2009年05月08日

「携帯ウェブ」 とは

『携帯ウェブ』という言葉を最近よく使用します。昨年10月からはマイネット・ジャパンの事業ドメインも『携帯ウェブ』と明示しているところですが、この語を使うときに私が意味しているところを一度書いておこうと思います。

携帯ウェブというのは読んで字のごとく、「携帯」と「ウェブ」を組合わせた造語です。これは類似に使用されている「携帯コンテンツ」や「モバイルビジネス」といった用語とは異なる、今後新たに市場として定義されることとなる以下の領域を指しています。


「携帯」とは国内に既に1億台以上普及している「携帯電話」を指しています。日本の場合、人口の9割が所持し、そのうちの9割が3G端末(第3世代≒データ通信が速い)という特殊環境にあります。かつ、その過半数(4,700万超)がパケット定額制ユーザー。言わば国民の半数が携帯データ通信の広帯域常時接続環境にあります。

ちなみに欧米各国の3G比率は20-30%程度、中国に至っては0%(未整備)。パケット定額などはほぼ軒並10%未満です。相対的に日本の携帯電話によるデータ通信環境は他国より3-5年早い異常値とも言える進度にあります。これは日本の携帯キャリアが端末メーカーと流通網、コンテンツプロバイダを垂直で支配する構造にあってこそ進んだものです。

この環境は他国に見られない周辺市場の成長を生み、その進化の余りに「ガラパゴス」と揶揄されたりもします。ですが、これは「広帯域」「常時接続」というデータ通信インフラの基本性能が早々に整備されたことによる普遍性の高い進化であり、携帯の領域でも固定通信の高速化同様に他国が追随するものと考えられます。このことは、国内の携帯周辺市場の事業者が他国でのインフラ整備時には先行者として高い競争力を持つ潜在性を表しているともいえます。


このように整備の進んだ携帯データ通信環境の下でこの10年で日本国内に育まれた「モバイルビジネス」にカテゴライズされる市場が3つあります。

まず携帯コンテンツ市場(cf:4,200億円規模・07年度)。携帯キャリアの準備した集客ポータルと課金プラットフォームを介してデジタルコンテンツ(ex:着メロ・待受・ゲーム・デコメ等)やサイト機能を販売することで、たいへん早期に市場として育成されました。代表的な事業者はインデックス、サイバード、ドワンゴなど。

次に進んだ市場は携帯コマース市場(cf:7,200億円規模・07年度)。コンテンツ同様、携帯キャリアの集客力や一部課金PFを活用しつつ、独自のアフィリエイト集客やクレジット課金、雑誌連動・リアル連動の企画による集客・コンバージョンといった新たな手法も取り入れ、流通額としては早々にデジタルコンテンツを超えています。代表的な事業者はCAモバイル、ブランディング(前 ゼイヴェル)、DeNAなど。

そして現在隆盛を極めているのが携帯コミュニティ市場(cf:500-1,000億円規模・08年度)。折しもPCウェブ側で流行していたSNS+日記型のコミュニティにアバタ・ゲームを組み合わせてデジタルコンテンツ課金と広告収入で収益性を担保する事業者が'06年頃から登場し、トラヒック量としてはすでに携帯データ通信の過半を超えると言われます。代表的な事業者はDeNA(モバゲータウン)、GREE、mixiなど。


これらの携帯データ通信下の市場が形成される途上で大きな役割を果たしたのが携帯キャリアポータルの集客力と課金プラットフォームでした。ディレクトリ形式で掲載されるキャリア公式コンテンツに付与された集客流入と課金権限の収益貢献力は絶大であり、影響力低下を指摘される昨今でも未だ無視できるものではありません。

そんな携帯キャリアの集客と課金を司る携帯キャリアポータル(iメニュー・auOne・Yahoo!ケータイ)が次の一手として'06年に相次いで行ったのが「携帯検索」の導入です。この「携帯検索」は、すでにその時点で全体の7割を超えると言われた一般サイトへのトラヒックの窓をキャリア公式ポータルに設置する行為であり、これまでキャリア自身が育んできた「キャリア公式」の価値を毀損させる「パンドラの箱」でした。

