2004年11月29日

はてな 近藤淳也社長

先週金曜のおひるにはてなの近藤社長に会った。 住所登録問題に片つけた当日の昼。

いい人。とてもいい。

彼が言った中で印象に残ったこと。
「最近、『ユーザ』ってお客さんなんじゃなくて、一緒にサービスを創る共同体な気がしている」

イイ! その考え方イイ! 好感度うなぎのぼり。

ネットコミュニティってのはネットワークの外部性とかって言葉使う以前にユーザの存在自体がコンテンツだし、はてなやmixiが大事にしてるユーザの声を開発に直結させるやり方もユーザ志向マーケティングの最たるものだ。 そういった姿勢や理解にユーザたちが鼓舞されてよりよいコンテンツ・開発支援者になるスパイラルができるという意味で、とても理にかなっている。

でもそのレベルでサービスに参加してくれるユーザ規模とその拡大期間の長短が、こういったサービスの最終形のありさまを規定するんだろうね。今のコアユーザたちが気づかないうちに排他的なふるまいになったときに、成長が止まる、ってこと。

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2004年11月16日

mixi分析3 -1000万PV/日突破

イー・マーキュリーのSNS『mixi(ミクシィ)』、1000万PV/日を突破
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株式会社イー・マーキュリー(東京都渋谷区、代表取締役:笠原 健治)は、11月15日、同社が運営する招待制ソーシャル・ネットワーキング サービス(以下SNS)『mixi(ミクシィ)』の一日あたりの閲覧数が、11月8日に1000万PVを突破したことを発表しました。
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現在(2004年11月15日)の『mixi』利用概況は以下の通りです。
・月間総PV数(10月16日~11月15日) 約2億5000万PV
・一人一日当たりの平均ページ閲覧数 約50ページ
・一日あたりの総日記数 約4万件
・一日あたりの総コメント数 約16万件
・平均アクセス率(72時間以内に同一ユーザがアクセスする率) 70.0%
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mixiの怒涛の勢いを語るのは今更の感さえあるとはいえ、やはりすさまじい成長力だ。12月には3億PV/月をゆうに超えることになるだろうが、これは単純比較でいうと2ちゃんねるの3.5億PV、exciteの3.4億PVといった数字に開始10ヶ月で比肩するということになる。これだけで見てもmixiがいかに成長力が高いだけでなく、すでに十分に一個のメディアサイトのレベルに達していることがわかる。

それに加えてもっとも特筆すべきはそのサービスとしての「粘着力」である。ユーザの3日以内アクセス率が70%という数字の異常な高さが物語るところでもあるが、これを一人当たりPVという観点で見ると、mixi23万UU(12月予測値)、2ちゃんねる670万UU、excite750万UUであり、一般のポータルや掲示板/無料HPサービス類の約50PV/月・人という数値と比較してmixiは約1,300PV/月・人。他サイトの約25倍、Y!オークションという最強粘着サービスを持つYahoo!Japanの615PV/月・人と比較しても、2倍以上の数字である。いかにmixiユーザが曰くの「mixi中毒」に陥っているか、その中毒率がいかに高いかがわかる。

これらの数字が意味するところは、これまでのインターネットサービスが消費者にとっての「ツール」や「趣味」の域を超えない、もしくは局所的なユーザ層にとってのみの居場所であったのに対し、mixiが消費者、特にこれまでネットサービスへのロイヤリティを持つことのなかった層にとっての「リアルに代替する生活場」となっていることだと捉えることができる。

以前のエントリーで記述した招待制SNSとしての特徴、mixiならではの特徴が相互に作用してこの状況が生まれているわけだが、今後この「生活場」となったmixiが狙うべくは、mixi住人がmixi上でより豊かな生活を送ることができるサービスの提供であろう。まずmixi上で商行為がなされるプラットフォームとしてのサービス内通貨の導入、課金・決済・送金機能、法人・個人向けのストア機能、オークション機能、取引者認証制度及び機能、バイラルコミュニケーションをコマース行為につなげや
すくするUI・機能、これら一式への接触障壁を下げ流通活性化を促すためのサイト内検索機能といったものだ。

