2005年03月28日
みずほ銀がSuicaを採用
忙しさにかまけて更新をさぼっています。4月になったらまたペースを取り戻したいと思っています。
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◆みずほ銀、「スイカ」機能搭載カードを発行・2006年3月メド
【NQN】みずほ銀行は28日、東日本旅客鉄道(JR東日本、9020)と提携し
、電子マネーを搭載した「スイカ」カードの機能を持つ新型キャッシュカードを
2006年3月をメドに発行すると正式発表した。1枚のカードでJR駅の改札の出
入りのほか、クレジットカード機能で買い物、預金の出し入れ・振り込みができ
るようになる。
同日都内で記者会見した、みずほ銀の杉山清次頭取は「総合金融機関と鉄道会
社が業界の垣根を越えてカード事業を軸に両者の強みを持ち寄り、顧客の利便性
を一層向上する提携」と強調した。
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電子マネーは技術的にはある一定レベルにまで成熟しながら、ユーザの心理的障壁とI/Oデバイス普及の面で足踏みを続けている状態です。「電子マネー」といういかにも実体のなさそうな名称もよくなかったのかもしれませんが、非接触IC系(SONY系のFelicaやNTT系のちょこむ等)、キーコード投入系(ウェブマネーやビットキャッシュ)ともに当初期待されたほどのブレイクは見られません。
本来はネットでの消費活動におけるデファクト流通貨幣として期待された電子マネーですが、近年はもっぱらリアル店舗での活用が進められています。「まずはユーザに普及させないと、そのためには利用できる場所を増やさないと」ということで、コンビニ(AmPm)で利用できるEdyとJR東日本がプリペイド乗車券として発行するSuicaを中心に普及自体は進んできました。
同じFelica技術の上にあるSuicaとEdyですが、ユーザにとって普段の生活に必要でかつ非選択的消費である「JR乗車券」というサービスの決済行為をベースに普及を進めるSuicaがユーザへの浸透もスピーディです。Suicaのカード発行はすでに1000万枚を超えています。そのSuicaのドコモケータイへの採用とこのみずほキャッシュカードへの採用を機に、そろそろSuicaの電子マネープラットフォームとしての側面に光があたり始めるでしょう。
一旦リアル側に振っただけにネット側のデファクトな存在に戻ってくるのはまだまだ遠いと思いますが、PC用のI/Oデバイス配布など、ネット流通貨幣への方向も忘れずに刻んでほしいものです。
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2005年03月23日
ネット消費のバリューチェーン
生活者のネット消費についてのメモ書きです。
生活者がネット消費を行うまでのバリューチェーンは5段階に分かれていると考えます。このバリューチェーンとは、リアルビジネス上で言われるところの生産-物流-製造-流通-消費というような美しいフローにまではなっていませんが、2005年3月現在のネット消費のトレンドとして抑えておきましょう、という程度のものです。
『SEO - CGM - 課金 - 消費者物流 - 製造』
①SEO -Search Engine Optimization
現在のネット購買の過半数がサーチエンジン経由のトラヒックによるものといわれます。またネット購買の9割が目的型の消費行動であるといわれます。ネットに親和した消費者の需要が発生したときに、真っ先に向かう先が検索BOXであるという実態です。
②CGM -Consumer Generated Media
昨今のブログブーム、SNSブームの中で喧伝されているキーワードです。消費者は購入の参考として、売り手の言葉は4割しか信じないが、同じ立場の消費者の意見は9割信じるという調査結果もあり、今後消費者のネット購買までのステップにおいて一層重要度を増すものです。日本では楽天広場やAmazonの書評に先駆的成功事例が見られます。また、ブログの生来のSEO親和性もCGMの影響力に拍車をかけています。
③課金 -Payment
一時最も注目されたプラットフォーム領域ですが、いまやユーザのネット消費への障壁の直接原因はそこにないとされ、複数の選択肢があって当たり前の状況となっています。当面はケータイ課金のネット物販対応や電子マネーのネットコミュニティ通貨への適用といった領域が主題となるでしょうか。
④消費者物流 -Consumer Logistics
ネット事業者が最も手をださない領域ですね。「在庫」という言葉を聞いた瞬間に多くのネットビジネスピープルが思考を停止するところがとてもおもしろいです。アマゾンはここを強みとして成功を手にしました。最近の日本ではOisixの牛乳配達網活用が好例です。