'06年7月にauがGoogleとの検索エンジン連携を行い、'06年秋にはドコモ・ソフトバンクも追随しました。これにより、これまで公式コンテンツに集中していたキャリアポータルの集客力が携帯検索経由で一般サイトへオープンとなるに至りました。キャリアポータルに検索窓が設置されたことに伴い、ユーザーの「携帯検索」に対する認知と利用度は急上昇しました。

そして、この'06年の携帯キャリアの検索オープン化をきっかけにして、携帯ブラウザを介して表示されるサイトデータが「ウェブ」と呼べるものとなりました。ハイパーリンクによるネットワーク構造を持ち、自由な参加者によりコンテンツ生成が為される、オープンなデータベースである「ウェブ」。これが携帯電話の2.5インチのインターフェースに最適化されたユーザーに心地よいデータ形式で提供されるようになったものが現在の『携帯ウェブ』です。

この市場は、現在PCウェブにおいて7,000億円の規模となった「インターネット広告市場」を生んだ構造に移動性・即時性を掛けあわせた潜在力を持ち、さらに2.6兆円規模のSP費市場(特にエリア広告・販促費)をも取り込むものと考えられます。


このように、広帯域・大容量のデータ通信インフラを移動体で実現し、オープンネットワーク下で携帯UIに最適化されたサイトDBが広くあまねく供給されている環境を以って 『携帯ウェブ』と呼んでいます。

# この「携帯ウェブ市場」に向けて私たちが投入している主力サービスが携帯ASPの
# 『katy』(ケイティ)ということになります。

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2009年03月31日

ドコモのリアル行動支援B2B2Cサービス「次ナビ」がリリースされる件

ドコモの行動支援戦略に基づく自治体・法人向けB2B2Cサービスがリリースされるということで。

ドコモ、位置情報を活用した情報配信ASPを開始--3キャリアに対応:- CNET Japan

次ナビを利用することで、携帯電話の位置情報と連動したコンテンツ、統計情報に基づいた推奨スポット情報、周辺地図情報などを提供できるという。また、顧客の属性や行動パターンを分析し、マーケティング活動にも役立てられるとのことだ。

おそらく情報大航海プロジェクトのアウトプットとしてiコンシェルには未実装なレコメンデーションパッケージをまずは法人向けサービスとして提供するものと思われます。

興味深いのはiコンシェルのCPとしても十分機能するであろう領域をターゲットとしているところで、これは法人営業部門とCP開拓部門が手分けして活動して後々データベースを集約するといった考え方でしょうか。

ここでいう「顧客情報」はあくまで導入事業者側がパーミッションを得た個人に関するものと思われますので、その威力を十分に発揮するには相応の母数がないといけないので採用する場合はそのためのマーケティングコストも踏まえておく必要があると思います。

とはいえ、ドコモさんがグイグイと携帯ウェブとユーザーのリアル行動を結びつける施策を進めてくださって、私たち店舗向け携帯サイト屋としては心強い限りです。


関連: iエリアへのキーワード検索導入の件 | 近江商人JINBLOG

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2008年10月18日

iエリアへのキーワード検索導入の件

ドコモのiエリアにドコイクベースのキーワード検索機能が追加された件。いよいよドコモがローカルのバーティカル検索に本腰を入れた第一弾という印象なのだけど、あまり多くの人は反応していない様子。個人的には結構強いインパクトを以って捉えています。

店舗名や料理名から周辺情報を検索――「iエリア」にキーワード検索機能を追加 - ITmedia +D モバイル

NTTドコモは、基地局情報からユーザー周辺の地域情報を提供する「iエリア」サービスにキーワード検索機能を追加した。料理名やジャンル、映画タイトルなどから付近の店舗情報をダイレクトに検索できる。

iエリアサービスに対して利用者として良い印象を持っている人は少ないかも知れないけど、今回のキーワード検索導入に当たってはコンテンツ表示の構造を抜本的に見直したことで格段に「使える」サービスになっている。