以前、笠原社長自身がインタビューで「ECの導入も考えている」と答えているとおり、今後mixiとしては順次これらの機能を整えていくものと予想されるが、ぜひとも気をつけてほしいところが、現在のmixiユーザがmixiに感じている魅力である「安心感」「ユーザ自律性」「お金の匂いの無さ」といったものを守る、もしくは折り合いをつけながら進行しないと、ここまで奇跡のようにして築かれた「生活場」としての位置づ
けは簡単に崩れてしまうということだ。私の友人がmixiについて発した言葉に「お茶呑みながらはなしてる気分」というものがあるが、これは端的にmixiユーザ(mixiユーザクラスタのうち特に「内輪で楽しむ層」=最大母数クラスタ)の使用感を表している。要は日本的な「隣近所づきあい」の感覚でそのムラに住んでいる住人に、突然商業主義的なアプローチをかけることは、そのムラを包んでいたやわらかい空気を消し飛ばすことになる、という話だ。そのようなことにならないように、さりとてmixiが築きつつある新たなネット経済の可能性を無駄にすることもないように、上手く上手くmixiの経済圏化のアプローチを進めてほしい。

話を大きく展開しすぎたが、まだまだ成長し新たなネットの可能性を拓きつつあるmixiの今後に強い期待を抱く。             そんな私はもちろんmixi中毒。

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2004年11月14日

mixi分析2 -ユーザクラスタ

mixiのユーザ層は、mixi内でのコミュニケーションのとり方、リンクの広げ方、などから、大きく分けて4つのクラスタに分かれる。

(1)ネットの旅人層: 
 ・ネットにおける新たな住み家とすることがmixi定着動機
 ・PC/ネットのリテラシが極めて高い
 ・パソ通~草の根BBS~2ちゃんと渡り歩き、ネット上での人間関係を構築済み
 ・極めた趣味を持つ場合が多い
 ・排他的ではないものの、同クラスタ内での交流に収斂しがち
 ・オフ会等も一部出席するが、先導的役割はとらない
 ・リアルでは一見内向的
 ・30代男性が多い

(2)友達たくさん層: mixi3ヶ月でミクトモ50~100
 ・リアルとネット両面での人間関係拡大がmixi定着動機
 ・基本的にクラスタ間の交流にもオープン
 ・多趣味or特別な趣味を持たない場合が多い
 ・オープン型のオフ会等で先導・or名刺交換会モード
 ・根本的にさみしがりやな人が多い
 ・リアルでは一見外交的
 ・20代男女が多い

(3)内輪で楽しむ層: mixi3ヶ月でミクトモ10~30
 ・リアルでの人間関係の補完ツールとすることがmixi定着動機
 ・1~2人のコミュニティリーダーから分派した内輪の中でのコミュニケーション
 ・招待制/知人監視によるmixiの安心感・自浄作用にメリットを感じる
 ・コミュニティ機能も積極的に活用し、グループウェア的に利用
 ・より生活に密着した利用 (or仕事に限定した利用)
 ・30代女性が多い

(4)あわなかった層: mixi3ヶ月でほぼログインしなくなっている
 ・ネットに人間関係やコミュニケーション手段を置くことに魅力を感じない
 ・ネットコミュニケーションそのものにまだ拒否感を持っていることが多い
 ・招待された相手との人間関係の濃淡に依存
 ・相対的にはPC/ネットのリテラシーは低い
 ・各年代にいる

mixi(もしくは他のIdentification性のあるネットコミュニティ)をひとつの永続性・成長発展性のあるコミュニケーションインフラとして捉え、その中に住む、もしくは可処分時間の一定割合を置く)住人やそこでなされる情・知恵・商といったリアルを代替する活動領域を「マーケット」であると定義したときに、そのマーケットに対して何らかのアプローチ(情報発信であれ、コミュニティ運営であれ、友人作りであれ、商活動であれ)をかける上でこれらのクラスタ区分を意識したマーケティング活動を行うことがその効果・効率性を高める。

