2005年08月21日
US検索エンジンシェア推移と日米検索エンジン比較
[03.検索] ![]()
USの検索エンジン市場で各社シェアが拮抗してきたように映る調査データが出ている。
[US]検索エンジン首位はGoogle、ツールバーはYahoo!が健闘 -ITmedia
comScore Media Metrixは8月19日、7月の検索エンジンランキングを発表した。米国で実行された全検索に占めるシェアはGoogleが36.5%で首位をキープ、次いでYahoo!が30.5%、MSNが15.5%、Time Warner Network(AOL)が9.9%となっている。
USでの検索エンジンシェアについては、ユーザ数シェアかクエリ数シェアかが明示されなかったり、調査会社によって発表されるデータにあまりにばらつきが大きく一概には何も言えないが(c.f.NetRatingsの2005年7月データ:Google -47%、Yahoo! -22%、MSN -12%、AOL -5% や、Hotwiseの2005年7月データ:Google -59.2%, Yahoo! -28.8%, MSN -5.5% など)、少なくとも2004年4月のcomScore調べのデータとの比較はできるので、それを表にしたものが下図。
| 2004年4月 | 2005年7月 | |
| 44% | 37% | |
| Yahoo! | 37% | 31% |
| MSN | 19% | 16% |
| AOL | - | 10% |
| AskJeeves | - | 6% |
この1年3ヶ月の間のシェア推移では、Google7ポイント減、Yahoo!6ポイント減、MSN3ポイント減となっている。2004年4月のデータが3社合計で100%となっていることからこれまた一概には比較できないのがつらいところながら、上位の下落と下位の上昇は大きなトレンドとして捉えることができるだろう。
この状況が生まれている要因を日米同時にサービスの幅と深さで検証してみたい。YSTやMSNサーチがインデックス数でGoogleと遜色ないところまで追いつき、ほぼ量の勝負は終わったと言われる現在において、何が各検索エンジンの差を生んでいるのだろう。
まず、USサイトで「election」、日本サイトで「選挙」と検索したときの各検索エンジンの結果表示を比較してみる。
【US】
・GoogleUSで「election」とSearch
-極めてプレーン。
・Yahoo!USで「election」とSearch
-関連語彙の提案(AlsoTry)で絞込みを促していることとニュース検索結果の表示が特徴。広告スペースが大きい。
・MSN.comで「election」とSearch
-プレーンだが広告スペースの大きさが目立つ。検索結果下部に「Help us improve.」のリンクを置いてユーザボイスを拾っているのが特徴的。
・AOL.comで「election」とSearch
-左ナビでの絞り込み提案(NarrowYourSearch)が特徴。そのままのUIで画像・ビデオ等の検索結果を出せるのもよい。
・AskJeevesで「election」とSearch
-Google同様プレーンな印象。右ナビでの絞込み、拡張、関連人物の提案が特徴。
■USではTOP5全社がページ検索(サイト/ディレクトリではなく)の結果を表示しているが、シェアを上昇させている下位2社が左右ナビを駆使した絞込みや関連検索でユーザの検索サポートや検索行動の幅を広げることに注力していることが見てとれる。
【日本】
・Yahoo!Japanで「選挙」と検索
-ニュース・掲示板等の自社サービス誘導とカテゴリ・登録サイトの検索結果を表示。他社がページ検索結果を表示する中、今も登録サイトベースの結果を表示する点が特徴的。
・Google日本で「選挙」と検索
-Googleニュース検索への誘導とプレーンな検索結果を表示。
・MSN.co.jpで「選挙」と検索
-MSNニュースへの誘導とプレーンな検索結果を表示。検索結果下部に「ご意見をお寄せください」のリンクがあるのが特徴的。
・gooで「選挙」と検索
-教えてgooの検索結果と特集・店舗情報等自社サービス誘導、右ナビでのニュース検索・ブログ検索・キーワードランキング等の表示。検索結果下部に「今、他の人はこの言葉と一緒に検索」のダイアログボックスを置いて絞込みを促しているのが特徴的。
■日本ではYahoo!Japanだけが未だ登録サイトベースの結果を出しているが、その他各社はページ検索結果を表示している。USと比較して、Yahoo!Japanとgooは日本国内向けにカスタマイズした検索結果を提供していること、GoogleとMSNはUSのインターフェースをほぼそのまま踏襲していることが見て取れる。ここでは「選挙」という時事用語を使用したため各社ニュース検索への誘導が付加されているが、この点についてはUS各社エンジンで時事用語を検索した場合も同様となっている。USでトレンドとなっている左右ナビを活用した絞り込みや関連検索はgooのみが採用している。
ここではまず比較的一般的なキーワードでの検索結果を比較した。他にも映画や音楽、地域情報を検索したときの結果を比較した場合に日米/各社の特徴が現れるが、このエントリーは長くなりすぎたので別途掲載する。
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