2011年10月16日
O2Oに向かうウェブの構造変化
ウェブという語に対して想起するイメージ図というのは人それぞれだと思います。ある人にはTwitterのホーム画面だったりある人にはメッシュ状のグラフ図だったり。私の場合は長らく、小学校の理科室に置いてある分子構造の模型のようなものを無限につなぎ合わせたような立体をイメージしてきました。
それが最近少し変化してきています。
ネット勃興期にもWeb2.0ブームの折にも、ウェブは情報の垣根を取り去り社会のフラット化を押し進めると人々は語りました。実際にそれは大きく進み、情報流通の面では革命的ともいえる変化がウェブの普及によってなされてきたと思います。
しかしながらリアル社会、特に三次元の物理的な人の営みにおいてはウェブによる変化はそれほど大きなものではありません。一般の住居や地域社会、ビジネス交渉や飲み会や週末の過ごし方といったところにウェブの影響は軽微なままだと思います。そしてこれから大きく変化するのはこの領域、O2O(オンラインtoオフライン)の領域だとも感じています。
ウェブが現実を拡張していくO2Oの領域では、ウェブのフラット化のエネルギーは構造全体をフラット化するところまで進むことはありません。なぜならO2Oにおいてウェブは現実社会の人の営みを内包することとなり、そこには絶対認知や真分散は成立せず、物理社会に必ず生まれるヒエラルキーをも取り込むことになるからです。
このあたりは私の中でもまだ論理飛躍的な面もあるのですが、感覚としては確信に近いもので捉えています。
ゆえに私がウェブによって想起する図がこのところ、分子構造のつながりの個々のクラスタがオフライン側に近づくほど三角柱の形になってヒエラルキーを形作っていくようなイメージになってきています。美しい分子構造に対して現実社会の重力が影響した立体。
卑近にいえば、オンラインでのやり取りだけを行う上ではフラットが成立していたウェブコミュニティでも、物理的に顔を合わせると好むと好まざるとに関わらずバックグラウンドからなるヒエラルキーが生まれる現実を直視するというようなことです。
これはウェブ原理主義者にとっては受け入れ難いことですが、ウェブがO2Oにその概念を広げて現実拡張の領域に進んでいく現在の姿においては受け入れるべき有様なのだと思います。今も実名現実社会を飲み込み続けているFacebookが作っている構造がそれそのものだと感じています。
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2011年01月15日
日本市場は前からずっと"The Web Is Dead"
昨年8月に発表された”The Web Is Dead.Long Live the Internet”-「ウェブは死んだ」と題するクリス・アンダーセンらのコラムが年末年始にかけて国内でも和訳が広がり、局所的に話題となっています。
The Web Is Dead 和訳 - GQ Japan(PDF)
私たちはオープンで制限のないウェブが好きだが、より単純でスマートなサービスが機能するからという理由で、ウェブを捨てはじめた。
ここで言う「ウェブ」とは純粋にWorld Wide Webを指しています。Googleで検索してブラウザで見ることのできるインターネットのことです。このコラムでは私たちがインターネットをそれと意識して利用してきた「ウェブ」から、iPhoneアプリのように使っていたら必要に応じ勝手にアプリがインターネットから情報を引いて提供してくれる「アップス」にメインストリームが移行していくと予言しています。
また利用者の中心がネットに詳しい人からネットを知らない人に移って行き、求められるものが機能要件から体験価値に(「あれができる」から「使って心地いい」に)変化していくことで、体験価値に直接お金が支払われ、経済がまわるに伴って規模の経済やネットワークの経済といった経済原理が働き寡占が進んでいる、と現状を分析しています。
ここからは私の私見ですが、この現状分析と予言は現実を言い当てていると思っています。そしてその現実はすでに日本のインターネット市場が証明してきたことだと思います。
日本ではiモードやモバイルSNSが「ネットを知らないふつうの人」をインターネットに連れてくることに成功し、世界に先駆けてここで語られている状況を作っていました。"The Web Is Dead"は寡占プラットフォーム支配という意味でiモード的で、ネットワーク効果とクローズネットという意味でmixi的で、ネットを意識させなかったという意味でモバゲー的です。
日本の国内市場では「ふつうの人」を取り込むことに成功した事業者だけが生き残る構図があります。逆を言うと適度な市場規模がある故に「ふつうの人」を取り込むことができれば国内市場だけでも十分食っていけたのです。
ところがこれまで「ネットに詳しい人」だけを相手にしてもやっていけたグローバルプレイヤーが市場の成熟に伴って「ふつうの人」にも手を広げ始め、その触手がiPhoneやFacebookという体で日本のふつうの人を取り込み始めて日本のプレイヤーもグローバル競争に晒されるようになったというのがここ1年ほどの動きです。
現時点で最もThe Web Is Dead を体現しているのはFacebookのiPhoneアプリだと思います。友人が十分アクティブな状態でこれを利用するとあまりの気持ちよさに驚きます。今までブラウザで体験していたインターネットがいかに自分たちに我慢を強いていたのか。これなら自分の親でも使う気になるかも知れない、携帯のネイティブメーラーだけはなんとか使っている彼女らでも、と。
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2010年03月08日
Googleの六本木ヒルズ移転と東京トラヒック分散
Google日本が現在の渋谷から六本木ヒルズへ移転するとのこと。
ヤフーとGoogleが揃い六本木が検索村になります。ウェブトラヒックの握り手としては楽天が品川、GREEが六本木、 DeNAが新宿、mixiが原宿、CAが渋谷と散りましたね。
ビットバレーも今は昔といったところでしょうか。
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2010年01月04日
僕の見たウェブの秩序
新年エントリーをきっかけに過去のブログをめくっていたら4年前の自分が大事なことを教えてくれたので、備忘にまとめた5か条の『僕の見たウェブの秩序』。タイトルは尊敬するヨシナガさんからノリで拝借。
一、ウェブの本質は「参加のメディア」である
一、構造化されたソーシャルデータの所有がビジネスでの強みとなる
一、ディストリビューションはコミュニティを味方につけること
一、ロングテールをつかむべし。ただしニッチとの勘違いはしないこと
一、ユーザー基点・オープン志向・ネットワーク外部性を忘るべからず
4年経ってももまったく陳腐化しない、むしろようやく実証され始めたばかりの僕の見た秩序。
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2009年12月08日
データベースとユーザー体験
私はウェブサービスを最もシンプルに表すと、DB+UX になると考えています。DB=データベース、UX=ユーザー体験です。
ウェブサービスの要諦は、1.独自かつアクティブなデータベースを構造的に形成する仕組 と、2.対象に心地よいユーザー体験を設計・供給する仕掛 にあると思います。
忘れられがちなのは後者のUX:ユーザー体験です。これはウェブサービスに限らず、ITの仕事全体に通じるものがあります。
多くの場合、作り上げたシステムや日々の作業はデータベースの形成のためにあります。サービスや対話はそうして積み上がったデータから対象の喜ぶ部分を抽出し適切に加工して表されなくてはなりません。
戒めなくてはならないのは、自分が努力して作り上げたデータベースがかわいいからといって対象の心地よさを無視して剥き身のまま押し付けようとすること。表示項目多すぎのマイページ、検索できないヘルプ、徹夜で作った100ページ超のプレゼン資料など。
技術、営業、企画、運営どの職務であっても、ITマンの仕事は機械と人の翻訳家。ユーザー体験を無視した仕事はただのエゴだと思うのです。
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2009年11月28日
ウェブサービスのKPIがアクティブ率になる中で考えておくべきこと
ウェブサービスの最重要KPIはアクティブ率になってくる、という話を以前書きました。
ウェブサービスに粘着性が重要な件 | 近江商人JINBLOG
いろんな側面でPV/UU神話が崩壊しつつある昨今、ウェブサービスの最重要KPIは「アクティブ率」になってくると思います。そして「粘着性」という語はその最重要KPIの趨勢を握るウェブサービスのキモとなってくると思います。
最近になってソーシャルアプリの成否をDAU(デイリーアクティブユーザー) WAU(ウィークリーアクティブユーザー)といったアクティブ数指標で測る場合が出てきてたいへんよい傾向だと感じています。
逆にソーシャルアプリを累積登録者数の横並びで測るのは、初動を見る以外の目的では誤解を招くように思います。顔ちぇきが1億ユーザーでmixiが2千万ユーザーだから顔ちぇきはmixiの5倍の価値・・ ということにはなりません。アプリプラットフォーム側が指標の提示とデータのオープン化を進めるのが理想ですが。
ウェブサービスは「利用」と「価値発生」が不可分なサービス財なので、ワンタイムの「登録」やサービス設計で操作可能な「PV数」のようなものではなく「利用」こそがスループットにあたります。ここがパッケージソフトや1wayのウェブサイトとの違いです。
この「利用」については、ログイン行為や何らかの操作など”利用”と計上するための「アクション」、毎日か3日毎か1週毎かなど想定する利用の「スパン」、1ユーザーが燃え尽きるまでの「ライフタイム」などの指標に対して、サービス設計で想定する利用形態ごとに見るべき値と目標は異なってきます。
DAUかMAUか何らかのレートになるかはわかりませんがいずれ業界標準のアクティブ率を測る指標は設定されると思います。しかしながら標準だけよりもサービスごとの設計に適した内部指標を持ってそのKPIが高まるように改良を続けるというアプローチが望ましいと思います。かつてmixiが「3日以内ログイン率」という誰も使ったことのない独自指標にこだわり続けることで現在のプラットフォームとしての立ち位置を築いたように。
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2009年11月26日
ウェブ屋が忘れちゃいけない当たり前のこと
ウェブ屋として肝に銘じておこうと感じたのでメモ。
High Performance Web Design ~デザインから考えるハイパフォーマンスWebサイト~ | warikiru
Google:0.5秒遅くなると、検索数が20%減少する
Amazon:0.1秒遅くなると、売り上げが1%減少する
怖いですね、たった0.1秒遅くなることで数十億、数百億ぐらいの影響になってくるということです。このようにパフォーマンスが低下すれば収益に直に影響してくるといったケースが考えられます。
スピード・軽さ 大事。
マイネットが現在軸足を置いている携帯ウェブは端末・回線インフラや事業者インフラが日進月歩で未だユーザー体験にバラつきが多い領域なので、なかなかパフォーマンス評価に共通認識を持ちづらくはあります。このために「遅い」という事実に対して若干不感症になりがちなのではないかという感触があります。
ユーザー体験のきもちいー感を突き詰める上ではサービス上のユーザビリティやデザインへのこだわりももちろん大切ですが、そもそものところでサイト/サービスを味わう前にのろくてがっかりさせていては何の意味もない。PCウェブ側で高速常時接続が当然の環境になったが故に、スピードというのは作り手側にもっとも抜け落ちがちなポイントだと感じます。
長くネット事業を営まれている先輩からは笑われそうな話ではありますが、意外と忘れていそうなので自戒を込めて。スピード・軽さ 大事。
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2009年06月07日
『日本のネット業界に時の鐘を鳴らすのはいつも梅田望夫』説
今週の一番のトピックスと言えば日本W杯出場決定・・ と言えなくもないが、日本のウェブ界隈では何と言っても梅田残念騒動だったかと思います。
日本のWebは「残念」 梅田望夫さんに聞く(前編) (1/3) - ITmedia News
ユカタンこと岡田有花記者としては、梅田インタビューで「日本のWebは残念」なる記事タイトルをつけた時点でこのくらい燃えることは想定していたことでしょう。内容は若干過激ではあるものの、梅田氏がこれまで語ってきた言葉を若干ネガティブオブラートに包んだだけでそれほど突拍子もないことは言っていないような気がしています。ユカタンに何か思うところあって仕掛けた炎上だったのかな、と思っています。
そんな妄想好きな上原の中でここ数日ブームになっているのが、『日本のネット業界に時の鐘を鳴らすのはいつも梅田望夫』説。これまで幾度も梅田氏の鳴らした”鐘”が日本国内のネット産業の空気・景気の「山」と「谷」を告げていた、という見方です。それが見事に「3年周期」であるところも美しい。
1度目の鐘は2003年3月31日に鳴らされた。梅田信者の間では今も語り草となっているCNETでの連載『梅田望夫・英語で読むITトレンド』が開始された日。この連載を通じて日本に持ち込まれたシリコンバレー動向とGoogle神話が後の「Web2.0」ブームをもたらすことになる。ネットバブルからの長いトンネルを抜ける「谷」の宣言がそこにあった。
2度目の鐘は約3年後の2006年2月7日。梅田氏の名を一躍世間に轟かせることとなった代表作『ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる』が発刊された日。この本は60万部を越えるベストセラーとなり広く一般人にまで「ウェブ」の可能性を布教することとなった。しかし、その頃裏番組ではライブドア堀江氏の逮捕、新興市場の急落などが起きており、産業動向としては「山の頂上」のタイミングを報せる鐘となった。
そして2009年6月1日。「梅田残念論」。
今回彼(とユカタン)が提起した日本のウェブに対する悲観論とそれに対して起きたネットピープルによる憤怒のネガティブキャンペーンは、長らく続いた日本のネット業界の下げの流れに終止符を打つ”谷”の宣言となるのではないかな、と。
先日IVSで感じた空気の高揚も然り、リアルな新興株式の上昇ムード然り、今回の残念論が後で振り返ると「”谷”の宣言だったね」と語られることになるような、そんな気がする初夏の日曜日なのです。
参考: Amazon.co.jp: アルファブロガー 11人の人気ブロガーが語る成功するウェブログの秘訣とインターネットのこれから: FPN, 徳力 基彦, 渡辺 聡, 佐藤 匡彦, 上原 仁
4年前、2005年8月頃に私が梅田さんにさせてもらったインタビューがこれに載ってますよ。当時とそんなに言ってること変わってないって。
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2009年05月17日
ウェブサービスに粘着性が重要な件
私はmixiが出たての頃にユーザーとしてドンはまりしていたクチなのですが、その当時他の人にその魅力を伝えるときによく「粘着性」という言葉を使っていました。その後mixi疲れなどと表現されるに至ったあの「見に行かずにいられない感」のことですね。
当時他に適切な言葉が見当たらなかったので「粘着性」という言葉を使っていましたが、この言葉の元来持つ意味と当時のmixiのあしあとや新着コメント赤文字表記などの与える感覚が合致していたのか、強く共感されることが多かったのが印象にあります。
今ググッてみてもあまりこの言葉をウェブサービスにおける常用性・依存性を表現する語としては使用されてないようですね。でもまあ気にせず今後も使っていこうと思います。
※追記21:59: 情報社会学で使われる「スティッキネス」という言葉そのままじゃないか、という突っ込みをいただきました。スティッキネスでググるとそれっぽいのたくさん出てきます。わーはずかし。
いろんな側面でPV/UU神話が崩壊しつつある昨今、ウェブサービスの最重要KPIは「アクティブ率」になってくると思います。そして「粘着性」という語はその最重要KPIの趨勢を握るウェブサービスのキモとなってくると思います。
現状、粘着性のある機能はコミュニティ系に実装されているものが多いです。
「人に見られてる感」を演出することで、それが「自己の存在確認」となって安心できる・快感となる、というもの。「承認欲求」を満たすというところに帰結します。具体的な粘着機能としては、mixiの初期機能群、ブログのリアルタイムアクセス解析など。
同様の粘着性を持つものに「育成・コンプリート系」があります。モバゲーを始めとするアバタものはここに該当するでしょうか。GREEのクリノッペや携帯コミックの連話買い、最近話題の位置ゲーにも多いですね。これは人が持つ「征服欲」に帰結するでしょうか。もう少し分類できる気もします。
最近早速「twitter疲れ」という言葉が生まれているくらいなので、twitterが持つ粘着性にもすさまじいものがあると思いますが、これまでのコミュニティ系が持つものに加えて少し異なるものがありそうですね。短文タイムシフトコミュニケーションがナマ感・ありのまま感を引き出して、それが「つながりの心地よさ」を膨らまして粘着質になるような。今までで一番草薙素子に近づいている気がします。
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2008年09月23日
働く妊婦のお役立ちサイト『ニンプス』だそうです
応援エントリーです。以前ご縁あって接点をもった株式会社ポーラスタァの高沖さんのところで「はたらく妊婦のための情報サイト」を立ち上げられたとのことで。
『ニンプス』では、こうした20代~30代の「はたらく妊婦」をターゲットとして、しっかりキャリアを築きながらも、妊娠・出産という新たなステージを迎える女性のためのコンテンツを展開していく予定です。とくに第一子出産の方々を意識していきます。
ターゲットペルソナもコンセプトもはっきりしていていいですね。個人的に産もう増やそう派なので、サイトの意義としても大応援です。
高沖さんのブログはこちらですね。
+ + 恋 愛 系 I T 企 業 + + (改)
画像の使い方とか文章の空気とかいい!