なお、これはあくまでマーケティング上のクラスタでしかないため、箇条に表す特徴が複数クラスタにまたがり「私はどこにも属してないんだけど・・」とかいったミクロな要素は排除しています。

関連:
mixiのこと
ネットコミュニティのこと1

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2004年11月12日

mixi分析1 -サービス特性

mixi(=日本を代表する日本的SNSとして)の特長は下記。

■招待制による場の安心感・自浄作用・ユーザ獲得上のバイラルプロモーション
 -主にリアルの知り合い関係を加入フックとすることによる場の安心感醸成
 -「知り合いが見ている」という状況に対するユーザマインドを活用し、「知り合いが見てくれる」という感覚によるコンテンツ=日記 掲載の促進、「知り合いが監視している」という感覚による自浄作用を働かせている
 -従来の加入促進定石であるメディア型プロモーションを廃し、あくまでネットの特性=バイラルパワーを活かしたネットワーク型(人から人へ)のプロモーション手法

■ミクリク/ミクトモ制の、単なるSNSリンク以上の感覚
 -リンク申請時メッセージや、リンク後にミクトモ更新日記がメインコンテンツとなる表示位置など、GREEのグリンクw 等より「リンク」の敷居を高く設定している
 -ミクトモ画像の表示位置をユーザ画面のファーストビューに入れるなど、ユーザのIdentifyにおけるミクトモ=人間関係の位置付けが相対的に高くなるように設計されている

■フロー情報を中心とするデザイン設計・機能設計
 -日記とコミュニティ更新情報=ユーザが自発的に更新する情報をメインコンテンツとし、そのフロー情報を中央位置においている
 -常時接続の普及に伴い粘着性の高さがそのままコミュニティ住人の増加につながる時期性とのマッチ
 -あしあと

■直感的・女性的なやさしいUI
 -メーラー型3分割ライクな情報デザイン
 -UIの統一
 -暖色系のカラー
 
■徹底した顧客志向
 -mixi上での直接対話で拾えるユーザ要望を開発に反映
 -社長のひとがら

総論として、一血主義日本的な民族性にマッチした性善説な第3世代ネットコミュニティのカタチの体現に一番近い存在であるということ。

関連:
ネットコミュニティのこと1

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2004年11月03日

はてな住所登録問題

はてなへの住所登録の背景について(j.kondoの日記)
はてなの「正しい情報登録のお願いについて」の件(切込隊長BLOG)

つい1週間前に新潟中越地震へのすばやい対応を見せてユーザや世間からの
賞賛を浴びた近藤氏が激しく痛めつけられている。

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「はてな住所登録、正しい情報登録キャンペーン実施 ~12/31まで~」
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この度、はてなでは、ユーザー様にはてなをご利用いただくにあたって、必要な登録情報項目として「住所」を追加し、「氏名」「生年月日」「性別」についても正しい登録をおこなっていただき、
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※2005年1月1日以降は、上記登録変更ページに住所のご登録がないユーザー様は、上記ページにて入力いただくまで、一時的にはてなをご利用頂けなくなります。
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うぅむ。何かに脅されたか獲り憑かれたかとしか思えない早まった施策。。
しかも
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※このお知らせは重要事項につき、はてなからのメールマガジンを受け取らな
い設定のユーザー様にもお届けしています。
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これではスパム扱いも当然だ。

ネットコミュニティの健全化へのステップとして実名制を敷きたいと考えることは、コミュニティ運営者として至極当然の思考だし、SNS(特にGree)の成長の中でこれを実現し始めている他人がいるとなるとあせりが出てしまうのも止むを得ない心理で、これ自体を責めるのは酷かもしれない。