⑤製造 -Production
ここはもちろん完全なリアルワールドです。この領域と直結することもまたネット消費へのサービスを考える上では重要なファクターです。DellのBTOでの成功はここをコンピタンスとしたものですね。
リアルのバリューチェーンとは生産と消費の順序が逆になっているところもまたミソです。ネットは消費者志向型マーケティングが最も生きるフィールドであり、あらゆる価値の提供は消費者自身の需要前発想からはじまる、という世界ですからね。
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2005年03月21日
Y!はコミュニケーション方向、Askはバイアウト
Yahoo actually does acquire Flickr -Flickr Blog
かねがね噂だけが先行していたYahoo!のFlickr買収が確定したようです。先日のYahoo!360°のβリリースといい、Yahoo!USの目線がネットコミュニケーションサービスの方向に大きく向けられつつあるように見受けられます。各所で「ネットコミュニティがお金に換わる時期がきた」といった言葉が走っている昨今、マーケットリーダーが見せるこの動きは日本のネットコミュニティ業界にも好影響を与えるのではないでしょうか。
米Interactive,Ask Jeeves を19億ドルで買収 -NYTimes(訳)
そんな矢先に、遅れて来た検索の雄Ask Jeevesが華麗なる身売りです。Bloglinesを買収して注目を浴びた矢先の出来事ですが、19億ドルという値を見れば昨今の派手な活動も含めて見事なバイアウト劇だったといえるでしょう。買収側のInteractive社は現在のネットビジネスの3大基軸であるSerach・CGM・Commerceを取り揃えた総合ネットメディア企業となったわけで、今後の動向に注目ですね。
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コミュニケーションメディア論 -まずはフレーム
「コミュニケーション」というものについて、コミュニケーションメディアの切り口から考えてみます。
コミュニケーションメディアという語自体が一般語とは思えませんので若干わかりにくいかも知れません。要は人が誰かとコミュニケーションをとろうとしたときに媒介する手段である、リアル・手紙・伝言版・電話・電子メール・ケータイメール・メッセンジャー・そして昨今盛り上がっているブログやSNS(特にmixi)といったものを指しています。
人が誰かとコミュニケーションをとろうとするときに、そこに存する意味・目的は大きく3つに分けられるのではないかと思います。
一つは『意思の伝達』。例えば「この伝票、処理しておいてくれ」という仕事上の指示であったり、「今日はまぐろのいいのが入ってるよ」というおすすめ意図を込めた情報の伝達といったものです。一般的な生活・仕事上での会話のキャッチボールや通常の取引行為などでのコミュニケーションの多くはこの領域に属するものといえます。1to1や1toNのコミュニケーション形態が主です。
二つ目は『感情の交流』。例えば「このパンナコッタおいしいね」「うんおいしいよね」というような、言語で伝えている情報よりもそこで相手と共有している経験・感覚を確認しあうことで感情を交流するようなものであったり、「こんなにひどいこと言われて、泣きたいよ!」「うん、ほんとにひどい奴らだ。でも気にしないでがんばろ!」というような、第三者に対する共通感情を媒介にして意思を一本化するケースなどです。この領域では、1to1という表現より「1by1」と呼ぶ方が合うコミュニケーションが交わされているものと言えます。
もう一つは『価値の生成』。これはプライベートでは一般的に「アツい議論」とか言われたりするような、青年の主張のぶつけ合いであったりイデオロギーの闘いと融和のサイクルであったり、またビジネス上では「ブレインストーミング」という名ですでに一般化しているアイデア生成とロジック構築の手法であったりします。この領域のコミュニケーションのメディアとして、メーリングリストやブログといったネットコミュニケーションの場の親和性の高さが目立つところです。ちなみにこの領域では意見が意見を呼ぶというスタイルがより価値を高めることから「1on1」とでも付けておきましょうか。
もちろん、世間で交わされるあらゆるコミュニケーションがこれら3つの意味・目的できれいに切れるわけではありません。どちらかというと、人が誰かとコミュニケーションを取ろうとするときに、これらの意味性をどのようにミックスするのか、と、その意味ミックスに合わせてどのコミュニケーションメディアを選択するのか、ということを議論するためのフレームと捉えてください。