これまでは 場所-目的-CP-店舗 の順に階層構造になっていたため、目的(グルメ・地図など)をクリックした瞬間に出てくるCPリストの意味不明さに萎えてその先に行く気も起こらなかった人が多いと思う。

今回のリニューアルでは、まずキーワード検索で個々の目的・店舗・メニュー名などを直接検索することができるようになったことで画期的に便利になった。階層構造も 場所-目的-店舗-CP の順になっており、目的をクリックすると大量の店舗検索結果がまず目に入り、その上で各種条件で絞り込んだり選択した店舗毎にCP別のクーポン取得画面へ飛ぶことができる。

iエリア情報に加えGPS情報も選択可能になっており、携帯位置情報を使って店舗・施設を探すサービスとしては現時点で最も完成度が高いと思われる。現在iメニュートップを訪問するユーザーの中でiエリアサイトに移動・利用する人は相当少ないと思うけど、今回一気に高まったバリューに惹きつけられて、徐々に利用者が増えていくのではないかな、と予測。

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2008年08月31日

携帯検索は『5分後のメディア』

携帯検索の進化に伴って生活者の行動は大きく変わる。生活者は自らの『5分後の行動』を携帯検索で規定するようになる。


これまでのクローズドな携帯ウェブでは、1.キャリア公式コンテンツ、2.EC、3.コミュニティ、がよく利用されてきた。1の代表は着メロ・着うた・ゲーム・コミックなどのエンタメ系、2はファッションや雑貨・健康グッズなどの生活需要、3はSNSやレンタル掲示板、プロフなどで10-20代の空き時間コミュニケーションのニーズを捉えてきた。

これらはその利便性の高さと利用障壁の低さから10年で1兆円を超える携帯ウェブビジネス市場を生み出すに至った。しかしながら、これらは全て生活者のニーズが携帯電話の中だけで完結する用途であり、未だ生活者が携帯ウェブを通じて「行動」を変えるには至っていない。

生活者のリアルな「行動」の先には30兆円を超える外食市場をはじめ、美容、旅行、教育、医療など巨大な消費マーケットが存在している。既に国内1億人の生活者が絶えず行動を共にする情報端末「ケータイ」にはこれまでのどんな媒体にもない可能性が秘められている。

ケータイを通じて生まれる生活者の「行動」がより心地よいものに変われば、消費は活性化し日本社会は活力を取り戻す。そのキーとなるのが『5分後の行動』である。

例えば外食について。これまでであれば、テレビCMや折込広告で知ったお店のことをしっかり覚えておいて後からふと気づいたときに行く、という行動や、PCインターネットやフリーペーパーで見つけて1週間前に予約しておいたお店に当日行く、という行動が一般的であった。

しかし近年、特にインターネット登場以降生活者が接触する情報量は爆発的に増え、覚えておいたお店のことなど数日のうちに新たな興味に上書きされてしまう。1週間後の予約をしていても、約束のその日にふと見かけた情報のせいで別のものが食べたくなっていることもままある。

つまり情報洪水の中で生活者が本当に「心地よい」と感じるには、「覚えておく」とか「1週間後の予約」とかではなく、「そう、それ!」「今それがほしかったの!」と思える情報に気づき、選択し、実行するための情報サービスが必要となっている。そこに登場し、徐々に支持され始めているのが「携帯検索」である。


今日はここまで。

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2008年08月25日

【保存版】ケータイマーケティングマップ

マイネット・ジャパンの藤川(ケイティ事業の責任者)が寄稿した「ケータイマーケティングマップ」と「ケータイマーケティング入門」の記事がWeb担当者Forumにアップされています。

■保存版・ケータイマーケティングマップ
-PCとケータイはここが違う ひと目でわかるケータイマーケティングマップ

ketai_marketing_map
印刷用のPDF版はこちら

今後一層重要度が増してくる携帯ウェブ経由での集客・マーケティングをPCウェブと比較しながら概観したマップになっています。みなさまの携帯マーケティングの戦略づくりなどにお役立て下さい。