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2008年07月02日
レコメンデーションエンジン市場の重鎮が語る歴史と動向
先日、レコメンデーションエンジン市場の話を書いたりしてましたが、実際のところ私自身は門外漢の世界ですので無責任な雑感を語るに留まっていました。にも関わらず意外に多方面から反応をいただいたりしていたので「あー、みんな意識してる領域なんだな」と再認識しているところです。
それとは全く関係なくふと自分が過去に集めてた社長ブログリンク集を繰っていたところ、何ともタイムリーに株式会社ホットリンクの内山社長が2000年当時から取り組み続けているレコメンデーションエンジン市場の歴史と概念、動向について5回のシリーズで丹念に書き綴っていらっしゃるのを見つけました。
極めて地に足のついた記述ですので、この領域に興味のある方全体におすすめです。
2000年のレコメンド(リコメンド)と2008年のレコメンド、何が違う?
その1 -市場の有無
しかし結果として、2007年時点で、まともにレコメンドエンジンを組み込んだECサイトは?と聞くと、市場全体で実は両手で数えるほどしかない。
レコメンドエンジンは、実は、2000年の当時から、既にコンセプトして当たり前にあり、そして既に当たり前のように広告配信の世界で利用されていたんですね。
月額の運用コスト・保守費用が40万円を超えると、もう回収は永遠に不能。(中略)2000年当時で、月商2000万円のオンラインショップなどまだあるはずもなく。こうして、当時のリコメンデーションエンジン市場は、できるはずがなく、消えていったのである。
お店によって、お客さんの嗜好が違うので、お店によっても必要なレコメンデーションエンジンのアルゴリズムが違う、という例ですね。導入するお店によっても、利用するアルゴリズムが変わってくるんですね。
レコメンデーションのASPサービス(リコメンデーションASPサービス)の導入を考えられている方は、サービス提供会社が、大規模なブログコミュニティやSNSを構築した経験のある会社かどうかも、一つの判断材料にされるとよいと思います。
いずれもうなずけるお話で参考になりました。特に「その3」の現実を直視せずに夢だけ見ているとケガしますね。
追記: 7月1日にホットリンクさんからこんな発表も出ていました。精力的ですね。
「ケータイにはリコメンドが有効」--ダウンロード数が1.6倍に、ホットリンク調査 - CNET Japan
リコメンドエンジンエンジンの開発、提供などをしているホットリンクが調査したところ、モバイルサイトにおいてリコメンドエンジンを導入した場合、コンテンツのダウンロード数が増えるほか、サイトの退会率が下がることがわかった。
追記2: 7月1日、チームラボからもリリースがありました。本当に火がついてきましたね。
チームラボ、レコメンデーションエンジンをASPで提供--動画検索などのノウハウ生かす - CNET Japan
チームラボレコメンデーションの価格は、初期費用が50万円、月額利用料がサービスの内容により、10万円からとなる。
月10万円。。価格低減の叩き合いと市場拡大スピードとがバランスすることを祈ります。
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2008年06月26日
リコメンデーションエンジン市場雑感
最近、リコメンデーションエンジンの市場がにわかに盛り上がっていますね。佐々木俊尚さんがWeb3.0(本気)の中心的位置付けでリコメンデーションのことを語ったりしたあたりで火に油が注がれた感じでしょうか。
事業者としては先のエントリーのサイジニアや、長年この領域に取り組んでいるチームラボ、先日増資も発表していたALBERT、ライブドア卒業組のゼロスタートコミュニケーションズ、昨日お会いした石上さんのTAGGYなどなど、すでに競合ひしめく領域。
基本的にはユーザー行動履歴の協調フィルタリングのエンジンをベースに形態素解析やタグマッチや関係性データなどをどんな塩梅で組み込んでどれだけチューニングを繰り返すか、というものな(はずな)ので、実は結構泥臭くて意外に参入障壁が低い(はず。あくまでB2B参入するだけなら、の意味で)。
B2Bでビジネスする上でも顧客獲得競争上のキーは意外に遠縁なUIとかチューニング作業で流す汗とか導入のし易さとか営業力だったりする(と思う)。本質にあたる行動心理的なところは人の行動がシーンによって異なるためにあまり横展開が利かないと思うので。
B2B市場でこの領域の事例・ノウハウが蓄積されてきたら、その後は(2009年後半か2010年くらいかな)データベースの精度や有意なメタデータと有意なユーザーデータをどれだけ蓄積しているか、どれだけそれが集まるユーザーサービスを提供できているか、の勝負になるのだろうな。たぶん。それを早々にできているのがAmazonなわけだけど。
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リコメンデーションエンジンのサイジニアの優秀な新卒
昨日はお昼にリコメンデーションエンジンデクワスを提供しているサイジニア株式会社の2人のエンジニアさん:大和田さんと白土さんとお会いしていました。
左が大和田さん、右が白土さん。二人とも北大大学院の情報科学研究科を今年卒業したばかりの新卒とのことでしたが、院生時代から二人で受託開発仕事などもしていたということでか、とても新卒とは思えないしっかり度でした。
元来研究者でありながら、ディストリビューションやチューニング作業の重要性を自ら語ることができる'83生まれ。素晴らしい。役割分担もできていていいコンビ。何よりウェブにアツい。話していて一緒にワクワクしてしまいました。
そんな2人が携わっているサイジニアさんのリコメンデーションエンジンについては、先日日経IT+でも特集されています。
サイジニア、複雑系理論でおすすめ抽出・推奨エンジンに挑む人々(1) :IT-PLUS
価値のあるものは人間のつながりのなかから探す。吉井氏はこの要素をネット検索に取り入れ、人と人、人とコンテンツの関係性を解析することで推奨を最適化しようとしている。
ソーシャルウェブの時代において「関係性」という要素が重要なキーになる、という視点は個人的にシンクロし過ぎるくらいシンクロしていて、未だ足踏み状態にあるmixiソーシャルグラフのオープン化が進んだときにはいよいよ真価を発揮するものと思います。
参考: mixiのOpen Social対応宣言 −次のウェブ進化への転換点 | 近江商人JINBLOG
サイジニアさんはこの領域のアカデミックな研究を進めた上でまずはB2Bからビジネスとして具現化するフェーズに入っているということで、これからも継続的に勉強させていただきたいと思います。
そんな中、このエントリー書く前にサイジニアのことを調べなおしていたら個人的に週末勉強会やちょい飲みなどでご一緒しているJFPの三木雄信さん(元ソフトバンク社長室長)がサイジニアの社外取締役に就いていることに気づいて驚いた。おもしろい人とはおもしろいところでつながるものだ。まさに「人と人、人とコンテンツの関係性」の重要度を肌で感じた出来事。
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2008年06月23日
ライブドアが元気
今、ネットのサービス側の人(「業界」というコトバは某大好きな人物が顔をしかめてたので使わなくする)以外の人にはライブドアってどんな存在に写ってるのかな。「まだあったの?」くらいのひどいこと言う人もいるのかも。いや、ひどいのはライブドアだ、と言い返されるかも知れないけど。
いやなにぶん、事件時のライブドアはLDHと名を変えて訴訟への対応を続けているけど、ポータルサイトlivedoorを中心とした事業会社ライブドアは今も元気。否、むしろ事件前より元気かも知れない。何が元気かって、「人がやらないことをやる」という一番シンプルなベンチャースピリッツに溢れている。
ニュースの領域ではトレビアンニュースや独女通信、オトコ魂など、エッジの利いた、他にはないけど興味を持つ人は多い独自の編集記事を展開し、ウェブメールではよくも悪くも他社は塩漬けにしておいているフリーメール在庫を一掃してGmailエンジンのOEMでユーザーベネフィットを追求し、livedoorReaderはRSSリーダーではトップランナー、livedoorブログは競合他社が設備負担に苦しむ中で早々に事業単体黒字を達成と、サービス側の人としては目を見張るところの多い存在。
そして今回は画像検索エンジンに『百度』を採用、と。自社の強みでないところは他社とアライアンスを組みつつ早い動きで差別化にもつなげる。いい。
ライブドア、百度の検索エンジンを採用 - CNET Japan
ライブドアは、百度検索エンジンのインデックス数の拡大、検索スピード、検索ワードの関連性などを総合的に評価した結果、導入を決定したとしている。
個人的にはライブドア事件時の「livedoorニュースの中立宣言」の頃から事業者としてのライブドアをとても尊敬しています。livedoorポータルのリーダーである田端氏や社長の出沢氏をはじめ、今のライブドアは仕事人として尊敬できる人が多い。僕たちも負けずにがんばろうと思います。
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2008年06月11日
有害サイト規制法成立の件
有害サイト規制法が成立したということで。
「何が有害情報に当たるか」の選別基準は、表現の自由に配慮し、民間の第三者機関が策定する。有害情報の定義はせず、(1)犯罪や自殺を直接的かつ明示的に誘因する(2)著しく性欲を興奮させ、刺激する(3)著しく残虐な内容--などを例示するにとどめた。
降って湧いたような「国がインターネットを規制する」という荒唐無稽な発議から、政治・業界・PTAを巻き込んだ議論に発展し、まずは落ち着くべきところに落ち着いたというところ。なにぶん「有害の定義は民間が策定」というポイントが守られて一安心。
私自身は元来CGMサービス運営者としてもっと積極的に議論に参加すべき立場だったと感じつつ、日々の業務に追われてほとんど何もできなかった。反省。 雑種路線でいこうの楠氏をはじめとして、MS、Yahoo!などの先輩事業者の方々らが先導して議論を帰着させてくださったことには深く敬意を表したいです。
今回の件が起こったときに最初に思い出していたのは、共著書「アルファブロガー」の中で私がインタビューした切込隊長こと山本一郎氏に「ウェブの10年後」について尋ねたときに彼が語った「インターネットには間違いなく国の統制が入る。そこにおいて我々は中国に学ぶべきところは大きい。」という話。
当時はブログ華やかなる2005年、ウェブによる社会のフラット化が肌で感じられた頃のことなので、個人的には多少違和感を感じながら書き留めていたのだが、それから3年で見事に実行上の議論になっていたということが何とも感慨深かった。
ウェブ社会に限った話ではないが、自由と統制、オープンとクローズ、拡大と緊縮というのはずっと波のように繰り返される。今回の統制の波が本件をピークにゆり戻しに向かっていくことを期待し、その波を起こすことに自ら寄与していきたいと思います。
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2008年06月10日
ニフティの情報モラル授業が素晴らしい件
先週発表の記事ですがあまり話題になっていないのが惜しいので上げておきます。
ニフティ、小学校で「情報モラル教育」の授業を開始 - CNET Japan
ニフティ社員が講師となり、違法、有害サイトから身を守り、インターネットを有効活用していくための心構えと知識について教える。
すでに品川区立の小学校38校中16校(27クラス)への授業が決定しており、第四日野小学校を皮切りに、5日より順次授業を開始する。
すばらしい。さすがニフティ。20年のスパンで日本のネットの歴史を刻んできた会社がやるからこそまた価値が増す、本当の意味で必要なアクション。
PCウェブやケータイの急激な普及の影響は功罪ある。その功を継続・永続的に社会が享受できるように、功罪を峻別して罪を社会全体で回避できるようにしていくためには、目先の法規制云々も無意味ではないが、長期的視座に立てば解は「教育」の中にある。
そんな論を述べる人は山のようにいるが、(私も含め)アクションに移すことができずにやきもきしている。そこでニフティ。素晴らしい。追いかけたい。
付け加えると、私の古巣gooも長きに渡り「キッズgoo」の下で小学校向けの情報リテラシ教育の授業をスポットで展開していました。こういった動きが業界でムーブメントになっていくといいな、と思います。
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2008年06月09日
検索エンジンが著作権法上OKになる方向な件
ちょっと前の件だけど、これは日本のウェブにとって、とっても大きな出来事ですね。
著作権法改正で検索エンジンの適法化へ--政府の知財戦略本部が方針 - CNET Japan
サーバへの情報の収集や格納が著作権法上の複製等に該当するおそれがあるため、事業者は法的リスクを避ける観点から海外のサーバを利用せざるを得ない状況となっており、円滑な事業活動に支障が生じていることから、検索サービスの適法化やコンテンツの配信等に関わるネットワークの経路における中継サーバ(キャッシュサーバ)への蓄積やコンピュータ内の主記憶(RAM)への蓄積など、コンテンツ流通にともなう一時的な蓄積が著作権法上の複製に該当するおそれがあり、新しいサービスを提供する際の不安定要因となっていることから、通信過程における一時的蓄積の法的位置付けの明確化などが、急務の課題として挙げられている。
「著作権はどこまで行ってもグレー」とは、ウェブサービス、特にCGMや検索系のサービスを運営する人たちの間での共通認識であり、私たちはいつどこで背中から刺されることになるかわからないリスクを絶えずはらみながらサービスを提供しています。
そのリスクをそのまま放置するわけにはもちろん行かないので、各社それぞれに「この観点でシロ」というロジックを以って存立しているわけですが、その「各社それぞれ」というのがより公にシロクロはっきりルール付けされるというのは歓迎すべきことです。
例えそのルールが自分たちのロジックとは異なっていて短期的には首が絞まることになっても、長期的にはゲームのルールが整った状況の方が戦略・戦法も組み立てやすい。
ただしフィルタリング問題同様、ゲームのルールは民間の声を反映して策定されることが望ましいが、この件については静観している事業者が多い様子。まあいい方向に進んでいるものをわざわざかき回さなくてもいいか、という考えかな。みんな忙しいしね。
関連した話で言うと、iモードを始めとする携帯ウェブプラットフォーム(市場規模約1兆円)が寡占事業者の一存でルールが右へ左へと切り替えられる状況にあることなんかも、まだいびつな構造、民主主義的でない姿にまだまだ置かれている。まあ、世の中の業界という業界ほとんどがそうだと言えばそこまでだけど。
なにぶん、著作権という柔らかいヌカ床をかき混ぜて、一つ一つ形ある漬物を取り出していく作業は大事。腐ってるけど漬物なら食べられるし。
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2008年05月23日
@cosmeのリサーチサービス
アイスタイルさんが@cosme会員をモニターとするリサーチサービスを始めたとのことで。このサービスは今までやっていなかったことが意外。マーケティングコンサルやタイアップのための自社活用だけに絞ってきたものをオープンサービスにする、というところなのかな。
@cosme、会員対象にリサーチサービス開始--ヤフーバリューインサイトと提携 - CNET Japan
@cosmeの会員のうち特に化粧品や美容分野の製品、サービスに関心の高い「プロデュースメンバー」約38万人を対象にインターネットリサーチをする。また、フォーカスグループインタビューやパーソナルインタビューなどのリサーチサービスも提供するとしている。
これはバリュー高い。鉄板。
以前にも↓こんなこと書いてたんだけど、
アイスタイルさんはうまい | 近江商人JINBLOG
アイスタイルさんの事業展開の仕方って本当に見事だと思う。うまい、カタい、タイムリー。吉松さんはすごい。先日長めにお話させていただく機会があったんだけど、やっぱり頭の回転がハンパなかった。久しぶりにかっこいい人に会えた気がした。
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2008年03月01日
どっぷりとこれからと
今年に入ってからブログをほぼ日更新にしてみていたのだけれど、先週は業務が逼迫したこともあってすっかり息切れしてしまいました。それでも1月・2月と久々にブロガー気分で日々更新をしていると、頭がウェブに直結されている感覚/もしくはネットに住む感覚を味わえるのでいいものです。