コミュニケーションメディアの切り口から、と前置きしておきながら、フレームを定義するだけで文章が長引いてしまいましたので、ひとまず続きは別エントリーに。
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2005年03月15日
メディア論 -を語ろうとしてただの中途メモ
メディアについて考えてみたりしていたのですがなかなかぱっとしないまま少し言葉に落としてみます。
現在のメディアという言葉はややこしいですね。例えばテレビはキングオブメディアといわれるわけですが、その意味におけるメディアという言葉は、人の可処分時間を最も占有している「テレビ」という受像機そのものを指すこともあれば、放送波という限られた資源を占有する規制・既得権益産業としての側面が表に出ることもあるし、ニュース・スポーツからエンターテイメント・バラエティなどのコンテンツそのものを指すこともあり、はたまた広告産業の3分の1の取引額を司る広告宣伝枠というテレビ側から見たときのビジネス要素のことを指す場合もあります。はたまた、特に報道・ジャーナリズムにおいて盛んな思想的側面をメディアの象徴とすることもあります。
この構造はメディアという言葉を理解する上においてはたいへんわかりやすい構成になっています。①端末、②ディストリビューション、③コンテンツ、④ビジネス、⑤思想。この構造を仮に各種のメディアと呼ばれるものに適用してみましょう。
例えば新聞の場合、①紙、②販売網、再販制度、③報道・解説・社説等、④購読料と広告、⑤従来型ジャーナリズム、 といったものになります。
と、ここまで書いたところで手が止まってしまいましたが、以下、今後ちゃんとこのテーマの思考を進めるために整理しきれていないプロットを下記。
新聞は知識のメディア
テレビは生活のメディア
ネットは文脈のメディア
ケータイはアイデンティティのメディア
テレビは1:Nのメディア
ネットはN:Nのメディア
ケータイはN:1のメディア
人は1:1のメディア
それぞれの端末に合致したバックヤード
コンテンツが報道であれエンタメであれコミュニケーションであれ、各端末全てにまかり通るフォーマットなどありえず、それぞれの端末・メディアの特性に合ったコンテンツのコンバートが必要。また、端末毎に最も合致するコンテンツタイプは異なるため、そのメディアが一個の文化として成り立つ過程においては、その端末類型ごとに相応の開発と投資が必要となる。
コミュニケーションはメディアにおけるコンテンツの一つであり、そこには双方向・文脈立脚であることに起因する価値が存する。洗練されきった「作られた世界」であるところの既存メディアコンテンツとは対局に立つもの。
インターネットメディアの主コンテンツはN:Nのコミュニケーションである。その能動性の高さから、1:N型の映像コンテンツとの親和性は極めて低い。
ケータイは人が他者との関わりを確認しながら自分の存在をアイデンティファイするためのメディア。つながっている感を常備することによって自己を同一視する。その意味ではPCインターネットにおけるSNSとの類似性は高く、その可視性・操作性の高さから時間・場所の制約なくPCの前に座っていられるときにはSNSの方が可用性は高い。
テレビという端末においてコミュニケーションというコンテンツが表現される方法は未だ未開発の領域と言えるが、その答えがテレビ電話・映像コミュニケーションを軸としたものである可能性の高さは自明。
テレビという端末の最大のコンピテンシーはすでに万人の生活の一部として許容されているという事実であるが、I/Oインターフェースとしてのリモコンの操作性の限界、及びすでに産業化されている領域であることが1:N型コンテンツ流通以外のコンシューマ価値の源泉が提供されることを拒んでいる。
とはいえ、既に新たなユーザインターフェースの受け入れを拒否するようになったいっちょあがりの壮年・高年層(特に団塊の世代を抱えて肥大化した層)に対して新たなコンテンツ価値の理解を促すためにはテレビという端末に頼らざるを得ない。が、硬直した彼らの思考に既存の放送広告ビジネスモデル以外のビジネスを成立させることは至難。