PCと携帯でのCMSの違いについての記事も以下にアップされています。

Web担当者なら知っておきたいケータイCMSとウェブCMSの違い - 携帯マーケ入門#9 | Web担当者Forum

ウェブCMSを使っている企業は多いと思うが、残念ながら通常のウェブCMSはケータイキャリア別機能に対応されていないため、生成したページを携帯電話から閲覧することはできない。ケータイCMSは以下の点において、各キャリアの携帯電話に特化したサイトやページが生成できるようになっている。

携帯ウェブオープン化時代の携帯マーケティングについては、徐々に事例も貯まってノウハウ化できはじめてきました。より多くの商業者の皆様が携帯ウェブを活かした集客・販促を実現できるように、私たちもkaty(ケイティ)のサービスをより進化させていきたいと思います。

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2008年08月17日

都心と地方は当然違う

この盆前後は実家のある滋賀と妻の実家のある鳥取、学生時代を過ごした神戸とを行脚していた。改めて感じたのが、「都心と地方は違う」ということ。当たり前だが時々目の当たりにしないと実感できない。

商売をする人からすれば、商圏内の直接競合同業者の数が決定的にその生存競争の環境を異ならせる。現実的に、東京都心でなら3年も同じ店構えで商売を続けられたら大成功の部類だ。だが150万都市である神戸では驚くほど多くの店が10年前と同じ場所に居並ぶ。滋賀・鳥取での商業者の価値観となればもう全く別世界のお話になる。

こうした競争環境の違いは当然商業者のプライオリティを異ならせる。競争の激しい商圏に属するほど「新規獲得数×客単価×リピート率」に重点が置かれ、競争の緩めの商圏では「既存顧客数×客単価×期間内訪問頻度」の方に重点が置かれる。相対的に。

前者を高める販促費用を狙って提供されている地域ウェブ販促商材がぐるなびやHotPepperであり、後者を狙っているのが・・・ 携帯メールエンジンやポイント系のサービスなのだが未だ決定打に至っている事業者はいない。

じゃあ誰がそこをどうやって浚えるかという話だよな、当然。

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2008年07月08日

2008年モバイル市場眺望とトレンド予測

2006年後半から2007年前半にかけて猫も杓子も騒ぎ立てた「モバイルインターネット」の市場については、フィルタリング問題とかmixi/モバゲーサチってきてんじゃね?論とかが昨年末から年初あたりにかけて騒がれたこともあって、何となく熱量が下がっているように感じられていた。

それに輪をかけるように、「アバター×ポイント×CPA」というモデルのサービス群(うちもご他聞にもれず1つ提供していますので他山の石ではありません)において、ユーザーも「無駄遣いしないで済む方法」に慣れてきて「このモデルのユーザーはすぐ逃げる」という声が代理店やクライアント側から聞かれるようになってきた。元来本質的にはポイントサイト型のビジネスモデルなのだから来るべきときが来た、終わりの始まりとでも言うべきか。

しかしながらこのモデルの元祖であるモバゲータウンについてはたった2年半で1,000万ユーザーまで膨れ上げるところまで持ってきたこと自体がものすごいことであり、既に作り上げたユーザー基盤を次のPFなり検索なりのビジネスに転換していかれるものと思う。このモデルの賞味期間を十分に計算してこそのスピード感だったのだろう。さすがの手練手管ぶり。

話がそれた。そんな中ではあるけれど、実際のところモバイルインターネットのアクセス数は増え続けている。iモードWebアクセス数(ドコモの公表値)によると、

2005年4月 16.6PV/人・月
2006年4月 24.5PV/人・月(前年同月比47.6%増)
2007年4月 40.9PV/人・月(前年同月比66.9%増)
2008年4月 55.8PV/人・月(前年同月比36.4%増)