これを長期間しないでいると、ウェブにどっぷり入っている方々の気持ちがわからなくなってしまいます。それはやっぱりよくないことです。ウェブどっぷりの方が読む・書く・絡むなどのウェブ活動を行うことを通じてウェブが形成され、それがこれからウェブに参加する人たちをひきつける。
自分たちが人々のウェブ参加の促進を生業とする上では、これからの人々の気持ちも、すでにどっぷりな人々の気持ちも理解できるようでなくてはならない。できるだけ最後まで、どちらともの気持ちを理解できる姿でありたいと思います。
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2008年02月20日
ネット企業志望者におすすめする3つのブログ
今日、ここ半年勉強会をご一緒している方が面倒を見ていらっしゃる某大学ゼミの学生さん向けに「ウェブビジネスの実際」というテーマでお話する機会がありました。その講義資料のうちの1枚に「おすすめするブログ」というページがあって、以下の3つを挙げました。
Heartlogic
ウェブコミュニティ文化論
メディア・パブ
ウェブメディアと既存メディアのトレンドと将来
Ad Innovator
ウェブマーケティングの最先端ウォッチ
上記の目的で「3つ」と決めて選択したらこの3つでした。
いずれも個人的にはここ3~4年ほぼ欠かさず読み続けているブログです。今も変わらず他のどんなメディアよりも高いクオリティで情報を発信してくださっています。
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2008年02月14日
[独り言]バレンタインにべにぢょの記事でぐだぐだ
バレンタインデーの0:00にこれアップしたITmediaの西尾記者、GJ。
New Generation Chronicle:べにぢょ――ギークプロトコルの解読を試みるサイバーヤンキー - ITmedia エンタープライズ
いつかギークな彼氏ができて、いつもモニターばかり見ている彼だとしても、全然、全然、全然いいんです! で、「わたしとPerlどっちを選ぶのよ!」とか聞いて、「Perl」とか返されたら多分萌え死にます。
選ばれた人だけが……みたいな選民思想的な感じでWeb業界の敷居を無意味に上げてしまうよりは、もっと楽しさを共有できる環境を作るお手伝いができればと感じています。
もうね、こっちが萌え死にしそうですよ。
わかる人には「今さら」で、知らない人には「ふーん」な感じのお話だと思うけど、今ネットで(はてな村界隈で?)彼女たち周辺がアツい。アツすぎる。このいい女とかね。
何がアツいのかはよーわからんけど、たぶんね、彼女たちの周りでウェブの垣根がしゅーっと氷が解けるみたいに下がってる感じがするのよ、うん。野郎どもばっかでクネクネしてたくっさい男子部室がなんだか中学校放課後の教室みたいにしゅーっとね。
あとついでに言うとね、4年くらい前に笠原さん・近藤さん・家入さん・ユカタン・ふぁるさん、ってとこに感じてたもんと、今、古川健介・原田和英・実藤裕史・べにぢょ・いい嫁、ってあたりに感じるもんがなんかすごいシンクロするんだよね。立ち位置とか関係とかキャラとかって話じゃないよ。なんか空気ね、空気。
81世代とかって言葉、そろそろ公用語にしてもいいのかもね、ぼくらのタコ壺の中で。でも76世代のときの梅田望夫先生みたいに(先生は当時はネット世代とか第三世代とおっしゃってましたが)ファシリテータみたいな人って必要なんよね。立ち位置で言うと百式田口さんとかなんだろうね、たぶん。
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2008年02月07日
LUNARR β版のリリース
先ほど開催された『LUNARR』(ルナー)β版のリリースイベント「ひっくり返しツアー2008 "One Giant FLIP For Mankind"」に行ってきました。サイボウズ創業者で現LUNARR社長の高須賀宣氏のプロデュースによるスゴイリリースイベントでした。出席者はdankogaiさん曰くいつものメンバー(笑)なアルファブロガーな方々や業界関係者、そして青野社長やamachangらをはじめとする現サイボウズ/サイボウズ・ラボな方々ら計30-40名ほど。
LUNARR自体についてはまだご存知ない方が多いかと思います。高須賀さんがサイボウズ代表の職を突然捨てて「GoogleやAmazonに匹敵する日本発のグローバル企業を創る」と、アメリカ・ポートランドに渡られたのが2006年1月。その後約2年を経てβ版までこぎつけられたのが『LUNARR』です。
参考:サイボウズ元社長が米国で起業、「Lunarr」の世界レベルは? - @IT
今日のイベントは今まで出席したサービスリリースイベントの中では最も驚きのあるイベントでした。最初にプロジェクター映像でボウズマン(サイボウズのキャラクター)が出てきて高須賀さんと話し始め、「なんでサイボウズ辞めちゃったの? ぶっちゃけ、内紛でしょ」とか言ってるしw、漫談みたいのが終わってようやく始まると思ったら全員体ごと裏向かされたり(LUNARRのコンセプトに”表と裏”というのがある)。そして参加者全員へのプレゼントがiPod nano 8GB。。これはイベントプレゼントとかのレベルを超えてる。圧巻。
で、LUNARRってのはいったい何なのか、というお話をするのがとても難しい。一言で表すには何とも困難。「新しいコラボレーションツール」とか言うと抽象的過ぎるし、「GmailとWikiを表裏に張り合わせたようなツール」と言っても卑近過ぎて違うし、新しい概念が提示されたときというのはこういうものなのだと思うけど、なにぶん上位概念がなく抽象化が難しい。
プレゼンでは「ドキュメントとコミュニケーションの結合」という言葉を使っていらっしゃったが、目の前でデモを見れば納得いくのだがやはりテキストで伝えるにはこれもピタリではない気がする。
私なりにムリクリ表現してみると、「ワードでもエクセルでもパワポでもウェブページでも動画でも、そのドキュメントの裏側(UIも文字通り裏側)にメール画面があって、ドキュメント単位でのコミュニケーションや編集ができる。そしてそのドキュメントのやりとり・編集に関わった人や編集内容が履歴として参照でき、過去の編集段階に戻ることもできるコラボレーションとコミュニケーションの一体型ツール」といったもの。あかん、余計わからんねw
もうちょっとがんばって一言で表してみよう。
「こばんざめメーラー」
うん、ちょっとましだ。
この件については、LUNARRにせよ今日のイベントプロデュースにせよ、何よりも高須賀さんについても、書きたいことがあり過ぎてまとまりがつかない。ので、ひとまずここまででアップしておきます。続きは別途。
なおLUNARRにご興味ありな方は uehara[at]ceonews.jp まで「LUNARRのアカウントよこせ」とご連絡いただけましたらご招待お送りします。新しいものは使ってみるのが一番早い、使ってみないとわからない、という話で。
⇒2008.2.12 ご招待一旦休止します。
あと、高須賀さんは私にとって現時点で最も尊敬する事業家さんの一人です。右脳と左脳の両輪度数がハンパないです。
※080208 09:57追記
・オープニングのシーンを徳力さんが動画でアップされていました。
・F's Garageさんの考察が秀逸です -F's Garage:LUNARRの発表会に行ってきたよ
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2008年02月03日
企業内個人の3分の1はまともにウェブ見れてない事実
surbeyMLの中でNetratings萩原さんとカレン四家さんがおもしろい数字を紹介くださっていたので軽く引用。
3割以上の企業でFlashコンテンツを制限、Web広告研究会調べ
最近ではFlash形式の広告コンテンツを採用するWebサイトが増えているが、Flashコンテンツについては、3割以上の企業が視聴を制限していることになる。
(中略)
従業員100人未満では88.2%だったのに対し、5,000人以上では68.2%と、企業規模が大きくなるほど制限が厳格になる傾向が見られた。
(中略)
情報・通信業では85.4%が利用可能であるのに対し、金融・保険業は50%、官公庁は57.1%と、業種による差異も見られたとしている。
調査方法が「Web広告研究会の加盟企業など400社および官公庁99団体を対象に郵送アンケート」ということで、偏りがない訳ではないがむしろネット利用度が高い側に出そうに思えるサンプルな中でのこの結果なので、現実的な数字として受け止めてよいと思う。
ウェブ関連の企業に勤務していると「業務上必要」という理由で仕事中にほぼあらゆるウェブサイト利用が可能となっている。FLASH等のプラグインソフトインストールも当然ほぼ自由。このため、サービスの提供側が「みんな自分と同じだよね」という気分で自由度の高いウェブ利用環境を前提としたサービス作りをしてしまいがち。しかし実際は、多くの企業内個人のウェブ利用は極度に制限されていることを知らしめてくれる数字だ。
乱暴に言えば、企業内個人の3分の1はまともにウェブ見れてないのだ。
マイネットでは「ウェブ参加の垣根を下げる」を事業ミッションとしていて、その上ではこの「企業内個人」にもアプローチしなくてはならない。ということで、企業向けに『イントラnewsing』を提供している。これは、「オープンウェブ環境と企業内ウェブ環境を同じ目線で扱うことは不可能」という現状の現実を踏まえた戦略。
2.0だオープンだというようなステレオタイプな話だけでなく知的生産性向上へのウェブ活用もあちこちで叫ばれる昨今なわけで、それを受けて今後徐々に企業内個人のウェブ利用は自由度が高まっていくのかというと、ここは悲観せざるを得ない状況といえる。J-SOX法施行に伴う内部統制機運の高まりやセキュリティ意識の高まり、その周辺市場への大手コンサルティング企業らのパワーのかけ方など、周辺環境を見るにつけ企業内個人のウェブ利用はいっそう締め付けきつくなる方向にあると思われる。
この状況に対してのウェブ事業者としてのアクションは、まず3年程度のスパンにおいては「分けて考える」が得策だと考える。例えばFLASH広告の代替バナーのクリエイティブをテキトーにしない、個人の自由になる携帯電話端末からの利用を促す、企業内向けとそれ以外でそもそもサービスを切り分ける、など。
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2008年02月01日
マイクロソフトがヤフーに買収提案ということで
先ほど、米マイクロソフトが米Yahoo!に買収提案をしたとのこと。
提案額は4兆7,500億円。
現行の市場価格に62%のプレミアをつけた価額。サブプライム・ショックで市況も冷え込む中、金額的にはものすごい賭けだと思う。
ジェリー・ヤンがCEOに戻った最近のYahoo!USは比較的いい動きになってきている印象なのだが、この買収が実現した場合・・ スピードは落ちてしまうのだろうな、と。いいM&Aになるとは思えないのだが結果やいかに。
ちなみにもしこれが実現した場合、Yahoo!Japanにとっては米Yahoo!の足かせが外れてソフトバンク色が強くなり、サービス意思決定のスピードなどの面でプラスに働くのではないかな、と邪推。
あと、GoogleのHQはこの報せを聞いて ( ´_ゝ`) ふーん という反応じゃないかな、とこれまた邪推。
※21:40追記
米市場の反応は、
ヤフーが寄り前取引で急騰、マイクロソフトによる買収提示で=米株市場 | マネーニュース | 株式市場 | Reuters
1日の米国株式市場の寄り前取引で、ヤフーがマイクロソフトから買収案を提示されたことを受け、ヤフー株が53.8%急伸している。
ということで、蜂の巣をつついたような騒ぎになっている様子。
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赤ちゃん語を集合知で辞書化
gooラボ最近またイケてるなぁ。
赤ちゃんが一番最初に覚える言葉は?--gooラボ、言語発達過程を解析する「こども語辞書」 - CNET Japan
こども語辞書は、0歳から3歳までの子供が、いつ、どんな単語を覚えていくのかを、音声や意味、月齢などの観点から検索、閲覧できるツール。例えば、子供がしゃべることばの意味がよくわからない場合、そのことばの音声「しゃ」を入力して検索すると、「電車や自転車」など、その意味を解析して表示する。
「gooベビー」上の日記サービス、「赤ちゃん成長ダイアリー」では、「今日はじめて覚えた単語」の「音声」と「意味」を登録することができ、登録されたデータを、個人が特定できない形式で統計処理を行ない、このたびのこども語辞書に反映している。
実際に使ってみた。手放しに素晴らしい。
例えば「わんわん」で検索すると、「イヌ」だけじゃなくてちゃんといないいないばぁの着ぐるみキャラ「ワンワン」が出てくる。単純に普遍的な意味だけでなく、ずっと子どもと一緒にいないとなかなか知ることのできない言葉の意味がわかるというのはとてもありがたい。
ワンワン # 意味: # イヌ/ワンワン(83.6%), # 動物(10.4%), # ワンワン(いないいないばぁっ)(3.0%),
世の中の忙しパパ・忙しママたちは、子供との接触時間がどうしても少なくなってしまうために、なかなか子供と同じ目線でのコミュニケーションが取れなくてやきもきしているわけで。そういうニーズをよく汲み上げている。
これは忙しパパママのジレンマをちゃんと味わっている人じゃないと考えつかない。”大人”がチャレンジングなサービスに携われるgooならではのサービスだと思う。ごめんそれはちょっと持ち上げ杉。
そして、その辞書自体をgooベビーの育児日記からの集約でブラッシュアップしていくという「集合知による自助的成長」が組み込まれているというところがまたいい。
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2008年01月29日
伸び悩むウェブサービスの三大疾患
先日友人達と深夜に話しているとき、そのうちの一人が「伸び悩んでいるウェブサービスに共通する3つの病気がある」と話し始めた。またおもろいことを言い出しよったな、と笑いながら聞いていたのだが、後で反芻してみると「これはより多くの人に知ってもらった方が日本のネットのためになるだろう」と感じたので晒す。特定のサービスについて語られたものではないので悪しからず。
1.ハイエンド病
自サービスのコアユーザー向けの機能追加ばかりを優先して、どんどんとエントリーユーザーを疎外していってしまう病気。コアユーザー向けの機能追加は数値的にも効果が出やすいため、ユーザーベネフィットと数値のバランスを追求しようとする勤勉な開発者ほど発病することが多い。
2.広告肥大症
売上げノルマ達成責任のために、ユーザー視点を忘れてひたすら広告枠の拡大に走る病気。コアユーザーは実質上広告枠を視野から外す能力を身に付けているので、ここでもユーザビリティ低下という被害を受けるのはエントリーユーザー。主に真面目な熱血営業担当者に発症。低俗高単価広告症と併発する症例も多い。
3.ホームラン病
サービスの伸びが滞ってきたことに焦る気持ちから、ホームラン狙いの新機能・新サービスばかり出してことごとく外してしまう病気。手を広げず着実にコアベネフィットの拡充に努めていたら・・と気づいたときには手遅れなことが多い。新奇性の高さからメディア露出は獲得できてしまうため症状の発見が遅れがち。
解説は脚色入れましたが、著作者は別の人です。こんなこと書いているけど、自分自身も全疾患の予備軍(もうかかってる?)かもと感じている。
ウェブサービスの本質は何かと考えるときに、そのスタート地点はいつも「ユーザー視点」。しかもユーザーとはそのサービスの潜在ユーザーかまだ利用度の低いエントリーユーザー。ネットワーク効果がビルトインされていることが成功法則であるユーザー参加型サービスの場合、エントリーユーザーが増えれば増えるほど結果的にコアユーザーにも便益は帰ってくる。
そんな基本を忘れて、短期的な数字(だけ)を追いかけることはそのサービスの、ひいては参加型ウェブサービス全体のライフサイクルを縮めることになる。上のような病気にかかることは誰でも時々あることだし、経営者や事業責任者は全く別の視点で数字にこだわらなくちゃいけないけど、根っこの根っこは決して忘れないでおこう。
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2008年01月17日
システム自動管理を語るらしい
うちのエンジニア衆やフォートラベルさん、シリウステクノロジーズさん、ブログウォッチャーさんらが運営している技術者勉強会『gungi』(グンギ)で『システム自動管理』について語るらしい。
gungi(グンギ)のテーマ設定については私はまったく関与して(させてもらってw)いないのだが、今回のテーマを聞いた瞬間の私の感想。
・・・地味だw