放送とネットメディアの融合という言葉の向こう側にあるものは決してコンテンツのマルチユースやIPインフラを介した多チャンネル放送の実現といったもので昇華されるものではなく、むしろテレビでみのもんたが勧めるコエンザイムについてネットで詳細情報や口コミを調べ、そこから何らかの決済手段や物流手段を介して理想のコエンザイムを手にするまでのフローと役割分担といったもの、及びその延長線上にあるものであり、その受動・能動のアクションをとるI/Oのインターフェースがよりユーザ利便性の高い状態で配置され、適切なシングルサインオン的なユーザビリティでほぼ障壁なく最終購買行動や知識拡充までのステップを踏める状態を作ることではないか。現在このレベルの実験例は枚挙にいとまがないものの、新たな価値創造を求めない既得権益構造がその普及を食い止めているものと捉えてよい。
このフローにおいてのケータイメディアの役割は、時間と場所の制約を取り除きかつ、ケータイメールという電話同等の必着性を持ちつつもタイムシフトを可能とするコミュニケーション手段の提供によって、バイラルの広がりやアクセス可能性を高める役割を担うことになろうか。
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2005年03月11日
ライブドアの仮処分申請認める
新株予約権、発行差し止めの仮処分決定 -読売新聞
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インターネット関連会社ライブドアが、ニッポン放送株を新たに取得できる権利(新株予約権)をフジテレビジョンに与えることの差し止めを求めた仮処分申請について、東京地裁は11日、差し止めを命じる仮処分決定をした。
ニッポン放送は異議を申し立てる方針とみられ、その場合、同地裁が改めて差し止めの是非を判断することになる。
異議審や、高裁、最高裁で取り消されない限り、ニッポン放送はフジテレビに新株予約権を与えることができない。ニッポン放送側は3月24日の発行予定日に向けて、裁判対策の練り直しを迫られそうだ。
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フジのTOB表明→ライブドアの時間外取引→フジのTOB条件変更→ライブドアの40%超え→フジへの新株予約権発行アナウンス→フジのTOB成功→新株予約権発行の差し止め仮処分認定 と来ました。もちろんニッポン放送取締役会は意義を申し立てるのでしょう。が。
これ以上の泥仕合はもう誰も見たいと思っていません。もうそろそろ本論に入っていただきたい。
「ライブドアの描くネット・放送融合メディアビジョンの明示と短・中・長期のニッポン放送事業収益への影響」
「ニッポン放送がフジサンケイグループに残ったときにいかなるビジョンとステークホルダー価値の向上があるのか」
論点は2点だけです。もう子供のシーソー遊びには興味ありません。
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2005年03月09日
ドラえもんの実現
“ドラえもん”を開発することの難しさ ~バンダイ -ITmedia
バンダイはドラえもん建造計画を成し遂げられるか? -ITmedia
バンダイが進めている「2010年までに本物のドラえもんを作る」計画が着々と進行しているようです。大山のぶ代さんの声が終了するこのタイミングで第一弾の会話型ロボット「ドラえもん・ザ・ロボット」を発売するところがこころにくいですね。19,800円。買ってしまいそうです。
この「ドラえもん・ザ・ロボット」に続き、2007年には複合のセンサー認識を実装した「ドラえもん・ザ・フレンド」を、そして、2010年には論理型思考A.I.による自己進化型ロボット「リアル・ドリーム・ドラえもん」の発売を計画しているとのこと。「複合センサー」とか「論理型思考A.I.」とか「自己進化型」とか、本当にリアルなドラえもんの開発が進んでいるっぽいところにわくわくさせられます。
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講演の最後にはレトロな姿のロボットが子供たちと手を取り合って踊るイラストを示し、「夢のままで終わらせたくない。(このような世界を)実現したい」と述べ講演を終えた。
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この、芳賀義典バンダイロボット研究所所長のコメントが印象的です。ぜひ実現していただきたい。一般公募で募金を募ったらきっとたくさんの人が協力するでしょう。がんばってください。
ところで芳賀氏がドラえもんに似ているのはわざとでしょうか。
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ニクシィがクリッカブルにアップグレード
ばかばかし過ぎて大好きです。
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2005年03月08日
ゆびとまのコミュニティ通貨導入
