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2004年08月05日

近江商人 考1 :商売は世の為、人の為


近江商人の「商売の十教訓」其の一

商売は世の為、人の為の奉仕にして、利益はその当然の報酬なり

GDP成長率から見た日本の景気は改善に向かっているらしい。
しかし、それを実感できている消費者がどれだけいるのだろうか。

本来の経済活動とは、人と人とのコミュニケーションの中で生まれ
てきた相互の「ほしいもの」を持つ者同士が、縁と倫理の下に価値
を交換しあうものである。

ところが今の日本の経済活動はどうか?
資本主義下の供給者論理、メディアによる大衆操作、資本による消
費者からの搾取。消費者が本来の「ほしいもの」がなんなのかさえ
考えるひまも与えられることなく、政・官・資本・マスコミの論理
によって消費循環が捏造されている。

近江商人の経営哲学における商売とは、世の為、人の為のものであった。

商いを通じて世間がより発展することを是とし、お客様が永続して
その品を手にすることで本質的な豊かさを得てもらえるように、
1to1のコミュニケーションの中でお客様の内から湧き出るニーズ
を捉えて、そのお客様が真に「ほしいもの」を流通させて、その心
の豊かさの対価を利益として感受するものであった。

今の経済活動が最も欠いているのは、お客様個々人との対話と、
商売に永続性を求める倫理観である。

あなたはあなたのお客様と正面を向いて対話して、そのお客様に真
の心の豊かさをお届けできていますか? そして、ちゃんと長期の
視点で世間の発展を願って、長期に適正な利益を享受していますか?

倫理観に裏打ちされた商売勘定がなければ、その商売は長続きしな
いのです。

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