こんなこと言うと分散処理マニアでグリッドコンピューティング構築屋なうちのCTOたちにこっぴどく叱られそうです。
B2Cサービスをご提供している中でユーザーさんが増えるに従ってサーバ台数はどんどんと増えて行き、システム管理者の負荷も甚大に。とは言え、その負荷に合わせて同じだけシステム管理者を増やしていったらいいかと言えば、業務効率上もコスト面でもそうは簡単にいかない。
となると「自動化」が大きなテーマになるのだけど、大手ベンダーのシステム管理ツールなんかは見積もらった瞬間に目ん玉が飛び出るレベル。さてどうしよう、となったところで最近重宝されているのがオープンソースのシステム自動管理ツール『Puppet』。今回のgungiではFreeBSDのPuppetメンテナである櫻井氏の登壇があるということです。
このほか「Web屋のシステム管理」について、マイネット・ジャパンCTOの松尾とフォートラベルCTOの山路さんのセッションがあるようです。CTO=システム全部見てる な二人のトークは楽しみ。
日時:1月24日(木)19:00~20:30(18:45開場)
場所:渋谷マークシティウェスト17F
会場:パソナテックセミナールーム
定員:50名
参加費:無料
ついでに少しシステム自動管理のことを調べてみますと、以下のような定義がありました。
オープンソースなシステム自動管理ツール Puppet:第1回 システム自動管理ツールの必要性とPuppetの概要|gihyo.jp … 技術評論社
書いているのはペパボの方ですよ。
システム管理の自動化はなぜ必要なのでしょうか? 手作業でのシステム管理には次の様な問題が常につきまといます。* システム管理に費やす時間
o 単一サーバでも手作業では時間がかかる
o ましてや数十台,数百台ともなると…
o タスク間の待ち時間
o 待ち時間中に並行して別の作業も可能だが,作業効率は格段に落ち,ミスも発生しやすくなる
* 実際の設定と「あるべき状態」との乖離
o 作業漏れ
o 人為的なミス
o 作業者のスキルのばらつき
o 手順書の更新忘れ
* 上記問題に起因するトラブルの顕在化システム管理を自動化することによって,こういった問題を解決することが可能となります。
おー、なるほどわかりやすい。プロデューサーや経営管理の人間も考えなくちゃいけないテーマですね。
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2008年01月11日
アイスタイルさんはうまい
吉松さん、さすがだなぁ。ほんとうまい。
アイスタイル、美容業界に特化した転職情報サイト「@cosme Career」開設 : Venture Now
既に軌道に乗っているメディアを軸にした展開については、数年前から考えていたことだが、今回の@cosme Careerは昨年夏頃より具体的に話を進めた。そもそもは、コスメ/美容関連の業界に特化した人事メディアで大きなものが見当たらなかったのがきっかけ。弊社では@cosmeによって既にブランド力を持っているため、あとはコスト面を考えればビジネスとして成功すると考えた。
マーケットニーズはある、メガコンペティターが(ネット側には)いない、カスタマー集客メディア持ってる、ブランドイメージ合う、こんな見事に鉄板な新規事業はなかなかないと思う。強いて言えば、モバイルは当初から作っとく対象領域じゃないかな、くらい。
クライアント獲得ではリクルート媒体やリクエストQJとかとガチンコになると思うけど、チャネルはどうするのかな? katy(ケイティ)のクライアントさんたちにおすすめしたいな。
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2007年08月31日
ATOK×はてな体験会で感じた日本のネット社会の大人化
先日、都内某所で行われた「ATOK+はてな便利ツール体験会」なる会合に行ってきた。9名の様々な系統の豪華アルファブロガー陣(+ただの小僧な自分)が集まっていて、個人的にはそのメンバーが同じ空間に集まっている姿に深く感銘を受けた。
いや、ほんとびっくりするようなメンバー。あそこにもし梅田望夫氏と切込隊長も混じっていたならば、そこに爆弾落としたら日本のブロゴスフィアは崩壊するんじゃないか、くらいのメンバー。うそ、それは言い過ぎ。で、見たところその方々の多くは自ブログでその会のことを書いていらっしゃらないようなので、もしもこのイベントが読者数の多いブロガーをクローズドに集めて直接的な商業的Buzz効果が得られることを狙ったものだったとしたら結果は失敗。でも、その会の参加者が感じた「えらいメンバーだな」感みたいなものは結構大きな価値だったと思うので、副次的な効果はあるのではないでしょうか、商業的に。
個人的にその会合で感じたことというのは3つほど。1つはジャストシステム(=日本の数少ない独立系B2Cソフトウェアの老舗)ってなんだか無条件に愛されてるね、これってniftyが無条件に愛されてるのと似てるよね、ということ。なんだかんだ言って、日本の知識人というのは温故知新というか懐古主義というか愛国心というか憐憫の情というか、そういうものが根底に流れているよね、というようなこと。
2つ目はFEP(Front End Processer =ATOKなどのローカルで入力前処理をするソフトなどのこと)というのは、ネットとつながることで確かに大きな可能性を持つな、ということ。Googleの検索窓なんかよりもずっとユーザーに近い位置でユーザーのインテンション(ゴミも多いが)を集積できるエンジンなわけで。でも、それを本当に商業利用するには超えなくてはいけない文化の壁が高すぎて、宝の持ち腐れになりがちだな、NTTの顧客DBとかに似てるな、なんてことを思った。
3つめは日本のネット社会って大人になってきたよなぁ、ということ。だって、あの性善説でお金の香りがまったくしないことが売りだったはてなが主催側に立って、何はともあれPR会社が挟まって開催しているブロガーイベントをやっているなんて、そこにしっかりと影響力の強いブロガーが多数集まっているなんて、3年前なら考えられない。
2004年の9月に開催されたGREE night2.0 が、フラット感のないイベント運営とMSのスポンサードによるカネの匂いでユーザーをドン引きさせて、それを境にGREEとmixiの形成が一気に逆転していった(一部SNS界隈で)歴史的な事件を強く思い出した。今回の会合でも、ブロガーの周りを赤いATOK Tシャツを着たスタッフさんたちが取り囲んでいて、3年前のMSの蝶のTシャツを彷彿とさせていた。
でも、3年でネットコミュニティ界隈の空気も変わったんだよね。あの頃は無闇にネットコミュニズムが強いアツい時期だったんだよ。共産主義的な空気が支配していた日本のネットコミュニティは、SNS/ブログブームとかWeb2.0騒ぎとか、2.0企業(笑)の上場ラッシュとかブロガーの経済対価問題とか岡田有花コントロールとかいったものたちの末に、すっかり大人の資本主義社会に脱皮していったんだね。mixiも上場したし、はてなも大人になったし、ブロガーも大人になったんだよ。なんだか、'60年代学生運動の人たちが、先導していた人ほど大学卒業とともに官僚やら国益企業社員になっていったのに似てるね。それは言い過ぎか。
で、それがどうした、と言われたら何ということもなく、日本のネットはこれからも健全に発展していくと思うし、自分自身は経済社会の申し子近江商人の道をまっすぐ進むだけのことなんだけどね。
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2007年07月21日
Did you know? -私たちは何も知らない
この映像を見たとき、初めて「Epic2014」を見たときよりもよほど深く染み込んできた。
脊髄反射で和訳してみた。人口減少経済下で子孫を残していく我々日本人は、この現実に何を思うべきか。
Did you know? -あなたは何も知らない
今から8秒間に、世界では34人の子供が生まれてくる
5人がインド人、4人が中国人、アメリカ人は1人
その子供たちのために、世界はどうあるべきか
世界で最も裕福で、最強の軍事を持ち、世界の金融ビジネスの中心であり、世界共通通貨を発行し、最高の教育水準を持ち、最高の生活水準を持つ国はどこであるか?
西暦1900年にはイギリスだったわけだが・・・
2006年の大学卒業者数
アメリカ 130万人
インド 310万人
中国 330万人
インドの2006年大学卒業者の英会話習熟率 100%
10年後、最も英会話習熟人口の多い国は、 中国
このことを、ほんの20年前に予測した人がいただろうか?
アメリカ連邦労働省によれば
社会人の4人に1人は、1年以内に転職を経験している
社会人の2人に1人は、5年以内に転職を経験している
現在の学生は、38歳を迎えるまでに10から14の職を転々とすることになる
ニューメディア論、有機農業、eビジネス、ナノテクノロジー、国土安全保障・・
現在の大学専門学科の多くは10年前には存在しなかった
今から10年後、子供たちは一体何を学ぶことになるのだろう?
今の21歳の若者は、20,000時間テレビを見、10,000時間ゲームを楽しみ、10,000時間電話で話し、
メールやメッセンジャーで250,000通のやりとりをしている
21歳の若者の50%以上がウェブコンテンツを生成しており、
4歳児の70%以上がパソコン利用者である
メディアが5,000万人にリーチするのにかかった期間
ラジオ 38年
テレビ 13年
インターネット 4年 ・・・
インターネット接続端末の数
1984年 1,000台
1992年 1,000,000台
2006年 600,000,000台
私たちは指数関数的成長社会に生きている
初めてインターネットに商業メッセージが流れたのは1992年12月
今日一日で送信される文書の数は、地球上の人口をはるかに超える
インターネットが一般に普及し始めたのは1995年初頭
2005年、アメリカで結婚したカップルの8組に1組が、オンラインで知り合ったという
2006年、eBayが得た売上高は7,000億円 流通額ではない
eBayの創立は1996年、 たった10年
27億回 この1ヶ月でGoogleで検索された回数
これだけの数の質問は、Googleが現れるまで、誰に投げかけられていたのか
MySpaceのビジター数は開始3年で6,000万人
23万人以上のユーザーが新たに登録する 今日1日で
もしもMySpaceが一つの国であったならば、 世界で8番目の人口を有することになる
YouTubeのビジター数は1年半で・・・ 1億人をゆうに超えて未だ指数関数
あなたは何も知らない
英語の単語数は54万を超える
シェークスピアの時代の5倍だ
そしてたった今も増え続けている blog, widget, dot-commer, e-learner ・・・
今日1日で、3,000冊以上の新刊が発行されている
技術に関する情報量は2年で2倍に増え続けている
2010年までに、すべての情報量が2倍になるのにかかる時間は、72時間になる
次世代光ファイバー通信は、10兆ビット/秒の通信速度を実現しようとしている
これは1本のファイバーで、1秒間にCD1900枚分のデータを転送し、1億5千万回線分の音声通話を実現するということだ
その速度は、半年毎に3倍になっている
光ファイバーはすでに各住戸に引き込まれている あとは両端の機器を交換するだけで実現する
つまり、10兆ビットが個人の手に入る限界コストは「ゼロ」ということだ
およそ20億人の子供たちが発展途上国で生活している
そのうち3人に1人は小学教育も受けることができないでいる
2005年、OLPCがこの子供たちに一人1台のノートPC配布を準備し始めた
2007年の半ば頃、その配布が始まった
これまで紙のノートも手にしたことがなかった子供たちは今「世界」につながろとしている
2007年に生まれた子供たちが6歳になる頃、スーパーコンピューターの処理能力は彼らの脳の処理能力を超える
そして、2049年には1000ドルコンピューターの処理能力は、人類の能力を凌駕するという
これらは一体何を意味するのか
私たちは未だ存在しない職業や技術と付き合っていく子供たちに何を教えることができるのか
我々が問題を解くためには、その問題が生じたときとは異なる思考様式を持たなくてはならない
中国とオーストラリアとオーストリアとバングラデシュとアメリカとに分かれて一つのプロジェクトに取り組む学生たちがいる
わが子は学校でそんなことをしているか?
教師たちは子供が21世紀に生きるための読み書き能力を教えているのか?
文科省は子供たちが21世紀の社会で成功するために必要な教育を考えているか?
議員たちはこれらすべてのことを知って、教育法規をいかに変化させなくてはいけないか考えているか?
我々の教育にビジョンはあるのだろうか
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shifthappens - Copyright
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この映像は、元々2006年にコロラドの高校教師向けのプレゼンテーションとして作成されたものだそうです。
こんな時代に生まれた私たちは、自分たちの子供に一体何を伝えることができるのだろう。
ネタ元:Ad Innovator
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2007年07月04日
パクリとクローンとインスパイア
パクリとクローンとインスパイアの違いは何か、という問題はインターネットサービスを考える上でいつもついて回る。
かつてのlivedoorポータルがYahoo!JapanとUIを似せて作った後、livedoorフレンドパークをmixiそっくりに、livedoorPicsをFlickrそっくりにしたインスパイアサービスラッシュのあたりから「インスパイア」の垣根はぐっと下がったように思っている。
GREEモバイルがモバゲーにインスパイアされていないと言えばウソになるだろうし、失敬ながらYahoo!みんなのトピックスがnewsingにインスパイアされていないとは言わせない(newsingの独自UIやURLルールまでコピーしすぎでした、よね(^^)。とはいえそもそもサービスもHTMLソースもオープンなインターネットという世界ではある程度インスパイアのかぶせ合いの中で相乗進化していくのが妥当だとは考える。
「クローン」の話になると、最近ではTwitterクローンと呼ばれるサービスが多数(Haru、Timelog、もごもご等)出ているし、そもそもうちのnewsingをdiggクローンと呼ぶ人もいる。
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2007年06月08日
うーん、gooラボアツい
gooラボでフィードの閲覧履歴とを同じRSSの購読者の嗜好を解析しておすすめRSSを表示するサービスが始まった。すばらしい。これは多くのニュース&ブログジャンキーがほしかったサービスなはず。
goo、ユーザーの嗜好にあったRSSを表示する「おすすめRSS」の共同実験 - CNET Japan
表示されるRSSは、いつどれくらいの頻度で閲覧したか、また同じRSSを閲覧した人たちが他にどのようなRSSを閲覧したかといった情報を基準とし、多くの人が閲覧しているRSSを重視した“人気順”や、閲覧者数よりもユーザーの嗜好を重視した“こだわり順”で表示することが可能となっている。
このサービスもそうなのだが、gooラボには本当にアツいサービスがたっぷりある。時にイタいサービスも出すことあるけど、やっぱり見てて気持ちがいいくらい技術オリエンテッドで「こんなんできちゃいました!」みたいなサービス達が世界レベルなラボであるNTT研究所の人々(+もちろんgooの人も)の手で生み出されている。
こういったエッジの効いたサービスをどのようにマネタイズするのか、という議論は絶えず残るところだが、最近はギークやネットピープルのアテンションを獲得することにgooラボを活用しようとしている様子が見てとれてちょっとうれしくなる。本当はアテンションだけでなくてここから本気でGoogle超えを狙う要素が生まれうるのだが。
gooラボのエッジの効きっぷりの意味をNTT持株の経営陣が理解するようになったら、もっと日本のインターネットはおもしろくなるのに。
ま、とかなんとか言ってないで自分とこのサービスきばれ、と。
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2007年05月07日
キャズムの超え方のひとつ
UEI清水社長のこのエントリーについて、私自身も先日脊髄反射エントリーをあげたところだが、和蓮和尚のところでも同じものに反応していた。他でもひっかかってる人みたけど、何やら感じさせるものの多い記事だったようだ。
和蓮氏はこんな反応。
キャズムを超えろ! - ケータイやPCが多機能化すればするほど、AV系家電マーケットはより元気になる!?