ゆびとま、SNS内で流通する地域通貨ベースのポイントシステム「eなげっと」 -VentureNow
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株式会社ゆびとま(本社:長崎県長崎市、代表:小久保徳子)は、同社の運営サイト「この指とまれ!」「Echoo!」に、共通のポイントシステム「eなげっと」を導入、運用を開始した。これは、地域通貨の発想をベースに考案したソーシャルネットワーキングサイト内で利用できるポイントシステム。全登録ユーザーに「eなげっと」と呼ばれるポイント専用の財布を用意し、“なげっと”(1なげっと1円換算)を購入することで、気に入ったblogに感謝のメッセージを添えてなげっとを支払うなど、投げ銭的な利用から、義援金など寄付としての利用、同窓会会費の事前徴収などに利用できる。
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CGMムーブメントに乗って注目を浴びるmixiやライブドアblogなどと比較すると地味に映りますが、ITバブル期から着実に地域・同窓会ニーズを捉えて成長してきた「ゆびとま」が、国内SNSでは初めてのコミュニティ内通貨の導入を実施しました。同種のコミュニティ通貨としては「はてな」のはてなポイントが先行していますが、この件はSNSという、より顔の見える文化圏の中での施策であることに意味があります。
現状の日本のネットコミュニティは、無料ベースのインターネットサービスインフラの上で発展したためによくも悪くもコミュニズムの文化が浸透しており、現代のリアル社会において目をつぶることのできないはずの資本主義・消費社会のシステムや序列文化を排他する空気が主流を占めています。そこに、よりリアル社会の中核にあたる30~40代の層を取り込んでいるゆびとまがインターネットコミュニズムのユートピアからの脱却を志向したことは、今後の日本のインターネットコミュニティの健全な発展にプラスに働くものと思われます。
ゆびとまのユーザ層を鑑みると、この施策によってゆびとま自身が大きくユーザの支持を集めてユーザ数を増加させたり付加サービスでの収益を拡大したりできる公算は薄いだろうと予測しますが、こういった動きに触発されてメインストリームを張るネットコミュニティに経済社会化の進展が図られれば、日本のインターネットの持続的発展のためには大変好ましいことだと思います。
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2005年03月06日
第2回検索会議
アカデメディアの第2回検索会議について少しだけ。
近江商人は技術動向編にお邪魔してきました。会議の内容は、無敵会議のときから変わらないアイデアフラッシュの場としてのよさはもちろん、Yahoo!USのevangelistとTechnical Directorが登場して語るという演出(中身の薄さはさておき)もよく、集客された参加者のレベルも高く、たいへん高いクオリティのものでした。
アイデアの中で印象に残ったのは「1ショット検索」と名付けられたもので、デジカメを検索のインプットデバイスとし、撮影された画像データを検索クエリーとして、その画像に映っているものが何であるかや類似の画像とその名称・解説が返答される、というものでした。gooラボで先日公開されたマルチメディア検索実験の延長線上で開発可能だろうと思うのですが、gooさんいかがでしょうか。
会議全体として印象に残った点は、今回の協賛者であるYahoo!Japanのこのイベントに対する力の入れようでした。広報的観点から見たときに、あくまで百式氏が主催する形態をとりながら現在のネットサービス最先端の層を集客し、六本木アカデミーヒルズの洗練された会場の空気と一流の講演者、そして来場者全員に配布したこれでもかという物量のノベルティで以って、その層へのYahoo!ブランドのロイヤリティアップを図る。そして、その先端層がブログやSNSやリアル社会においてBuzzしてくれることを狙うという、まさしくバイラルマーケティングの手法そのものですね。これで持ち帰り時のノベルティの重さまで計算されていたらもっとよかったのですが。
もちろんマーケティング的観点として見ても、先端層からの意見やアイデアの収集、直接対話してユーザボイスを拾い上げる機会、現場スタッフの名刺交換機会(以後のコンタクト対象収集)といった点で大きな意義のある会だと思います。
現在はほぼ百式氏の独占市場になっている「司会・集客付き、オープン会議イベント型マーケティングパッケージ」は、今後企業側のニーズがどんどん高まる商品だと思います。どなたかしゃべりと仕切りとアンテナに自信のある方、始めてみませんか?