ということで、年々大幅増を繰り返して純増絶対値で見ると尚勢いは留まるところがない。業界側が勝手に盛り下がったフリをしても、ユーザーの行動は何ら変わることなく携帯ウェブへのアテンション注入とベネフィット享受を深めているということ。

携帯サイトASPの『katy』(ケイティ)を提供している中では、日々この領域に注がれる熱気を感じる。その熱気はそのまま登録店舗数の伸びに表れていて、シンプルに2007年12月から2008年6月の半年間での単月純増数が2倍になっている。そして一層伸び方に拍車がかかってきている。携帯ユーザーとリアルの接点を持つ現場の方々はそのユーザーニーズの高まりを肌で感じて携帯サイトでのマーケティングに動いていらっしゃるのだと思う。


私は昨年までは毎年年初にその年のトレンドになりそうな市場やサービス領域をこのブログで書き置きしたりしていたのだけど、2008年は視界不明瞭のため書ききれずにいた。iPhone登場の土煙が止むまではプラットフォームの変化を読みきれなかったというところが大きい。が、その土煙も止んできた。iPhoneは素晴らしい端末だが、競合参入を含めても同種の端末+サービスが一般層を巻き込んだ1000万のオーダーのビジネスプラットフォームになるには3年はかかる。

そんな中、2008年後半から2009年のトレンドとして明確に言い切れるのは「携帯ウェブオープン化の波が本格的にビジネス化する」ということ。モバイル公式の市場、モバイルコミュニティの市場が順番に下地を作ったモバイルでのユーザー行動が、いよいよ「オープンウェブ」としてのモバイル利用に昇華する。波はもう始まっている。

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2008年07月07日

モバイルのオンライン視聴率調査サービスほしい

先日GoogleがGoogle Trends 内でWebsitesのトラヒック比較の簡易サービスを提供し始めたり、広告主向けのアクセス統計ツール「Ad Planner」を発表したりで、オンライン視聴率調査サービス周辺が微妙にアツい。アツいというか、既存の周辺事業者であるNielsenやComScoreは戦々恐々とならざるを得ないと思う。

オンライン視聴率にどれだけ意味があるのだ、とか、実数との乖離がある、とかの議論も時折なされるところではあるのだけれど、インターネットサービス市場の動向を知るための定点観測手段としては意味も乖離もおといてなにぶん「客観的指標」がそこにあることが流れを読む上で必須。ただそれに足下をすくわれて視聴率競争だけに熱を上げ始めたりすると叩かれるどこぞのマスコミと同じことになるからアレね、というだけのこと。

そんな中、先日ネットレイティングスとビデオリサーチインタラクティブという国内の2大事業者が揃い踏みでセミナーを開かれていたとのことで。記事の内容は「ふむふむ」というくらいのものだったのだけど、最後のこの一節には敏感に反応した。

アクセス解析とはここが違う。Web担当者のためのネット視聴率活用術 | Web担当者Forum

ニーズが高まっているモバイルサイトの測定を2009年にネットレイティングスが開始する。具体的に発表できる段階ではないが、計画としてはビデオリサーチインタラクティブでも進めているという。

モバイルサイトの測定、のどから手が出そうなくらいニーズ高いです! 萩原さん、ぜひお早めにお願いします!

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2007年09月12日

モバイル検索の検索キーワードは2つ

もう2日前の記事だけど、結構へーっと思ったのでメモ。

携帯電話の検索に関する調査--67.3%のユーザーが検索キーワードを平均して2つ以上入力する:リサーチ - CNET Japan

第2回携帯電話の検索に関する調査では、「1つ」と回答したユーザーが47.2%と最も多く、次いで「2つ」の41.5%が続く結果となっており、今回の調査結果とは順位が逆転していることには注目する必要がある。また、その数値については「1つ」と回答したユーザーが14.5%減少しており、検索キーワードを2つ以上入力するユーザーの割合が15%弱増加していることがわかった。