これから家電メーカーの商品企画・事業企画に携わる人間は、PC/ケータイ/ネットのヲタになれ...とまでは言わないが、こういったフィールドの先進的要素に精通している必要があり、そこで紡ぎだされる新しい(無数の)アイディアの中から、広告による刷り込みをちょこっと使えばキャズムのはるか向こう側のレイト・マジョリティにも理解してもらえるものはどれか?を見極めるスキルが必要となってくるだろう。
ふむふむ、納得。家電という体を成すことで可能になるキャズムの超え方には「単機能化」「シンプルUI」「マスプロモ活用」という前提を持って語っている様子。正しいと思う。ネットサービスの人になりきって、ハードのUIとマスプロからは遠く離れた場所にいる私としては、「いーなー」と純粋に思えたりもする。でもエスタブ側にいると、その分受け入れざるを得ない足かせとの闘いもたいへんだと思うので、そこは「がんばれー」と応援したい。
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2007年04月30日
オンラインメディアの記者露出戦略
10日も経っているので拾おうか拾うまいか迷ったのだが、やっぱり拾ってみた。
世界一分かりやすい「モバゲータウンが儲かるしくみ」 - ZDNet Japan
約1年間で会員数は400万人、1日あたりのページビューが3億を超えるという急成長を果たした。現在も若年層を中心としたユーザーと収益を増やしている「モバゲー」の人気の理由とビジネスモデルについて、CNET Japan編集部の永井美智子が解説する。
CNETがついに永井美智子嬢を露出して記者キャラ立て露出戦略をスタートした、と捉えたのですが正しいのでしょうか(よく見たら、西田編集長や別井副編も過去に出ていらっしゃる・・が、男では・・・。尾本さんもやっぱり違うんだなぁ。)。個人的には永井さんとのリアルの初見で彼女の中に「ネットでウケる特性」を感じていたため「露出したらいいのに」と期待し続けていたのですが、まあなんというか、比較的正しいプロデュースの下での露出開始。
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2007年04月21日
livedoorのID認証API公開とmixiへの期待
個人的に「もう、国内のネットサービスのID認証はみんなでまとめちゃいましょうよ」とあちらこちらで言ってまわっているのですが、livedoorさんがちょっと火をつけてくれることなさいましたね。イイ!
ライブドア、livedoor IDを実装するためのAPIを無償提供 - - nikkei BPnet
開発者は同APIを利用することで、livedoor IDを取得済みのユーザーに向けて、新たなWebアプリケーションを容易に構築できる。IDとパスワードの発行・管理などはライブドアが行うため、システム開発が不要となる。ちなみに、2007年4月時点におけるlivedoorのユーザーは630万人。
livedoorの630万IDの基盤を流用できるとなれば、新たに開発されるネットサービスがユーザーのログインサービス利用の垣根をぐっと下げることが可能になります。特にユーザー参加型サービスの場合は、ユーザー数の多寡がサービス価値の肝になりますので、この障壁低下の意味はたいへん大きいです。
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2007年04月02日
今年のエイプリルフール
エイプリルフールと言えばネット業界の人にとっては恋人達のクリスマスと同じくらい重要な記念日だと思うわけですが、今年は週末と重なったこともあって、各社適度なレベルのアクティビティだったように思います。
ネタ一色で走りすぎてしまった当社newsingはユーザーのみなさまからの賞賛と侮蔑と一部の方からの激しい「おめぇ何考えてんだ」の叱責と個人的なエイプリルフール初参加ドキドキ感の中で一連の動作を終えました。ありがとうございました。
ぐるっと見て回っての今年のベスト3はこのへんかな、と。
1.円谷プロ -懲りすぎ。1年かけて仕込んでるw
2.2ちゃんねるが閉鎖、SecondLifeに移転 -資産はすべてリンデンドルに交換してしまったw
3.イモプレス うおっち -さすが老舗。今年はタイトルもリニューアル。ヘッダバナーがいい。
さ、来年はなにやろかな。
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2007年03月11日
サイト運営者としていつも気になる二つのこと
サイト運営者として、運営するサイトのコミュニティの空気感とトラヒック状況というのはいつも気になるものです。
コミュニティの空気感というのはどれだけウォッチしてもし足りないくらい感じ続けなくてはならないもので、その空気の流れを受けて「言葉」ではなく「サービス」でお返ししていかなくてはなりません。そのお返しがなかなか足りなくて自分もユーザーさんもやきもきしてしまうことがあります。でも、空気を読んで開発してご提供した機能・サービスがばちっとユーザーさんの意にそぐったのを感じたときはとてもうれしいものです。サイト運営者はサービスでユーザーさんとコミュニケーションをとっていくものだと思っています。
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2007年01月12日
2007年はSecond Lifeの年にならない
年末に切込隊長に微妙さを突っ込まれたりしている日経BPの日経ネットマーケティング。
できたての媒体で試行錯誤中のようですので突っ込みどころはあれこれ満載ですが、インターネットマーケティングにテーマを集中してしっかりとしたサイトを作ろうとされている意志は感じられるサイトなので、個人的には結構応援&楽しませていただいています。少なくとも、他のサイトに同じようなものが並びがちな中で独自の記事で攻めているところが好感です。
で、そんな中で先日2007年予測系記事がアップされ、
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2006年11月24日
ライブドア金融事業売却の歪み
ライブドアが金融事業をすべて売却したとのこと。
ライブドア、全金融事業を投資会社に551億円で売却 - CNET Japan
ライブドアは11月22日、全金融事業を投資会社に売却すると発表した。譲渡金額は実質551億円。金融事業はライブドアの利益面を支える屋台骨だったが、一連の「ライブドア事件」が影響し、売却を余儀なくされた。
清水氏は今後ネットメディア事業に注力とすることを強調する。いわゆるライブドア事件の直後、一時はピークの30%まで落ちた広告も代表取締役社長兼 CEOに平松庚三氏が就任してから順調に回復し、現在ピークの70%まで回復していると説明。「現状単月赤字だが、2007年第4四半期には単月黒字化する見込み」とした。
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2006年11月19日
Yahoo!にしてほしいこと
ヤフーの井上社長はいいこと言うなあ。
「ただ、公式コンテンツになるために守らなければいけないルールを守っているサービスは、最終的には利用者に支持されないと思っている。いろんな人がいろんな知恵を出して、よりよいサービスを作っていく。これが日本でもインターネットが普及した原動力だと思う。これを、何人かの頭のいい人たちが、このルールでやらなければならない、という風にたがをはめたところで、絶対にいいサービスにはならない。だから、私は早くオープンにしなければいけないと言い続けてきた」(井上氏)と一層のオープン化が必要であることを訴える。
まったくそのとおりです。なので、今後Y!のWeb&ケータイで蓄積する関係性ダイアグラムとYahoo!ID認証基盤をAPI公開してください。そうすればその上でいろんな人がいろんな知恵を出して、よりよいサービスを作っていきます。
それができたらYahoo!はほんとの日本のインターネットの雄になれるんだけどなぁ。
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2006年10月10日
GoogleのYoutube買収事案分析
GoogleがYoutubeを買収した。その額16.5億ドル。日本円で約2,000億円。ちょうどミクシィが上場時につけた時価総額とほぼ同等の金額だ。この金額が安いか高いかはここではあまり問題ではない。まあそこそこ、というところだろう。
今回の一件の論点は、梅田望夫さんが早速エントリーされている「Googleが技術判断よりも経営判断を優先する会社になったのか」という点と、既に強者であるGoogleが今回の件で動画共有サービスの覇者となったわけだが、これを受けた「今後の著作権者の反応とGoogleの対応は?」という点、そして「で、どうやってもうけるのよ?」という点だ。
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2006年04月01日
今年のNo.1
毎年恒例のエイプリルフールのお祭り騒ぎ。
あれこれ見て回りましたが、今年のナンバー1は文句なしで これ。
まぐまぐさん、ファビコンまでえがちゃんになってるしこだわりすぎw さすがエイプリルフールの老舗です。
株式会社まぐまぐ(本社:京都市下京区 代表取締役:大川弘一)は、国内最大メールマガジンサイト『まぐまぐ!』で従来使われていた丸顔でけれんみのないキャラクター(まぐまぐちゃん)を解雇し、アラブ諸国をはじめとする世界中で著名なバレリーナ『トゥフィフティ氏』を新キャラクターとして採用することを内定いたしました。
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2006年03月22日
Ajaxアプリをより便利にする10のテクニック
「Ajaxアプリをより便利にする10のテクニック」をテーマにしたAjax講座のご案内です。上原が本業の方で企画・運営させてもらってるものです。中堅のプログラマーさん向けのレベルになります。無料ですのでお気軽にいらしてください。
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GoogleMapsでの採用以降、一気にインターネットの世界に広がった「Ajax」。元々は「Asynchronous JavaScript + XML」の略称で、JavaScript の組み込みクラスである XMLHttpRequest による非同期通信を利用して、ウェブブラウザ上で各種のユーザーフレンドリーなインタフェースを実現するための技術です。
第1回目のgooオープンカンファレンスでは「すでにプログラミング実務に携わっているがAjaxを学ぶのは初めて」という技術者の方を対象に、prototype.jsのbindメソッドを通した手法をご紹介します。比較的大規模なAjaxアプリ開発に興味のある方に向く講座です。
●GOC Vol.1『中堅プログラマー向け「Ajax」講座』-Ajaxアプリをより便利にする10のテクニック
■プログラム
・ユーザが慣れ親しんだUIに似せる
・戻るボタン/ブックマークを利用可能にする
・マルチ・スレッドを考慮する
・なにか変化が起きたら必ずユーザに知らせる
・オープンソースのライブラリを利用する
■日時:
平成18年3月29日(水)19:30~21:00
■場所:
千代田区大手町2-2-2 アーバンネット大手町ビル20F
(地下鉄大手町駅A5番出口から直結)
NTTレゾナント プレゼンテーションルーム 会場地図
■講師:
金田有二
NTTレゾナント株式会社ポータル事業本部技術マーケティング部在籍。前職はNTT研究所。Ajaxを駆使した「gooスクロール画像検索」の開発者。
■参加人数:
60名
■参加料:
無料
■持参物:
筆記用具、名刺
■お申込:
ur@nttr.co.jp まで以下の内容をお書きになってお申し込みください。
・表題: GOC Ajax講座申込
・氏名
・所属
・メールアドレス
・プログラミング業務経験年数
・この講座をどこで知ったか
皆様、お気軽にお申込ください。
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2006年03月12日
遠距離恋愛用ワイングラス
個人的にこういう発明品は大好きです。会いたいときに会いたい人に会える、どこでもドアに向かうアプローチのひとつ。
発表によれば、ペアのワイングラスには液体センサーと無線リンクが組み込まれており、ひとりがグラスを持ち上げるともう片方のグラスが赤く発光し、グラスを口に運ぶと、もう片方はさらに明るく光るという。 研究者たちは「一緒にお酒を飲むという行為はとても重要なコミュニケーションの一部」であり、「このグラスで(遠距離の恋人たちが)一緒にお酒を飲んでいるような気分になってもらえることは間違いない」と話している。
「間違いない」かどうかは別にして、たいへんおもしろい試みですね。感覚・感情を通信で伝達するためのインターフェースと”演出”をよく考えたときにこんな発想が出てきたのでしょうね。香り通信とかの五感伝達通信の方向とともに、シーンに合わせた感覚の伝え方ってありますよね。そういうのがたくさん世に出てくるようになるといいな、と思います。遠くにいる誰かのことを思った瞬間にそれが伝わる、みたいな。昔、東京ラブストーリーの中でさとみが三上に「駅で売店を見たら必ず私にガムを買って」と頼んだときの感覚みたいな。
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2006年03月04日
RSSの情報をメルマガで配信
ルートコミュニケーションズさんから過去に名刺交換をした人向け、ということで以下のような主旨のメールをいただきました。
この度、ルートコミュニケーションズでは、企業のRSSマーケティングに関する各種情報やRSS業界のTOPICS、セミナーのお知らせ、イベント等のご案内をメールにてお送りすることを予定しております。 (2006年4月から発行予定)
「RSSの情報をメルマガで配信」という何とも違和感のぬぐえないお話で、一瞬「先祖帰りかよっ」とツッコミを入れたくなってしまいましたが、これはこれで適切なマーケティング行為なのでしょうね、と思い直しました。
理想論的に「情報の配信はフィードに移っていく」ということを語るのも大事なのですが、その考えを前に進めるためにはレガシーと思われても「普及」している技術や手法に頼るのがマーケティング上の正攻法ですね。
また、フィードは受ける側が取捨選択の決定権を持ち、メールは送る側が決定権を持つ、そして一つのプロダクトアウトを行う手法としてはメールの方が適している、という意味で、現状の一般的なネットリテラシーの中でのフィードの限界を感じさせてくれるメールでした。あくまで「現状の」ですよ。
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2006年03月01日
ジーブス氏の引退
ジーブス氏が引退するという。引退後のリタイアライフまで用意されていて微笑ましいです。
アスクジーブスの社名とサイトがリニューアル--ジーブス執事の引退を受け -CNET
アスク ジーブス ジャパンは2月27日、検索サイト「Ask.jp」をリニューアルした。米国のAsk.comのリニューアルに合わせたもので、同社の検索サービスのシンボルだった執事の「ジーブスおじさん」のイラストが米国と同様に消えている。
日本ではまだメジャーとは言い難いアスクジーブスですが、検索の世界では長きに渡り「検索は執事のホスピタリティのように」というメタファーの象徴として親しまれていた存在。かつてGoogleのPageRankを脅かすかとも言われたExpartRankの検索アルゴリズム技術を持つTeoma社を買収し、技術的にも優れた検索事業者です。
米AskJeeves社が「IAC サーチ アンド メディア」に社名変更することが直接の理由のようですが、コンシェルジェ的に「何でも検索できる」というウェブ検索の領域から、最近リリースの続いているCGM系の検索やローカル検索といった個別検索の領域に軸足を切り替えることもジーブスおじさんの引退に影響しているのでしょうか。
「画面の向こう側に人がいる」ような検索を目指しているgooの人間としては、仲間が一人いなくなるようで若干さみしいです。
Ask.jp Official Blog -Mr.ジーブスの引退
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2006年01月09日
2006年を予測してみる(後編)
2006年を予測してみる(前編)より続く
そんな中、私が次に旬扱いになると見ているもののキーワードは下記のようなもの。2006年1月9日時点でのものなのでもちろん変化はし続けますが、現時点の予測ということで。
■When&ToDo
GoogleLocalやGoogleBaseのように地理軸で情報をプレゼンテーションする流れに続き、時間軸で情報をプレゼンテーションすることへの(一部の整理学上の)ニーズが高まっていることへの対応が進行する。具体的には、ソーシャルデータ(SNS・ブログ・プロフィール・検索結果等)を時間軸にプロットするサービスなど。また、ソーシャライズ進展の流れとして、ブログ=思考の共有、SNS=人間関係の共有、RSS・SBM=情報ソースの共有といったものに続いて「スケジュールとタスク・ワーク・ビジョンの共有化」が旬になるだろう。
注目株:・CheckPad・ビジネスgoo・FeedPath
■マイクロアドバタイズメント
CGMに貼り付られ、ユーザーに還元される広告が一層盛んになり、多様化する。AdWords・Overtureをはじめとするキーワードマッチ、Adsense・BlogClickなどのコンテンツマッチに続き、gooが提供を始めたエリアマッチ、RSSマッチ、そしてビヘイビアマッチ、PodCastingメタ情報マッチなどのマッチング型で最適なAdが提示されるモデルが堰を切ったように登場する。注目は音声広告型、動画広告型が進展するかどうか。かつてソニーと電通の合弁で華々しくデビューして人知れず消えた「PaSaTa」という動画マッチング広告の配信PFのようなサービスの登場は今こそがタイミングと言えるのではないか。
注目株:・MicroAd・Feedburner・エリアマッチ
■携帯-PC連動サービス
ソフトバンクらの携帯参入を機に、2006-07年は「FMC」(Fixed&Mobile Convergence)が喧伝されることになる。ワンフォン等の基本サービスもさることながら、携帯のモビリティという本質的強みから「地域」という軸が重要視され、地図・地域情報ベースのサービスも一層活性化する。そこに対してGoogleの打っている手も興味深い。携帯のGPS情報にCGM的要素が入り込む余地も大きいだろう。携帯へのマッチング広告配信も進行するだろう。
注目株:・ニワンゴ
一部当然視されているところもありますが、旬の予測としてはこのようなところを見ています。なお、業界全体としての空気は少なくとも2006年の年末までは現在のホットな状態を保って推移するでしょう。
その間に個人的にはいろいろな実験をしてみたいと思っています。また、現在の大企業的な文化とネットベンチャー的な文化の中間位置という立ち位置をうまく活かして立ち回りたいと思います。