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2005年03月03日
インターネットはまだ3分の1
ちょっと前の話ですが、総務省の家計消費調査で、インターネットの世帯普及率が36.0%だという記事がありました。日本全体の世帯数が4,500万程度ですので、約1,600万世帯でインターネットが利用されている、ということになります。
官庁のものではない一般的な調査記事などで、利用人口6,000万人とか、時には8,000万人(携帯利用含む)とかいった数字が踊りますが、これらは「使ったことがある」とか「会社や携帯で使える環境はある」とかいった人の数で表されていますし、また、IT系シンクタンクの調査やネット企業からの委託調査だったりすることが多く、若干「インターネットはもう当たり前のものだ」というあおりが含まれているものと思われます。
インターネットに関する消費者向けの商売をやっていく上での計算式を立てるときには、あまり強目の数字には踊らされることなく「世間の3分の1くらいの人たち」が当面のオンネットでのマーケットであることを認識しておくことが肝要ですね。実感値としても正しいと思います。
別の視点で言うと、まだまだインターネットは世間の当たり前ではないのですから、すでにインターネットに入り込んでいる人々が、インターネットの利便性や奥深さを、インターネットを使えないもしくは使わない人たちに対して人手やレガシーな手順を介して提供する仕事は、とても重要なのだろうと思います。
もっとたくさんの人々が、インターネットそのものでなくても、「インターネットのベネフィット」を享受してほしいと、心から思います。
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2005年03月02日
ブログとは -はあちゅう騒動から考える
はあちゅう騒動に触発されて、ブログについて考えるところを書き記してみます。
なお「はあちゅう騒動」とは、昨年、クリスマスまでに彼氏を作ろうという女子大生2人組(さきっちょとはあちゅう)がその奮闘期をブログで毎日更新し人気を集めて、年末にはライブドアブログでTOPのアクセスを獲得し、その後バレンタイン前にも同様の企画を進めたもののその内容の演出度の強さや2月15日に発表したはあちゅうと某ベンチャー企業主催の「いいおんな塾」というブログイベントについてのエントリーに批判が集まり、現在も続く600近いコメントやトラックバックを通じて個人ブログの商業利用や読者の位置づけ、ブログ運営者の倫理や著作権に至るまでの論争がなされている件のことです。まとめとしては[web][ブログ]論争をまとめてみた。まとまってない。-ダメ東大女子の備忘録というエントリーが秀逸ですので、興味ある方は若干長文ですがご一読ください。
はあちゅうさんらへの批判や賞賛やお題への模範解答的なものは各所のブログで語られていますので、ここではこの件を通して感じた「ブログとは」をブログのコンテンツ・コンテクストとしての観点で軽く書いてみます。
ブログというのは基本的には固有の書き手(単数であれ複数であれ)が、時系列である一定のフレームワークに則って意見・感情・事象・解説といったコンテンツを主にテキストと画像の表現によって書き連ね、そこにコメントやトラックバックの形をとってそのコンテンツに対する読者の同意・共感・意見・批判といったレスポンスが投じられ、その織り成しのコミュニケーションがコンテクストとなって全体が構成されるものと定義できます。
フレームワークとはその書き手が自身の価値観念をルーツとしてそのブログに投じたテーマであったり目的であったり、時にはその書き手自身の人間性そのものであったりします。このため、読者側の価値観でブログを俯瞰した場合には時に脈絡ないものに映ったり想定される価値が継続して提供されなかったりすることがあります。これはコンテンツとしてのブログがあくまで書き手の価値観念を基準として運営される「書き手の著作物」であるために、その書き手が法律・宗教・道徳といった一般価値基準を固定していなければいないほど頻繁に起こる事象です。