1年くらい前は、モバイル検索事業者の人たちやキャリアの人と話していてもモバイル検索の検索キーワードは1つな場合が多いよね、しかもまともなワードじゃなくってつぶやきみたいなのが多いよね、なんて話が定説だったりした。そこからドコモの検索オープン化がモバイル検索業界全体を活性化させ、ユーザーの目に触れる機会も増えたためか、ユーザーのモバイル検索リテラシも上がってきたようだ。

昨日エントリに上げたシリウスの三好雅士氏なんかは2ワードでの検索時の片方のワードは地域名であることが多く、携帯SEO対策上もそこを意識した対策を打つことが望ましい、としている。マイネットの携帯サイト作成ツールのkaty(ケイティ)は、ナビに則ってページを作るとその対策が打たれた状態でページが生成されるようになっている(と、ちょっと宣伝)。

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2007年09月11日

シリウステクノロジーズ 三好雅士執行役員

シリウステクノロジーズの三好執行役員がWeb担Forumに登場している。シリウスさんのモバイルSEOの事業責任者さんです。個人的にはNTT時代、偶然もあって大阪・東京を転々としながら8年間ずっと同じ釜の飯を食った仲間。彼が昨年シリウスに移ってからのシリウス社の伸び上がり(特にモバイルSEO事業)はすごいことになっている様子。宮澤さんはほんとにいい人材にめぐり合えましたね、と勝手に微笑ましく見つめている今日この頃。

携帯サイト向けSEO最新事情 | Web担当者Forum

実際のEZweb検索結果と照らし合わせると図3のようになる。検索結果の10件中、最上部に4件表示される公式サイトのクリック率が22%。その下に3件しか表示されない一般サイトに、実に約半数(47%)のクリックが集まっている。普通は、上位に4件表示される公式サイトに40%以上のクリックが集まるはずだと思うだろう。

おーっ、そうなのかー、と思わせつつ、よくよく読んでみたらあんた、自分とこのノウハウは全然出してまへんがなっ!


うそです、冗談です。この内容だけでもこれから携帯SEOに取り組む人には有意義な情報ですね。はてブもたっぷりついて、三好君メジャーデビューだ。

(私信)
つうかまあ、まちゃちくん結婚おめでとう!! 週末はがっつり暴れに行かせてもらうからね!

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2007年07月17日

ケータイデバイドの恐怖

13日の福井での講演の中で、PC文化圏とケータイ文化圏の違いとともに『ケータイデバイド』というお話をさせていただきましたが、やはりここが一番多くの方に響いていた様子。そんな矢先、jig.jpの福野さんが早速に「ギャル文字変換」のJigletを開発していらっしゃったのには驚きました。
参考:ギャル文字はビジネスに使われるか - CNET Venture View

今回の講演で『ケータイデバイド』について話した主旨は以下のようなものです。

10年前のPC導入期、「なぜおじさんたちは何度教えても覚えないのだろう?」と感じてデジタルデバイドという語を語っていた20-30代男性たち。自分たちがデジタルの先端から外れることなど想像もしていなかった。 実は今その世代が「おじさんはなんでケータイまともに使えないんだろう」と10-20代女性に揶揄されている。 ⇒「ケータイデバイド」 

ケータイ利用の高度化はおじさんが介入したがるフォーマルコミュニケーションではなく、私的なインフォーマルコミュニケーションの領域で進行しているために、ケータイデバイドは気づくこともなく進行しているのがまたおじさんには厳しいところです。

福野さんが上記ブログで指摘している通り、ギャル文字がオンビジネスでそのまま使われるというのはあまりないでしょうけれど、若い女性の部下ができたときに、ちょっとひねったコミュニケーションでギャル文字を使えたりすると「イケてる上司」になれるんじゃないでしょうか。でも、絵文字とデコメは必須のコミュニケーション作法になると考えてよいでしょうね。
(どきっ とした方は今すぐ『デコブロ』でケータイ早打ち&絵文字コミュニケーションをはじめてみましょ(^^)