ちなみに、ふと一年前の予測を見てみると、当時考えていたのは「小バブル」「ネットコミュニティフィーバーの沈静化」「マルチデバイス」といったところで、大方はずれてはいなかったようです。きれいに当たってるわけでもないですが(笑)。ただ、「エスタブリッシュとベンチャーの文化融合」という課題は今年も継続ですね。がんばっていきたいと思います。
関連:
・展望2006:MS、Google、Appleから見る2006年ウェブ、メディア再編 -CNET
・2006年 大胆不敵・当たらぬも八卦 広告・メディア業界予測 -Ad Innovator
・2006年、ネットビジネス予測。 -Speed Feed
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2006年を予測してみる(前編)
久々の地に足のついた好況と同時に人口減少経済が始まる、という二面性を内包して幕を開けた2006年。
「ブログ・SNS」「放送と通信の融合」「Web2.0」といったキーワードに湧いた2005年から年を越して、日本のインターネット業界は今年どのように進んで行きそうか、私が考える2006年の勝手な予測を書いてみます。
まず2005年に世間を騒がせたブログとSNS(というよりmixi)は今年も着々とユーザーの裾野を広げることになるでしょう。先日Blogfan.orgのデータから試算したところ、現在の日本のアクティブブロガー(1ヶ月1回以上)は150万人程度となっており、総務省発表のブログ開設経験者数からは3分の1程度が実際に生きているブロガー数のようですが、このアクティブ率を徐々に減衰させながらも実数としては増えていく、という状況が2006年の間は続くでしょうね。また、法人によるブログ型の情報発信もますます裾野を広げることになると思われます。
放送と通信の融合については、ライブドアや楽天の騒動のような資本サイドで起こっている事象がすぐに生活者に届くサービスに反映されることはまだ2006年に目立ったものにはならないと思います。ネット事業者側からのアプローチとしては、2005年のGyaoの取り組みは2002年のブロードバンドフィーバー時とは異なる実(ユーザーのニーズ)を伴ったムーブメントになりつつあるようで、TVバンクを皮切りとしてまた多くの事業者やコンテンツホルダーがこの市場に参入することになりそうです。
Web2.0については、早くも過熱を抑制しようとする空気がネットコミュニティ内でも広まっていることから、キーワードとしてのWeb2.0はそれほど長続きはしなさそうです。しかしながら、Web2.0で議論されていることのうち、いくつかのエッセンスはおそらく今後長くインターネットビジネスの基盤的な考え方になると思われます。
・インターネットの本質は「参加のメディア」であること
・構造化されたソーシャルデータの所有がビジネスでの強みとなること
・オープンAPI(Webサービス)の公開はネットコミュニティを味方につけたディストリビューションの好手立てであること
・ユーザー基点・オープン志向・ネットワーク外部性が基本であること
・ロングテールをつかむべし。ただし、ニッチ戦略との勘違いはしないこと
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2005年12月11日
FBSカンファレンスとネットバブル
8日(木)に開催された「FBSカンファレンス ~Web2.0時代における、Feedビジネスとテクノロジー~」に、パネラーとして参加してきました。”gooのひと”としての講演やパネルディスカッションは文字通り「無難に」過ごしたと思います。「We are Japanese」とか言ってしまったのは職務を超えてましたが(笑)。
FBSでご列席の皆さんの肩書だけを見ているとネットエイジさんデジタルガレージさん周辺のITバブルの薫り漂う香ばしさのイベントかのように感じてしまうところですが、今回列席の方々は講演内容も後で懇親ディスカッションした内容も、たいへん地に足をつけてユーザー方向を見ている人たちで、「2000年と同じことは繰り返さない」という意気込みが伺えるところがたいへん好感でした。そろそろネット周りはまたバブルが膨らんできた感が強いですが、関わる人は皆できるだけ虚構を語らず地に足をつけてバブルに対する調整をかけていきたいですね。
そんな「地に足」志向で今回のカンファレンスの発表を見たときに、最も印象に残りかつおもしろいと思ったのはサイボウズ・ラボの奥一穂さんが語ってくれた「RSSのさまざまな拡張の具体例」。Podcastingや天気予報のRSS、GoogleBaseのユーザーアップロード情報など、各種のRSS拡張をXMLタグと具体例を並べて解説してくれました。その模様はEnterpriseWatchで画像付で紹介されています。
奥さんはじめサイボウズ・ラボのみなさんはお話をしていてとてもおもしろい。今度うちのgooラボメンバーと一緒にランチディスカッションしに行きましょう、ということになっています。「サイボウズ・ラボ×gooラボ」は個人的に大変楽しみ。
ところで、RSSやFeedやXMLやセマンティックや、とかいった技術マーケティング言葉は、どうしても概念的な部分だけを理解して応用・適用を語り始める人が多い。(私自身、かなりそうである自省を込めて。)それがマーケッターの口と手によって増幅されて、具体的なものと「あんなこともできる」的なものの間にとんでもない乖離が生まれ始め、「あんなこともできる」サイドの評価で資本が流れ込むのがネットバブルであり、「あんなこともできるかもしれないけどとりあえず今はムリ。世間がついてきてないから。」という現実の針に刺されてはじけるのがバブルの崩壊だと思っています。
今回の奥さんのように、流行の技術マーケティング用語に関して、エンジニアサイドからはよりマーケッター(≒生活者)や資本家にわかりやすい具体例を伴った説明がなされ、マーケッターサイドはできるだけ具体例に忠実にそれを生活言語化して生活者へ頒布し、資本家はそういった用語に踊らされずに本質を見てバリュエーションを行うようにしたいものです。
今回のネット周辺の好況って2003年末あたりからの情勢なので、後になったら「ブログバブル」とでも呼ばれるかな。「Web2.0バブル」は勘弁してほしい。
追記: 今回たくさんの方とお会いした中でインフォバーンのこばへん会長とお会いできたのはサイゾーファンの私としては無上の喜びでした。
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2005年11月22日
ライブドアがIX事業を買収
なんてことだ。
ライブドア、メディアエクスチェンジを60億円で子会社化 -CNET
ライブドアは11月22日、インターネットエクスチェンジ(IX)事業などを手がけるメディアエクスチェンジを約60億円で子会社化すると発表した。
これはインパクトが強い。
堀江さんが無線LAN事業での広域設備敷設(滞っているようだが)に続き、インターネットのトラヒックコントロール領域でインフラ事業に触手を伸ばしてきた。ソフトバンクが正攻法でNTTの通信インフラ事業領域に攻勢をかける中、ライブドアはピンポイントでセンターとエッジのインフラ領域を支配しにかかっているようだ。
インターネット接続事業のコモディティ化が進み、IPv6(市場的には若干盛り上がりに欠けるが)へインフラが転換される時期を測っている中、10年後のインターネットを思考すれば付加価値コントロールの機能はセンター側へ、顧客コントロールの機能はエッジ側へ向かうことは想定できる(あくまで想定)。そこに目を付けて着々とアクションする堀江さんの勢いは特筆ものだ。
男気としては孫さんが正攻法。
戦略としては堀江さんの方が正攻法。
インターネットインフラのエッジとセンター両面にポートフォリオを広げたライブドアは、正直本当に怖い。
少し関連の記事:
月額315円で個人向けIPv6サービス、OCNが開始
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2005年10月04日
忍者システムズが身売り
このサイトでもアクセス解析に使わせてもらっている株式会社忍者システムズが、技術開発に注力するために有限会社ハニワシステムと合併したらしい。
■株式会社忍者システムズからのお知らせ 弊社はかつてより技術開発の重要性を認識し、全社をあげて技術開発に努め て参りました。その一環と致しまして、この度有限会社ハニワシステムとの 間に合併する契約を締結致しました。会社名は有限会社ハニワシステムとな ります。尚、忍者ツールズは今まで通りご利用いただけます。どうか今後と もよろしく御願い致します。
ペパボの家入さんが以前「すごくおもしろい会社!」と言って、エイプリルフールの折は忍者おじさんとロリポおじさんの相互出張ネタなどで遊んでいた相手なので企業としても注目させてもらっていたが、今回はなんとも急な合併で驚かされた。
忍者ツールズの持つshinobi.jpドメインはネットレイティングスのユニークユーザー数ランクでTOP50に入っており、地味だが興味深い存在。
先日から忍者ツールズ管理ページ上での人材募集を始めるなど積極的にサービスの強化を図っている途上のようなので、有限会社ハニワシステムになってからも面白いサービスを提供し続けて欲しい。
彼らのような「小粒だがピリリと辛い」存在感の技術会社が、会社経営を人に任せて自分達はサービス開発に注力するというビジネススタイルは、結構インターネット的でこれからのトレンドの一つのような気がする。
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2005年09月21日
Google Wifi -Googleがついに無線LAN
Googleが無線LAN事業に進出?の記事がGoogleWeblogに出ています。
Googleのソフトウェア「Google Secure Access」をインストールして、サンフランシスコのベイエリアの一部で無線LAN接続すると、通信内容が暗号化されてGoogleのサーバを経由したセキュアな通信ができる、ソフトウェアはもちろん無料、ただしGoogleは暗号化された通信内容を読み取ることができるのでよろしく、といった内容。この記事だけでは「GoogleWifi」自体の存在、すなわちGoogleがついに通信インフラ事業に進出するのかどうか、という点については読み取ることができない。
しかし、これまでも予測されてきたGoogleの無線LAN事業進出の伏線(もしくはプレ発表)であることは間違いないだろう。GoogleはGoogle Secure Accessをインストールしているユーザーに向けて無線LANアクセス自体を無料で提供し、GoogleTalkと合わせて移動体通信事業へ歩を進める、ということになるのだろう。同時に、無線LANアクセスユーザーの通信内容の全てを自社サーバ通過させることで、Googleはまた一歩世界中の情報を支配するという野望に近づくことになる。
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2005年09月13日
ebayがSkypeを買収 -市場バランスは保たれたが
eBayのCEOは米国時間12日付けの声明のなかで、「コミュニケーションは、Eコマースとコミュニティに欠かせないものである。eBayとPayPalというEコマース関連の2大ブランドに、インターネット上の音声コミュニケーション分野を代表するSkypeを組み合わせることで、世界中の買い手と売り手にとって、他に比肩するもののないEコマース/コミュニケーションのエンジンが生まれることになる」と述べている。
Yahoo!か?Googleか?と噂されていたSkypeの買収者は、結果的に数日前から一気に浮上したebayということで落ち着いた。ebayのCEOが述べている通り、Eコマース事業の保管材としてIP-TELというコミュニケーションサービスが果たす役割は大きなものだが、それだけのために3000億円もの金は払えない。当然このところホットになっているIM/IP-TEL市場でのイニシアチブ奪取とゲートウェイ接続による固定・携帯通信市場のパイ獲得を狙っているものと思われる。
ebayがSkypeを獲得したことによって、Yahoo!、Google or MSNがSkypeを買収して現在のIM/IP-TEL市場の均衡が大きく崩れるようなことはなくなったと言える。ただし、Skypeに3000億という値がついたことに対して否応なくこの事業領域に対するストックマーケット及び通信事業者からの注目は高まることになる。
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2005年09月07日
GoogleTalkが早くも携帯と接続
GoogleTalkがモバイルとの相互接続を標榜していることは、Googleが示した「GoogleTalk-Gmailアカウントが必要-携帯情報を登録すればアカウント取得できる」というスタンスからおよそ読み取れるものである。先にはSkype-In、Skype-Out同様の音声でのPay-Per-Callモデルを固定向け・携帯向けで展開する計画を持っていると予想されるが、下記はひとまずMessageVine社がGoogleTalkとの相互接続性を備えたモバイル用IMクライアントソフトをリリースした、というニュース。
Google Talk on Your Mobile Phone
MessageVine's Mobile IM client for Google Talk is an always-on, secure real-time communication application based on rich presence information. MessageVine's Mobile client offers the same friendly and intuitive user experience as offered by the Google Talk's PC client.
今のところUSでも自らダウンロードして使用する形態ではなく、MessageVineがモバイルキャリアにライセンスする形態での普及展開となるとのこと。
つい半月前にGoogleTalkがリリースされて以降、Skypeがドイツの携帯キャリアE-Plusと提携してモバイルフォン上でSkype音声通話を使えるようにしたというニュース、Yahoo!がメッセンジャーのIP-TEL機能を拡充してきたニュース、MSNがIP-TELベンチャーのTeleoを買収したニュース、とIM/IP-TELを取り巻く業界環境が激変している。このIM競争の先に各社が見据えているのは、固定・携帯キャリアが各国で寡占している通話料市場。日本の通信事業者もまったくうかうかしていられないのだが・・。
■関連記事:
・GoogleのIM 「Google Talk」のリリース
・MSNメッセが携帯SMS -GoogleTalkと正面競合
・Y!メッセンジャー 正論の失敗
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2005年09月06日
Y!メッセンジャー 正論の失敗
Yahoo!USがYahoo!メッセンジャーをディストリビューションチャネルとして活用し始めたというお話。
ヤフーの最新版IMソフトは予想外のおまけがてんこ盛り -CNET Japan
「Yahoo Messenger with Voice」の「typical(通常)」インストールをすると、スパイウェア対策ソフトとポップアップ対策ソフトが統合された「Yahoo Toolbar」、デスクトップ/システムトレイ用ショートカット、さらにYahooのリンク集をInternet Explorerブラウザに挿入するための「Yahoo Extras」が同時にダウンロードされる。またYahoo Messenger with Voiceは「Live Words」という機能を備えている。これは、ユーザーがオンライン上で単語を反転表示させると自動的にアイコンが表示され、そのアイコンをクリックするとYahooの検索結果、定義集、翻訳ツールに移動できるというものだ。さらに、最新版Yahoo Messengerをインストールすることにより、各ユーザーのホームページと自動検索機能が、それぞれYahooのトップページとYahooの検索になるよう初期設定が変更されてしまう。
既にMSNがMSNメッセンジャーで実行してきた「メッセンジャーのアップデートインストール時にデスクトップ・ブラウザ周辺の機能を全て自社仕様に変更させる」という行為に対するキャッチアップであり、それ自体は驚くに値するものではない。むしろ、Windowsでデスクトップを独占しているMSが先にネットサービスの領域でこれを仕掛けてきたのだから、Yahoo!としても指を加えて見ているわけにいかない。
Yahoo!・MSNに限らず、ネット事業者はユーザのデスクトップとブラウザのできるだけ多くの領域を自社仕様のものに仕立て上げることによって、自社の収益源となる検索クエリやユーザの視野のシェアを奪うことに躍起になっている。そのシェア競争には当然マーケティングの思考が必要で、4Pで言うと、ユーザが望む機能がそのプロダクト(今回の場合だとメッセンジャーそのものから、検索ツールバー、ホーム設定されるYahoo!トップページ等)に十分組み込まれていなくてはならないし、ユーザへの負荷(コスト≒プライス)が小さくなるようにサービス設計がなされていなくてはならない。
そしてプレイスメントを意識したときに、プレイスメントとしてリアル商流における店頭や通販の役割を果たすほどにマスをカバーするチャネルが存在しないネットの世界においてはユーザのデスクトップに到達しているソフトウェアの「アップグレード機会」という交渉機会の存在が大きな役割を果たすことになる。今後このような「普及済みのソフトのアップグレードタイミングをチャネルとして押さえる」という流れは一層加速するだろうし、そのうち広告代理店が対象としたがる領域に入ってくるかもしれない。PCへの初期インストールソフトが甚大な量になったときにそうであったように。
ちなみに上記の論で4つ目のP、プロモーションにあたるのは「バイラルマーケティング」ということになると思うが、この記事や張られているトラックバックを見ても、Yahoo!がそれに成功しているとは今のところ思えない。Yahoo!はやる必要のあることとして実行したのだろうが、結果的に「やり方を間違えた」ということになりそうな印象を持つ今回のバンドル劇でした。
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2005年08月31日
MSNメッセからGoogleTalkへのメッセージ
ベテランのMSNメッセンジャー氏が新人のGoogleTalk氏へウェルカムメッセージを送っていらっしゃいます。いやー、こういうセンスいいですね。オープン&ユーモアです。
To: Google Talk....From: MSN Messenger -
Dear Google Talk,First, let me officially welcome you to the communications client market.