しかしながら、2ちゃんねるをはじめとする第2世代のネットコミュニティが匿名性の麻薬をえさにしてネット先進ユーザを惹きつけ、善悪は別としてその成長を支えてきたのは事実であり、その住空間に慣れたユーザにその延長線上で匿名制担保のサービスを提供してきたはてながある日突然、「ぼくは匿名のひととはつきあえないよ、いやなら出てってよ」という態度を示すのはあまりに性急すぎる。

やるならやるでSNS的実名利得のあるアドオンサービスの提供とともに十分な移行期間をおいて実施するなり、ヤフオクの実名登録→有料化のステップのようにあくまでユーザを守るため、というような大儀名分ストーリー+実利を組み立てた上でないと、ユーザは当然離れてしまう。

「まともに検索もできない父親を見て、低スキルな人にもインターネットを楽しめるように」という美談めいた性善思想で人力検索~ダイアリーとその分野を牽引する「ユーザのために」なサービスを展開してきた近藤氏にとって、この件は大きな曲がり角となってしまうだろう。

残念だ。性善思想はとっても共感できるのに。

願わくは、たとえ第2世代ユーザがはてなを去ってゆき、ユーザ数が激減したとしても、初心を忘れずに「低スキルな人にも楽しめるインターネット」の実現を目指してあくまでユーザ志向のサービス・事業を展開してほしい。

ちなみに私はちゃんと住所登録します。

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勝ったか負けたか 楽天イーグルス

楽天イーグルス正式決定、ライブドア「アダルト」響く (夕刊フジ)

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「新球団の経済的負担は、おそらく見積もりを超えている。それに発足から数年は低迷するはず。負け続ければファンも来なくなるだろう。球団経営が安定するまでの“冬の時代”を我慢できる体力があるかが勝負だ」(パ某球団関係者)
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まあ、ライブドアが「アダルト」で落ちたかどうかはよしとして、出来レースの結果は案の定三木谷サイドが勝負に勝って、ここからじわりじわりとボディーブロー攻撃を食らう予想通りの展開となった。おそらく球団経営自体の黒字化は向こう5年以上の地道な経営努力+チームの奇跡的躍進の末でも成り立つかどうかというところだろう。
「コンテンツとしての価値」などといっても、所詮現状のインターネットまわりのチャネルでの展開やグッズのEC・肖像権ビジネスといったものでは焼け石に水というところか。

しかし、本来三木谷氏が狙っていた本業「楽天」へのプロモーション効果は高く、当面の一般層向け露出拡大による認知向上効果は30億円/年のキャッシュアウトがあっても十分ペイする範囲だろう。加えて機構側と握ってのオンラインでのチケット優先販売権をはじめとするプロ野球というコンテンツ商材全体のオープン化においてノロノロした既存球団経営陣から主導権を奪うことができれば、向こう10年の我慢を経れば次代の利権・覇権を獲れる可能性もある。 ・・・好意的に見れば、だが。

そんな中、来年福岡Yahoo!ホークスが満を持して参入することを想定すると、、三木谷氏の足元は極めてゆるい。1年の先行者利得をとにかく極大化できるよう、球団経営は手下に任せて、昔とった杵柄MBA銀行マントークで旧来型産業オーナーたちへのロビー活動に精を出すことをお勧めしたい。

とはいえ、現在のプロ野球ファン人口の年齢構成など勘案するに、向こう10年間のプロ野球自体のコンテンツ商品価値の低下は止めようのないものであり、中期的に見れば結局、
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今回はダメでも次のチャンスに(球界に)入ってくればいいんです。まだ31歳と若い
んだし (by 阪神久万オーナー)
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な、堀江氏の最初に騒いでさっさといなくなったもん勝ち、と見るのが現時点での確実な活動対効果の結果分析なのではないかな。

三木谷さん、がんばってください。
堀江さん、お上手でしたね^-^

関連:
ライブドアvs楽天 公開ヒアリング
孫正義 満を持して球界進出

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