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2007年04月18日

10代男女差とF1/M1差に見るケータイの一般化

以下の調査結果サマリーを見てふと思ったこと。

モバイルユーザーの約半分が検索サイトを「よく使う」--ビデオリサーチ調査 - CNET Japan

関東1都3県に住む、携帯電話を保有している15歳から59歳の男女3000人を対象としたウェブ調査では、週に1回以上携帯電話で検索をした人の割合は全体の31%にのぼるという。なかでも若年層の利用率が高く、12歳~19歳の男性の52%、女性の49%が1週間以内に検索を利用したことがあると述べた。

一般ユーザーにとって日本語の「検索サイト」という言葉はヤフー等のポータルサービス全体を含んでしまう場合が多くあるので記事タイトルをそのまんまで受け取るのは微妙だが、10代のケータイユーザーがコンテンツやコミュニティだけでなく検索行動においても他の世代を引っ張っているということはわかる。そのあたりはふーんな感じ。

ただ、モバイル検索行動に関して男女差に着目すると少しおもしろい。

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2007年04月11日

携帯コンテンツ連動型広告の次の次へ

勢いのある携帯検索の2社が図ったように同日に携帯向けコンテンツマッチ広告をリリースです。

ビットレイティングス、自社検索技術を応用したコンテンツ連動広告配信を開始 - CNET Japan
携帯電話にもコンテンツ連動型広告を--ウェブドゥジャパンが参入 - CNET Japan

携帯電話向けの広告市場は今後大きく伸びる分野として期待されている。アウンコンサルティングの予測によれば、携帯電話向けの検索連動型広告およびコンテンツ連動型広告の市場規模は、2005年にはわずか5億円だったが、2006年には21億円、2007年には46億円、2010年には189億円へと成長するという。

ビットレイティングスの佐藤社長もウェブドゥジャパンの小渕社長もPCウェブで言うところの「第3世代」(死語w 笠原・近藤世代とも言う)の経営者。Web2.0のムーブメントでPCウェブ業界が活況を呈していた頃、まだYahoo!もGoogleも取り組みの甘かった携帯検索の領域で着実にユーザーを集めてきて、昨年秋のドコモ検索オープン化でステージを一つ上げられました。

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2007年01月16日

ケータイデバイド

携帯電話端末の利用動向について、情報通信総研の調査結果からの考察。デジタルデバイドの次に訪れているケータイデバイド、実はあなた自身がその溝にはまってしまっていませんか?

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2006年11月27日

au公式サイトのモバイルSEOは1社独占?

シリウステクノロジーズユビキタスコアがモバイルSEOのサービスで提携した、という件、あまりどこのニュースサイトでも取り上げられていないように見受けられますのでここでアップ。

ユビキタス・コア、シリウステクノロジーズau公式サイト向けSEOサービスで業務提携

株式会社ユビキタス・コア(本社: 東京都中央区、代表取締役社長 新居 眞吾、以下ユビキタス・コア)と、株式会社シリウステクノロジーズ(本社:東京都渋谷区、代表取締役 宮澤 弦、以下シリウステクノロジーズ)は、共同でau公式サイトにおけるサーチエンジン最適化サービスの提供を開始します。

シリウステクノロジーズさんは以前からモバイルSEOサービスを提供していらっしゃいますので、それほどニュース性はないように受け取られたのかもしれませんが、このニュース、結構重要だと思いますよ。どのへんが重要かというと、ユビキタス・コアの出資比率あたり。

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2006年11月26日

ケータイ族はPCネットでニュースなんか見ない

mediologicタカヒロさんのところ経由で知ったケータイ族のニュース入手先のデータ。

メディア・ニュース入手はテレビが断トツー若い世代はネットで

インターネットリサーチ会社のインフォプラント(本社・東京都)が10月下旬に携帯電話のiモードユーザー5973人に対して実施した普段のニュース入手先の調査で、「テレビ」と答えた人がもっとも多く(94.8%)、次いで「新聞」(65.8%)が二番目、以下、「携帯インターネット」(43.7%)、「PCインターネット」(27.9%)、「ラジオ」(20.3%)などとなった。