中略
This boat needed a little rocking and you are just the kind of solid competitor to do it.XOXO,
MSN Messenger
MSN MessengerのプログラムマネージャーLeah氏(女性)がブログにエントリーしたもの。
「あなたが来てくれたこと、大歓迎よ。だって、あなたと私ってまったく違うんだもの。私はキレイ系、あなたはスッピン系。タイプが違うから今まで私たちの周りに寄りつけなかった男たちもあなたに誘われてこのクラブにやってくるかもね。私たち、お互いのいいところを学びあっていきましょ。ほんとこのクラブ、刺激が足りなかったのよ。
でもねでもね、いっとくけどあんたとわたしは て・き・ど・う・し だから。そこんとこよろしくね。じゃ。」
といった感じの文章。(意訳です)
日本のネット事業者や他の事業者でも、スタッフのブログ間でこういうやりとりがなされるような空気になるとおもしろいと思いますよ。
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2005年08月28日
MSNメッセが携帯SMS -GoogleTalkと正面競合
韓国での話題。Google Talkの狙いどころに対して、MSNが先手を打ってきた。
MSN Korea、MSN Messengerで携帯電話のSMSを送受信できるサービスを開始 -MYCOM
Phone Chingooを利用するにはサービス加入が必要で、メールアドレスのほか、加入している携帯電話キャリア、携帯電話番号を登録しなければならない。利用はMSN Messenger 7.5を立ち上げさえすれば、通常のチャットと同じ画面上で送受信ができる。 PCから携帯電話への送信は、相手の携帯電話番号を登録することで可能となる。通常のチャット仲間の場合はアイコンがオンライン状態では緑、オフライン状態では赤で表示されるのに対し、Phone Chingooとして登録した相手のアイコンは、識別しやすいよう黄色で表示される。メッセージ入力は通常のチャットのように、Phone Chingoo会話ウィンドウに書き込み、あとは送るだけとなる。送信料金は1通30ウォン(約3円)。これは携帯電話同士のSMS送信と同じ料金だ。利用料金は、携帯電話の料金と一緒に請求される。
GoogleがGoogleTalk利用者にGmailアカウントを必須とさせつつ、これまで紹介制だったGmailアカウント取得を「携帯電話情報の登録」をすればフリーでできるようにしたことは、当然携帯のショートメッセージ・チャット、末は音声でのゲートウェイ通話を視野に入れた行動であったと思われる。その布石を知ってか知らずか、MSNが韓国でIM業界一日の長を見せ付ける策を打ってきたところはおもしろい。
これから1~2年、従来のメッセンジャー群にSkype・GoogleTalkを加えたIM/IP-TEL領域の競争が「PC-固定-携帯の連動と既存通話料市場の切り崩し」という観点からアツくなってくることは間違いない。この領域、ディープウォッチ対象にロックオン。
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2005年08月25日
Gmailアカウントが招待状なしで
Gmailアカウントが友人からの招待など無しに取得できるようになったようです(USのみ)。Google Talkのリリースに合わせた措置でしょうが、同時リリースにせずに若干の「Gmailアカウント飢餓感」を感じさせてからの発表にしているところはお上手です。
"Sign up for Gmail" -Google Blog
It's pretty exciting to see those words on the Gmail homepage. For the last 16 months, a lot of people have been asking us how they can sign up for Gmail, and today we're happy to be able to say, "Just go to gmail.com." From there, you can get an invitation code sent to your mobile phone, and with this code, you can create a Gmail account. Once you have Gmail, you can try out our brand new IM and voice service, Google Talk.
Gmail.comに行って、モバイルフォンの情報を登録するとインビテーションコードがモバイルフォンのメールに送られてくる仕組みの様子。今回はまだUSのモバイルフォンを持っている人だけのようだが、早期に多言語国のモバイルフォンユーザへも展開する予定という。
今回の措置でわかりやすく伏線を引いている「モバイルとの連動」については、一義的にはアカウントを持つユーザが実在する固有の人物であるという確証を持つことが目的であるという。(なんとわかりやすい世界征服思想か)
今後モバイルフォン向けの機能として、ショートメッセージングアラートやパスワードリカバリーといったものを開発中とのこと。
今回、一連の発表をGoogleDesktop2、GoogleTalk、Gmailアカウントフリー、モバイル向けサービスと連ねて進めてきた部分でのGoogleの戦略の目線は「デスクトップ支配」「固有ID管理」「モバイル進出」といったところにあると見えます。
「デスクトップ支配」の意図はブラウザから位相をずらした領域でユーザ視野(=広告メディア)を獲得することであり、同時にDesktopSearchの存在によってそのデスクトップ所有者の志向性を把握したサービスのパーソナライズを可能にすることでしょう。「固有ID管理」の意図はGoogle版Paypalと噂される「課金」の領域での不正排除とトレーサビリティの向上を図ることでしょうか。「モバイル進出」は文字通りのモバイル領域への進出。その次は着々とテレビに向かうのでしょう。
Googleはどこまでも走っていきますね。かつてマイクロソフト帝国に対抗する勢力が集結して対抗しようとしていった(結局勝てなかったけど)ように、そろそろGoogleの走りすぎにブレーキをかける勢力が集結するべき頃合ではないか、と感じます。
■追伸:
私のGoogleTalkアカウントは huehara88 です。お気軽にご登録を。
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2005年08月23日
GoogleのIM 「Google Talk」のリリース
Googleが明日(24日水曜)、「Google Talk」の名称でインスタントメッセージ(IM)サービスをリリースする見込み、とL.A Timesが報じているという。
Google Rumored To Launch Instant Messaging Tomorrow -SEWblog
Google to Deliver Instant Messages from the Los Angeles Times has unnamed sources telling the paper that Google will launched an instant messaging service called Google Talk as early as tomorrow. Aside from IM, the tool would also offer voice chat similar to what Yahoo Messenger currently offers.
Yahoo!MessengerとMSN Messengerの寡占状態にあるIM市場にGoogleが登場するとなると、どのようなサービス機能やビジネスモデルが組み込まれて来るだろうか。ひとまずボイスチャット機能はついていることは予測されているようだが。
例えばSkype並みの音質で複数者通話か。複数者映像チャットも組み込んでくるだろうか。Google MAPに所在地がプロットされる出会い系は組み込まれるか。当然GmailやBloggerを連関高くビルドインするだろう。チャット内容やステータス・タイミングに合わせて検索結果や広告のパーソナライズをしてくるか。モバイルとの接続はどうか。PayPal Google版はどう組み込まれてくるか。デスクトップサーチはバンドルするのか、パーソナライズ広告の露出メディアとしてだけの位置づけか。iTunesのデジタルアセット管理機能を併せ持つか。まさかうわさのGoogleブラウザにも早変わりするIMなのか。 とか。
明らかにネットワークの外部性が強く働く分野であるIMサービスに今さらGoogleが飛び込もうというのだから、何かサプライズがあるに違いない。明日が楽しみだ。
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2005年08月07日
RSSフィードの呼称は「Webフィード」へ
マイクロソフトがIE開発者ブログの中で、「RSSフィード」という名称に代わり「Webフィード」という名称を使うようすることを表明したようです。
マイクロソフト,「RSSフィード」の代わりに「webフィード」を -メディア・パブ
Microsoftは今後,「RSSフィード」の代わりに「webフィード」を使っていくようだ。 同社は,次期Windows「Vista」やブラウザーIEでRSS機能を組み込むことになっているが,IE7のベーター版で,一般人に馴染めないRSSという専門用語を止めて,「webフィード」を使うことにする。
ここ数年のネットビジネス周辺のはやり言葉である「RSS」や「SNS」といった用語が一般消費者に認知されている比率の低さは、日々をインターネット周辺の仕事で過ごしている中ではなかなか感じることができないが、一般のリサーチ結果などでは明白に表れる。
インターネット・ツールの利用実態調査 -gooリサーチ
ソーシャルネットワーキングサービス利用実態調査 -gooリサーチ
ある技術やサービスカテゴリが生まれたとき、それが大きく普及するかどうかなどあまり意識することなくアルファベット略語系の言葉がデフォルトになってしまうことは多い。一部の技術者やサービス提供者だけがその語を使っているうちはよいが、その語がいつの間にか商品名・サービス名として使用されるようになりマスマーケティングを意識する必要が出てきたときに、アルファベット略語系の名称は大きな壁を迎える。この傾向は日本人だけではなく、英語圏においても同様に言えることのようです。
今回マイクロソフトが「RSSフィード」を「Webフィード」と呼ぶようになり、おのずとRSSフィードが「Web」というおよそ一般化された語の一類型として定義付けられることで、この語が指す技術仕様とサービスセットが一層一般へ普及することが約束されたと言えるでしょう。
なるほど、「2005年はRSSの年」という言葉が真実味を帯びてきました。
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2005年04月25日
Google>Yahoo!
Googleが儲かって当然,検索件数がYahooの倍も -メディア・パブ
19日に発表した米Yahooの第1四半期決算では,売上高が前年同期の55%増の11億7300万ドル,純利益が約2倍の2億450万ドルと,好調に推移。売上の約9割を占める広告収入が順調に伸びたためである。続いて21日の米Googleの同期決算はもっとすごかった。売上高が93%増の12億5600万ドルで,純利益が477%増の3億6900万ドルと,飛躍的に膨らませた。収入のほとんどが検索連動型広告であることが特徴である。
USでの話ではありますが、四半期売上高ベースでGoogleがYahoo!を超えました。2004.4Qの時点ではY! が$1,078million、Googleが$1,032millionでしたので、GoogleはY!を抜いてそのまま一気に引き離した格好です。トレンドから言っても今後この差はますます拡大するでしょう。
以前のエントリーで梅田さんの
Googleは人間の介在を極力回避しようとし、Yahooは人間こそがソリューションの中核に存在するべきだという価値観で成り立つ会社だ。
というセンテンスを引用して、Yahoo!とGoogleがメディアコンテンツ市場に戦場を移したときの駄予測など記述させていただきましたが、この流れを見ると次のステップではGoogleが圧倒的な差で市場を牛耳るように思えてきます。
至極感傷的・抽象的なことを申しますと、個人的には、Googleにパワーが集中していくと至り点には「コンピュータに支配される世界」が待っているような気がしていやです。私はバビル2世よりドラえもんが好きです。
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2005年04月01日
エイプリルフールのお遊びを陳列
アツいネット企業たちのお遊びを陳列してみました。
■はてな
はてな、詮索作業を簡単にする「人力詮索サイトさては」開始
『さては』
これが一番激笑しました。伊藤直也さんのセンスでしょうか。さすがですね。
■ドリコム
「世界初!ドリコム、机検索サービス、ドリコムデスクサーチオープン」
『ドリコムデスクサーチ』
うまく新サービス(ドリコムキャリア)への誘導に活かしているのがうまい。コンシューマ方向よりも法人方向を向いているドリコムらしいやり方ですね。これは吉田浩一郎さんのセンスでしょうか。
■ペーパーボーイ&コー
『ロリポおじさんの出張』
『忍者おじさんも出張』
先日家入さんたちがシノビのみなさんと飲み会をやったときにノリで決まったんだろうなぁ、ってとこがわかりやすくていいです。特にロリポおじさんになんの説明もついてないとこがまたいいです。
■GREE
GREE有料サービス第1弾「初恋の人検索サービス」事業開始
『初恋の人検索サービス』
上記3社と比較すると、もうひとひねりほしい感じがしますね。
■イー・マーキュリー
なし
昨日のmixiでのメンテナンス~復旧長期化のこともあって、あまりおふざけはできないですよね。それは正しい判断だと思います。
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2005年03月21日
Y!はコミュニケーション方向、Askはバイアウト
Yahoo actually does acquire Flickr -Flickr Blog
かねがね噂だけが先行していたYahoo!のFlickr買収が確定したようです。先日のYahoo!360°のβリリースといい、Yahoo!USの目線がネットコミュニケーションサービスの方向に大きく向けられつつあるように見受けられます。各所で「ネットコミュニティがお金に換わる時期がきた」といった言葉が走っている昨今、マーケットリーダーが見せるこの動きは日本のネットコミュニティ業界にも好影響を与えるのではないでしょうか。
米Interactive,Ask Jeeves を19億ドルで買収 -NYTimes(訳)
そんな矢先に、遅れて来た検索の雄Ask Jeevesが華麗なる身売りです。Bloglinesを買収して注目を浴びた矢先の出来事ですが、19億ドルという値を見れば昨今の派手な活動も含めて見事なバイアウト劇だったといえるでしょう。買収側のInteractive社は現在のネットビジネスの3大基軸であるSerach・CGM・Commerceを取り揃えた総合ネットメディア企業となったわけで、今後の動向に注目ですね。
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2005年03月03日
インターネットはまだ3分の1
ちょっと前の話ですが、総務省の家計消費調査で、インターネットの世帯普及率が36.0%だという記事がありました。日本全体の世帯数が4,500万程度ですので、約1,600万世帯でインターネットが利用されている、ということになります。
官庁のものではない一般的な調査記事などで、利用人口6,000万人とか、時には8,000万人(携帯利用含む)とかいった数字が踊りますが、これらは「使ったことがある」とか「会社や携帯で使える環境はある」とかいった人の数で表されていますし、また、IT系シンクタンクの調査やネット企業からの委託調査だったりすることが多く、若干「インターネットはもう当たり前のものだ」というあおりが含まれているものと思われます。
インターネットに関する消費者向けの商売をやっていく上での計算式を立てるときには、あまり強目の数字には踊らされることなく「世間の3分の1くらいの人たち」が当面のオンネットでのマーケットであることを認識しておくことが肝要ですね。実感値としても正しいと思います。
別の視点で言うと、まだまだインターネットは世間の当たり前ではないのですから、すでにインターネットに入り込んでいる人々が、インターネットの利便性や奥深さを、インターネットを使えないもしくは使わない人たちに対して人手やレガシーな手順を介して提供する仕事は、とても重要なのだろうと思います。
もっとたくさんの人々が、インターネットそのものでなくても、「インターネットのベネフィット」を享受してほしいと、心から思います。
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2005年02月23日
ライブドア堕ちました
堀江さん、そりゃサーバ堕ちますよ。。 古館さんに「今、ライブドアでストリーミング放送する堀江社長のコメント収録が終わったようです」なんてことを言わせる情報入れたりしたら。
とりあえず今すぐその収録βカム持ってとなりのテレ朝スタジオに部下走らせてください!
ニュースステーションおわっちゃう前に。
ニッポン放送争奪戦はフジテレビの勝利
堀江社長への判官びいきという視点
(2/23 22:50現在)
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2005年02月16日
ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアはインターネット社会の縁の下の力持ちです。
インターネットのサービスづくりやマーケティングの仕事をしているときには、ユーザの方向を向いて、このサービスを通じてユーザにいかに便利にいかに楽しくいかに豊かに生活や仕事をしてもらうか、を考えていればよいですし、もちろんそれが最も重要なことです。経営を考える仕事においても、IPの7つのレイヤでいうところのネットワーク層以下の基盤的な部分は事業全体のオーバーヘッドコストとして捉えることが通常になっています。
しかし、優秀なネットワークエンジニアが特殊な言語のごとくにネットワーク用語を駆使しながら、セキュリティポリシーやロードバランシング、ルータのコンフィグをそらで読み上げつつラックの電圧まで計算している姿を見ていると、「インターネットは彼らに支えられてるのだなぁ」と強く感じます。
実は日本のインターネット業界に最も不足しているのは、ネットワークのコア技術を理解して基盤全体を設計できるエンジニアであるとも言われています。
インターネットが単なる情報ツールから消費や生活の置き場所(一種の住み家)となっている中で、ともすると目に見えるサービスとそのサービスエンジニアやプロデューサーたちだけを持ち上げる風潮がありますが、その基盤を根元のところで支えてくれているのはそのインフラを造り護ってくれているネットワークエンジニアたちであることを忘れてはいけませんね。
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2005年01月07日
ビル・ゲイツのCES基調講演
ビル・ゲイツ、CES基調講演--TiVoとの提携などを発表
【CESリポート】ビル・ゲイツが考えるデジタルライフ新時代とは?
