out同様の音声でのPay-Per-Callモデルを固定向け・携帯向けで展開する計画を持っていると予想されるが、下記はひとまずMessageVine社がGoogleTalkとの相互接続性を備えたモバイル用IMクライアントソフトをリリースした、というニュース。
Google Talk on Your Mobile Phone
MessageVine's Mobile IM client for Google Talk is an always-on, secure real-time communication application based on rich presence information. MessageVine's Mobile client offers the same friendly and intuitive user experience as offered by the Google Talk's PC client.
今のところUSでも自らダウンロードして使用する形態ではなく、MessageVineがモバイルキャリアにライセンスする形態での普及展開となるとのこと。
つい半月前にGoogleTalkがリリースされて以降、Skypeがドイツの携帯キャリアE-Plusと提携してモバイルフォン上でSkype音声通話を使えるようにしたというニュース、Yahoo!がメッセンジャーのIP-TEL機能を拡充してきたニュース、MSNがIP-TELベンチャーのTeleoを買収したニュース、とIM/IP-TELを取り巻く業界環境が激変している。このIM競争の先に各社が見据えているのは、固定・携帯キャリアが各国で寡占している通話料市場。日本の通信事業者もまったくうかうかしていられないのだが・・。
■関連記事:
・GoogleのIM 「Google Talk」のリリース
・MSNメッセが携帯SMS -GoogleTalkと正面競合
・Y!メッセンジャー 正論の失敗
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2005年09月06日
「BUOV」 -インターネットマーケティングの4P
現時点のところ、インターネットとリアルでは人の情報行動・感情行動・消費行動に差異があると考える。
インターネットは距離と時間の制約と共に認知障壁が大きく取り払われている代わりに、まだまだマルチメディアコミュニケーションが進行の途上であるためビジュアルや音声での伝達に向く情報・感情を表現することは得意ではない。リアルはその反対に距離・時間の制約に苛まれるがその制約自体が文化の中で消化されており、また表現媒体は基本的に選択可能な状態にある。
そのような違いが前提にある2つのワールドでの情報行動・感情行動・消費行動が、例えば動機が同じであっても媒体が異なるために行動のプロセスと結果が異なってくるのは当然といえるだろう。
なお「いつかはリアルとネットは技術的にも文化的にも融合する」かどうかなどはここでは論点ではなく、2005年9月現在はその2つのワールドで人々の行動プロセスと結果が異なる点に着目したい。
特に消費行動に関しては、ビジネスに直結することや結果が詳らかになりやすい領域であるためにリアル側での研究が進んでいる。世に言う「マーケティング論」だ。マーケティング論にはコトラー先生をはじめとする大家がたくさんいらっしゃり、ビジネス研究・社会研究の結果を体系化してたくさんの理論を発表していらっしゃる。4P、AIDMA、3C、PLC、ブランド理論などなど。(「それは戦略論だ」とかのツッコミは無効)
それらはリアルワールドでの消費者行動(最近は生活者行動という方がそれっぽいらしいが)に当てはめてみると、素晴らしい切り口となってマーケティング思考のサポートをしてくれるわけだが、殊インターネット上での消費者行動に当てはめるとあまりうまく行かないことも多い。当然だ。行動プロセスが異なるのだからそこへの対策も変わってくる。
私の最近の興味はそんなリアルで成立している理論たちをインターネット上でのマーケティングに転化してフィットさせること。以前、思考のプロットとして「ネット消費のバリューチェーン」とか「AISCEAS」とか書いていたが、実体験から自分で考えたり人の話を聞いたりしながらそういったものを積み上げていきたいと思っている。
で、最近の興味は4P理論のインターネットへの転化。もしかするとここ数年のトレンドかもしれないが、インターネットでのマーケティングにおいて、
Productは「Benefit」
Priceは「Usability」
Placementは「Open」
Promotionは「Viral」
と認識して適用していくと上手くいく場合が多いように感じている。
仮にBUOV(ブォーヴ)と名付けてみよう。
前ふりで長くなりすぎたので続きは別途。
posted by huehara88
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Y!メッセンジャー 正論の失敗
Yahoo!USがYahoo!メッセンジャーをディストリビューションチャネルとして活用し始めたというお話。
ヤフーの最新版IMソフトは予想外のおまけがてんこ盛り -CNET Japan
「Yahoo Messenger with Voice」の「typical(通常)」インストールをすると、スパイウェア対策ソフトとポップアップ対策ソフトが統合された「Yahoo Toolbar」、デスクトップ/システムトレイ用ショートカット、さらにYahooのリンク集をInternet Explorerブラウザに挿入するための「Yahoo Extras」が同時にダウンロードされる。またYahoo Messenger with Voiceは「Live Words」という機能を備えている。これは、ユーザーがオンライン上で単語を反転表示させると自動的にアイコンが表示され、そのアイコンをクリックするとYahooの検索結果、定義集、翻訳ツールに移動できるというものだ。さらに、最新版Yahoo Messengerをインストールすることにより、各ユーザーのホームページと自動検索機能が、それぞれYahooのトップページとYahooの検索になるよう初期設定が変更されてしまう。
既にMSNがMSNメッセンジャーで実行してきた「メッセンジャーのアップデートインストール時にデスクトップ・ブラウザ周辺の機能を全て自社仕様に変更させる」という行為に対するキャッチアップであり、それ自体は驚くに値するものではない。むしろ、Windowsでデスクトップを独占しているMSが先にネットサービスの領域でこれを仕掛けてきたのだから、Yahoo!としても指を加えて見ているわけにいかない。
Yahoo!・MSNに限らず、ネット事業者はユーザのデスクトップとブラウザのできるだけ多くの領域を自社仕様のものに仕立て上げることによって、自社の収益源となる検索クエリやユーザの視野のシェアを奪うことに躍起になっている。そのシェア競争には当然マーケティングの思考が必要で、4Pで言うと、ユーザが望む機能がそのプロダクト(今回の場合だとメッセンジャーそのものから、検索ツールバー、ホーム設定されるYahoo!トップページ等)に十分組み込まれていなくてはならないし、ユーザへの負荷(コスト≒プライス)が小さくなるようにサービス設計がなされていなくてはならない。
そしてプレイスメントを意識したときに、プレイスメントとしてリアル商流における店頭や通販の役割を果たすほどにマスをカバーするチャネルが存在しないネットの世界においてはユーザのデスクトップに到達しているソフトウェアの「アップグレード機会」という交渉機会の存在が大きな役割を果たすことになる。今後このような「普及済みのソフトのアップグレードタイミングをチャネルとして押さえる」という流れは一層加速するだろうし、そのうち広告代理店が対象としたがる領域に入ってくるかもしれない。PCへの初期インストールソフトが甚大な量になったときにそうであったように。
ちなみに上記の論で4つ目のP、プロモーションにあたるのは「バイラルマーケティング」ということになると思うが、この記事や張られているトラックバックを見ても、Yahoo!がそれに成功しているとは今のところ思えない。Yahoo!はやる必要のあることとして実行したのだろうが、結果的に「やり方を間違えた」ということになりそうな印象を持つ今回のバンドル劇でした。
posted by huehara88
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