PCウェブのニュースサイトを看板にしている会社の人間としてはアイタタなデータです。もちろんサンプルは偏っています。単に端末や世代が偏っているだけでなく、「とくするメニュー」をチェックするような動態の人々ということだから、複数回答だし、などと言い逃れするのは簡単ですが、こういうのは大きなトレンドとして真摯に受け止めないといけませんね。

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文化圏隔絶と76世代

さきほどのエントリーの周辺事項をまったく別の角度から。

今後ネット文化圏人口は基本的に大きく増えることはなく、ケータイ文化圏の人々がマジョリティとなる社会になっていきます。もしそうなるとすると、特に自社でサービスを提供している企業は取るべき道のりの見直しを図らなければいけないかもしれない。

この件を76世代の深田さんが言い切っているところが面白かったです。

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ケータイ文化圏とネット文化圏の隔絶論

ケータイ文化圏とネット文化圏の件については、ことのはの松永さんが10月25日のブログエントリーで口火を切られて以降、私の周りでもよく語られているところです。先日NILSに出席させていただいた中でも、この文化圏の隔絶を強く感じることも多くありましたし、この文化論自体をいろんな経営者の方々と論じる機会もありました。

そんな中、ゆめみの深田さんが上げていらしたエントリーが携帯事業者サイドの目線をピシャリと言い切っていらして興味深かったので、感じたところを書いてみます。

ゆめみ深田浩嗣のブログ: ケータイ文化圏とネット文化圏の話。

先日あるセミナーに参加した際にそういう話が出たのですが、ふと思ったのは「ネット文化圏のマイノリティ化が今後進む一方になる、というシナリオは十分あり得る」ということでした。 
年代でざっくりと切ってしまうと現在のネット文化圏の中心層はおそらく20代後半~40代前半、ケータイ文化圏の中心層は10代前半~20代前半でしょう。ここの違いは「ネットに始めて触った年齢とデバイスが最も大きいのではないか?」という仮説がこの考えのベースにあります。
この仮説が正しいとすると、今後ネット文化圏人口は基本的に大きく増えることはなく、ケータイ文化圏の人々がマジョリティとなる社会になっていきます。もしそうなるとすると、特に自社でサービスを提供している企業は取るべき道のりの見直しを図らなければいけないかもしれない。

人口動態的に見るとこの仮説はその通りなわけです。

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2006年03月26日

モバイルブロードバンドは来ますね

通信業界の異端児と呼ばれるイー・アクセスの千本社長の講演内容がおもしろい。

「放送と融合するのはむしろモバイル」、イー・アクセス千本会長が講演 -CNET

「今後の情報通信のポイントはモバイル。モバイルブロードバンドのいちはやい実現こそが今後の日本を変える」

全体の内容としては、1.10年に一度の波としてのMNP、2.孫さんはすごい決断をした、3.FTTHなんかダメ、モバイルブロードバンドが日本を変える というようなもの。1.2.の件はまあそうですね、というところなのですが、3を言い切っている人を見るのは個人的に初めてなので新鮮でした。そして正直しっくり来ました。

インフラとしてのブロードバンドやモバイルは現在の有様で一段落しているかのように見えています。固定はADSL~FTTHで10~100Mbpsが5000円前後、モバイルは64~384kbpsで定額が7000円前後、まだ従量の人が多い、という状況ですね。この状況が訪れてから、インフラの速度についてはそれほど騒がれなくなり、そのインフラ上でのサービス競争が世間の耳目の中心となりました。

しかし着々とモバイルWiMAXが標準仕様としての存在感を高めたり、今回のMNP、孫Vodaという競争促進要因も出てきて、そろそろモバイルブロードバンドインフラに注目が集まる兆しを感じます。

千本氏は「5年後」という言い方をしていますが、この領域のサービスレイヤのビジネスはこれから広がる市場としてたいへん有望と言えるでしょうね。

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