TiVoとの提携という事実を除けば特に新たなコンセプトを示すことのなかったビル・ゲイツのCES基調講演。「Tivo」に録画した番組をPortable Media CenterやSmartphoneで動く携帯端末に転送して楽しめるようになるということだが、それ自体はあまり特別視するほどの新機軸ではない。
しかしながら、『デジタルに明るくない世代の人間でも、孫がデジタル機器で何をしているのかを理解できるような世界を作りたい』という考え方を明確にし、その方法論としてのマルチデバイスの接続仕様共通化の必要性を訴えている点には共感できる。
日本の高年齢層(40歳以上)の場合、ほぼ全くPCのキーボードに触れることをも拒否している層が特に多い実情があるが、そういった人々に対して、いかにやさしいインターフェースで、いかに生活に密着した必要性やメリットを付加したサービスを提供できるか、がIT業界に共通する今最大の課題であることは間違いない。ITリテラシーというような言葉自体が必要なくなるような、ITを使っている感覚を持たせる必要のないサービスが求められるフェーズに来ているのだ。
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2005年01月06日
PodCastingの可能性
急速に広まる『ポッドキャスティング』 -HotWired
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「私はポッドキャスティングを、将来ラジオの代わりになるものだと考えている……。需要の側が自ら供給するための手段だ」
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スラッシャー氏は、「私が関心を持つのは、いくつかの興味深いテーマ、愉快な話術や声、独自性、感情面での素直さや誠実さといった要素が組み合わさったものだ」と語る。
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USでもまだ緒についたばかりのPodCastingが日本でムーブメントになるかどうかはまったく未知数ですが、広告産業サイドから見たときに触手を動かしたくなる媒体であることは間違いないでしょう。実サービスとして浸透する折にはかなり明確にセグメントされたユーザに対しての音声メディアとなり、かつ現在のRSSキーワード検索に類する技術が主たるナビゲーションを担うことが予想されるため、音声ペイドリスティング広告の土台ともなります。
また、日本での適用を考えたときにはやはり端末はケータイでしょう。既存の3G向けサービスである着モーションやらEZチャンネルも今後の発展に期待を持ちますが、よりオープンなコンテンツ供給の可能性を広げるために、まずは音声メディアのコンテンツ供給者たちが広告モデルによる自立を確保できる基礎を作ることと、そのオープン供給コンテンツの検索性について、プラットフォーマーとしてのドコモやAUは追求してほしいものです。
1ユーザとして、朝の電車で好みのブログ&ニュースの読み上げ音声なんか、ケータイで聞けたら便利だな、とは思いますしね。
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2005年01月03日
2005年
お正月である。一年の計など。
帰省してネットに侵された生活を離れ、滋賀の田舎で人々と普通に触れ合っていると、やっぱりネットってまだまだフツーの人の道具にはなっていないよね、ということを感じる。みんなもそういうふうに感じること、あるよね。
ネットでなんでも検索したりメール以外でネットコミュニケーションしたり、ってこと自体がまだまだフツーじゃないよねmixiやってる自分ってまだヘンコだよねw とか。
でも、徐々に加速をつけてネットがフツーになってきてるんだ、っていうのが、2004年に私が叫び続けてたことだった。2003年までにそのフツーじゃなさを勘違いしてたくさんの失敗を犯していたから、余計に2004年の「ネットのフツー化」を肌で感じた。
常時接続インフラのクリティカルマス超えも、CMSの一般化をはじめとするユーザ側技術障壁の低下も、プロ野球騒動に象徴される戦後経済最後の砦たちの崩壊と新勢力の社会的大企業化も、社会に出る前からネットに親しんでいた層が家計を司り始めているという時間軸も、いろんなことがいっしょになって、ネットをフツーのものにするスパイラルを起こした一年だったように思う。
では2005年はどうなるか。
「IT」呼ばわりされる企業株やら周辺の熱気やらがまたバブリっぽいにおいを発していることもあるが、今現在PC向けサービスとしてブレイクしている検索とネットコミュニケーションの周辺は定常飛行感が出て若干沈静化してきて、中後半にかけてケータイやTVといったノンPC向けのサービスが熱くなってくるんじゃないか、と予想する。
2005はRSSの年とか言ってる人多いけどちょっと現実感を超えて思考が行き切ってる感じするよね。なんだかビットバレーの悪い面っぽい、熱くなって世間が狭くなってきてる人の言い口っぽい感じがする。フツーの人から遠すぎるよ。
別背景として、ケータイパケ定額制普及とHDDレコーダーの一般化があるし、ドコモの開発費拠出端末の一巡や、家電サイドでもオリンピック景気の新三種の神器熱が冷めてきてまたネット連動やコンテンツやといった話題作り方向の消費刺激策を打たざるを得ない時期なこともある。
これが現実化する流れの中で、検索・CGM・ECの三軸に収斂されてきている今のネット業界の熱量と、家電業界ががんばるであろうノンPCインターフェースでのデバイス&サービス強化融合合戦と、主婦・一般層に「こういったものたち」が普及し始めている時間軸的背景とがないまぜになって2005年には日本発の新たな流れができてくれることを期待する。
それにはおそらく、日本的な強みを持っている重家電系企業群とUSの影響を色濃く受けたネット系企業群がちゃんと横に肩を並べてパートナーシップを組んでいくという異文化融合的なムーブメントが必要だ。そういうところに携わっていく人々にエールを送る。私もがんばる。
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2004年12月24日
子育てとインターネット
子育ての知恵袋、今はインターネット? -ITmedia
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未就学児の子供をもつ母親の約6割が、子育てに関する情報をインターネットから収集していることがわかった。これは、昨年調査結果に比べて約2倍の数字になる。
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地域社会における近所付き合いの希薄化や三世代同居率の低下はバブル以前から叫ばれていたことではあるが、これによって発生していた若年主婦の白痴教育という問題が常時接続ネット環境の普及と昨今の記名制(orID固定制)ネットコミュニケーションの発展によって解消されつつあるというお話。実際、私の周辺の若年主婦でも困ったときにはベネッセウィメンズパークに聞く、という方が少なからず存在している。
草創期のインターネットを体感して画面の向こう側に何か得体の知れないものを感じすぎているイノベーターたちよりも、ここ数年の接続性・検索性・表現力が高まった家電的ツールとしてのインターネットを初見したマジョリティ層の方が、インターネットをかしこく社会的意味性高く使いこなせているのかもしれない。
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2004年12月22日
Yahoo! VS Google on メディアコンテンツ
YahooとGoogleは何が違うのか -梅田望夫・英語で読むITトレンド
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Googleは人間の介在を極力回避しようとし、Yahooは人間こそがソリューションの中核に存在するべきだという価値観で成り立つ会社だ。
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この考察だけならば、「ああそうね」というだけのところだが、
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Johnは、YahooとGoogleが本格的にぶつかるのは、メディアコンテンツ、特に映像コンテンツを巡っての戦いであるはずで、そのアプローチにこのDNAの違いが出るはずだと主張する。
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というところで想像が膨らむ。
両者とも現在は検索の領域に技術の中心をおいている(Y!は去年からくらいだが)中、このところ映像メタ検索に関する開発を進めており、この技術の実装とビジネスモデルの組み立てが、メディアコンテンツ領域における両者の差を生むのだろう。特に映像コンテンツにおいては、ForPCよりもForTVに需要の主体が存在しており、本件の戦略を考える上で両者がインタラクティブTV向けナビゲーション事業への参入を標榜することは必然だ。
その中で冒頭の両者のアイデンティティを勘案すると、Yahoo!はForPCで築き上げた総合メディアとしての地歩を生かしたTV向け総合ポータルを目指して家電メーカーとの包括提携を進めるだろうし、GoogleはTV+リモコンという端末環境におけるベストな映像メタ検索技術をより幅広いメーカーのTV端末に「埋め込む」形で入り込むのではないだろうか。その上で、Yahoo!はこれまで通りの1:Nメディアとして、映像のみならず通信やコマースに踏み込んだ収益源を狙うことになるであろうし、Googleは映像メタ検索+P2P+DRM+課金という技術のキモを握る形態で主に流通する映像や情報に埋め込まれる形の広告による収益や課金のボトルの部分を握りマージンを得るという収益源を狙うことになると予測する。その結果、どちらがこの領域で勝利を収めるかはもちろんわからない。おそらくForPCの検索広告市場で起きたような、Googleが技術で先行、Yahoo!が後から追随という流れを踏襲することにはなるだろうが。
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2004年12月15日
インターネット普及の影響
インターネットが世間に与える影響のことを考えてみる。
今の世の中、インターネットが当然のように普及して、局所的にはおじいちゃんおばあちゃんの世代までその存在が浸透しているようにさえ見受けられる。ブロードバンド回線は全世帯数の1/3まで普及し、5年前には考えられなかったレベルでインターネットのインフラ(=常時接続という本当の意味でのインターネットワールドへの窓口としてのインフラ)が浸透している事実は誰も否定することは出来ないだろう。
しかし、「インターネット」という語自体が意味するものは、ADSLとか光ファイバーとかいったアクセスインフラのことではなく、またYahoo!のようなポータルメディアサイトやOutlookExpressに表示される電子メールといった存在でもない。「インターネット」とは、これまで人がリアルや通信や放送や紙媒体といった方法によって行ってきた「コミュニケーション」(1:1や1:N、N:N含む)の全ての機能を包括し代替しうる手段であり、かつこれまでリアルでのみ可能であったあらゆる個人が参加可能な「場」としての機能(=コミュニティ機能)をも有する存在である。
このように考えたときに、改めて周囲を純粋な目で眺めてみると、実はまだまだインターネット本来のベネフィットが消費者の大勢の生活に影響を与えるものにはなっていないことに気づく。あるデータによれば、日本の人口のうちPCのキーボードを違和感無く使用できる人は2,000万人程度にすぎず、すなわちそれなりに自然な感覚でインターネットという場(本来のベネフィット全体を享受する状態)に参加可能な人自体が日本人口の16%程度であるということだ。改めて考えるに、IT先進層や主に若年層に対しての影響力は相当のところまで来ている事実に偽りはないが、「世間に」と考えたときの影響力はまだまだ充分なものではなく、むしろいまだ揺籃期そのものでしかないことを再確認する必要があるだろう。
現在のインターネット「先進層」におけるムーブメントとして、SNS・ブログ・Q&Aコミュニティといった常時接続時代に極めて合致する「場」型のインターネットサービスがもてはやされる傾向がある。しかしながら、これらはよく言われるところの「40万人のエバンジェリスト」らによって使いまわされている存在でしかなく、新たな技術・新たなサービスが出現しても、そのマーケットを見据えるマーケッターやコアユーザ、ステークホルダーたちがインターネット革命信仰の精神状態のままでその技術・サービスを扱っているうちは、本当の意味で「世間」に影響を与えることにはならない。なぜならそれは、インターネット「先進層」という閉じたコミュニティの中で「祭り」をやっては飽きることを繰り返しているに過ぎないからだ。
当たり前の生活感の中で他人のブログを読んだり自分で書いたりいるような人々は改めて理解すべきだ。「あなたは世間においてはインターネットへの親和度が異常に高い特別な存在なのだ」ということを。そして、もしそのような状況にあるあなたがインターネットに対してあなたの生活を変えてしまうようなインパクトをこれまでに受けてしまったことがあり、その状況にあなたが満足しているのならば、あなたのミッションは唯一つ。
あなたが感じたインターネットの「場」としてのベネフィットを世間の人々にお伝えすることだ。そうすることで、インターネットは初めて本当の意味で「世間に影響」を与える存在になる。
生後10年といわれるインターネット。産業革命以来の革命的存在という考え方をそのまま当てはめてもその時間軸におけるステータスは明快。 インターネットは今まだ揺籃期なのだ。
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2004年12月07日
ガラス張りの世界で
とてもアタリマエのことを書いてみる。
インターネットが経済社会に産み落とされて10年。この”インターネット”というものがもっとも我々にインパクトを与えたのは、程度の差こそあれ、おそらく「認知障壁の排除」の側面といえるだろう。
これまでの社会は個人であれ企業であれ、その芯たる部分が他人に認知される機会はほとんどなく、情報の秘匿性や閉鎖性がその個人の人間関係バランスのコントロールポイントとなり、企業の集客・雇用・利益の源泉となってきた。しかしインターネットの普及、特にコンシューマのITリテラシー・ネットリテラシーが階乗数的に向上しつつある21世紀に入って以降は、情報の所有価値や貯蔵価値はそれとは正反対に下降の一途である。
例えば企業の場合。それまでであれば外向けのマーケティングプレゼンテーションと内向きの経営管理とでアナウンスを適切にチューニングした上でそれぞれに対して情報流通の壁を築いておけば、それぞれの世界が隔絶した状態を保ち、勝手に収まりのよい経営が成り立ってきた。個人であれば、例えば家庭と職場とでは全く異なる顔で過ごしていれば、職場で不倫していても家庭は崩壊していても、双方に情報の流通がなければ表面上は何ら問題なく日々を過ごしていくことができた。
だがインターネットはそういった前世代的、日本的に言えば戦後的な情報コントロールによる二面性の生成を不可能とする方向に個や組織の有り様を変えて行っている。今さら今さら東芝のクレーマー事件や東電の内部告発、このところの木村剛銀行のごたごたを例に挙げる間でもなく、企業は自らの活動の全てを内外のステークホルダーやコンシューマに監視されている。
企業はいつ何時も自らの悪事に対する告発の可能性と、そのステークホルダーやコンシューマ自身が生成しコントロールするインターネット上のメディアにおいて流布され議論され結論付けされる恐怖に身を震わせながら経営を進めていかなくてはならない状況だ。悪いことを何一つしていないカイシャなんてまず皆無だけどとくに悪いヒト達の場合一層。
そんな状況の中で、企業も個人もが環境適応のための行動として選択できるのは、「オープン化」というスタンスと「性善説」という価値観しかないのではないだろうか。
発生したこと、実態たることはたとえ自分に都合が悪いことであったとしてもオープンにする。無駄にそれを秘匿することやその暴露リスクを怯えることの方がよほどコストがかかる。オープンスタンスを一貫すれば、個人ならばその一挙手一投足が、企業であればその構成員一人一人の些細な活動全てが、自らのスタンスをコミュニケートし外部情報をフラットに吸収するマーケティング機能を持つことになる。
そして性善説。オープンであろうとするときに、性悪にものを考えていてはあらゆるリスクヘッジに多大な人的金的コストをかけることになるばかりか、企業であれ個人であれ前例を超えた領域で何も行動することができずに、結果自らの成長を停止させ、その性悪の責任をとることになる。 もちろん、そもそも論としての「悪いことしたら絶対バレるんだから悪いことはしない」という意味での自己性善説という側面も含まれる。
インターネットの出現によってあらゆる認知障壁が排除されつつあるこの時代に生きている私たちは、カゴの中でいつとって食われるか恐怖に怯えながら生きていくのか、陽射しの美しいガラス張りの世界でありのままの姿で飛び回る生き方にするのかを、気持ちの持ち方一つで選ぶことのできる幸せな世代なのかもしれない。
ま、どっちにしても本当の自由を手に入れてはいないんだが。
posted by huehara88
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