今回のはあちゅう騒動では、19歳という年齢でしかも経済的自立性も身につけていないはあちゅうさんにはまだそういった価値基準の固定化がなされていなかったことで、短期間の間でぶれてしまう書き手の価値観と読者の期待値の格差からくるコミュニケーションの齟齬が「かわいさあまってにくさ百倍」な状況を生んだように見受けられます。本来恋愛志向という純粋な動機で描かれていた(もしくはそのように演出されていた)ことで読者の支持を受けていたブログが、突然商業主義的な動機にすりかえられた(もしくは価値観が変化した)ことへの落胆と批判です。しかしブログが著作物である以上はいかにその変化が書き手の都合で勝手になされたとしても、読者は何を主張するべきものでもありません。
しかしながら、ブログのコンテクストの側面、書き手と読者の公開コミュニケーションを通じて生成された価値の側面を捉えたときには、書き手が一方的に予定調和となっていたコミュニケーションルールを逸脱することには倫理的な問題が発生します。これはもちろん、読者側が「荒らし」などの行為を行うことや、記名を求められているにも関わらず匿名でコメントすることなども同等に扱われる問題であることを意味します。今回の騒動での議論の対象とするべきはこの「コンテクストの価値創造プロセス」への書き手と読者のコミットメントラインなのでしょう。
とはいえ、現状はブログのコンテンツとしての価値理解さえもようやくごく一部で芽吹いてきたばかりの状況であり、コンテクストの価値とそのプロセスについてなんらかの結論を下すことは時期尚早だろうと考えます。だからこそ、今回はからずも19歳の女性が投げかけてブロガーたちが共鳴しているこの例題にはたいへん重要な意味があり、今後も継続して議論すべきものだと思います。
「電車男」や「今週、妻が浮気します」が示したネットコミュニティから発生するテキストの価値は、これらが掲示板やQ&Aコミュニティという運営主体が透明化された場において自然発生的に生まれたドキュメンタリーであるというコンテクストに依拠してます。これまでのブログにおいても、共同通信小池氏の堀江こき下ろし発言後のバッシングからブログ閉鎖寸前まで陥った件や、真鍋かをりのなりきりTomyFeburuaryへの1000を超えるトラックバックを経て起こったネット内のめがね萌えブーム、切込隊長と木村剛氏の日本振興銀行にまつわる空中戦など、ブログエントリーそのものよりもそこで織り成されたコミュニケーションが生んだコンテクスト部分にこそ価値が創造された数々の例があります。
はあちゅう騒動も含めたこれらの例を一つ一つ分析して、「コンテクストの価値創造プロセス」への書き手と読者のコミットメントラインのあるべき姿を導き出したいものですね。
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2005年03月01日
アマゾンの秘密
「アマゾンの秘密」という本を読んでの感想など。
ジェフ・ベゾスさんのamazon.comではなくて、日本のamazon.co.jpの方のお話です。ベゾスさんのサクセスストーリーの方のようなものとはまた違って、すでにUSで成功を収めていたアマゾンの「秘密の」日本進出前後のストーリーです。楽天やヤフーショッピングとは異なる直販型のコマースサイトの「ネットを通したリアルな商売」を立ち上げるときの息遣いを感じさせてもらいました。ケンコーコムの後藤社長のブログをはじめて拝見して一気読みしてしまったのに近い感覚を持ちました。
こういった奮闘記は学ぶより感じるというタイプのものなのであまりメモもとらなかったのですが、印象に残った部分を5点ほど。
○ 顧客にも株主にも過大な期待は与えるべきではない。期待を持たせておいてその期待を失墜させる方がよほど怖い。
○ 現アマゾンの強みと思われる、「商品点数」「レビュー」「おすすめ」は彼ら自身の中でもやはり重要視。+カスタマーサポート&検索。ワンワードで言うとCRM。
○ 2000年時点でのネットサービスプロモーションにCGM&Buzzを中心に置こうとした著者はすごい。
○ ABテスト(コンテンツサイトの効果・コンバージョン率を測るために商用環境でユーザに2パターンのサイトを表示して差異を測定する)はUSでは結構フツウに行う。
○ 事業を進める上で、ポイントごとに開くパーティは意外なほどに重要。
感想は観念と方法論が入り混じりましたが、
本書の中身はコマースサイトを立上げたいと思う人には具体的に参考になる点が盛りだくさんでした。文字は少なめの本なので電車読みなどにおすすめです。
ダイヤモンド社 (2005/01/28)
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