2005年03月23日
ネット消費のバリューチェーン
生活者のネット消費についてのメモ書きです。
生活者がネット消費を行うまでのバリューチェーンは5段階に分かれていると考えます。このバリューチェーンとは、リアルビジネス上で言われるところの生産-物流-製造-流通-消費というような美しいフローにまではなっていませんが、2005年3月現在のネット消費のトレンドとして抑えておきましょう、という程度のものです。
『SEO - CGM - 課金 - 消費者物流 - 製造』
①SEO -Search Engine Optimization
現在のネット購買の過半数がサーチエンジン経由のトラヒックによるものといわれます。またネット購買の9割が目的型の消費行動であるといわれます。ネットに親和した消費者の需要が発生したときに、真っ先に向かう先が検索BOXであるという実態です。
②CGM -Consumer Generated Media
昨今のブログブーム、SNSブームの中で喧伝されているキーワードです。消費者は購入の参考として、売り手の言葉は4割しか信じないが、同じ立場の消費者の意見は9割信じるという調査結果もあり、今後消費者のネット購買までのステップにおいて一層重要度を増すものです。日本では楽天広場やAmazonの書評に先駆的成功事例が見られます。また、ブログの生来のSEO親和性もCGMの影響力に拍車をかけています。
③課金 -Payment
一時最も注目されたプラットフォーム領域ですが、いまやユーザのネット消費への障壁の直接原因はそこにないとされ、複数の選択肢があって当たり前の状況となっています。当面はケータイ課金のネット物販対応や電子マネーのネットコミュニティ通貨への適用といった領域が主題となるでしょうか。
④消費者物流 -Consumer Logistics
ネット事業者が最も手をださない領域ですね。「在庫」という言葉を聞いた瞬間に多くのネットビジネスピープルが思考を停止するところがとてもおもしろいです。アマゾンはここを強みとして成功を手にしました。最近の日本ではOisixの牛乳配達網活用が好例です。
⑤製造 -Production
ここはもちろん完全なリアルワールドです。この領域と直結することもまたネット消費へのサービスを考える上では重要なファクターです。DellのBTOでの成功はここをコンピタンスとしたものですね。
リアルのバリューチェーンとは生産と消費の順序が逆になっているところもまたミソです。ネットは消費者志向型マーケティングが最も生きるフィールドであり、あらゆる価値の提供は消費者自身の需要前発想からはじまる、という世界ですからね。
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