2009年11月27日
始末してきばる
一般的に「始末する」という言葉は負の意味合いを帯びることが多いようですが、滋賀県出身の私にはたいへん違和感があります。滋賀では基本的に「始末」はほめ言葉、倹約できる、モノを生かしきる、うまく片付けるといった意味を帯びているものでした。「あんた、よー始末できるなぁ」のような用法。
始末してきばる
近江商人に共通な日常の心構えである。倹約につとめて無駄をはぶき、普段の生活の支出をできるだけ抑え、勤勉に働いて収入の増加をはかる生活を表現している。「しまつ」は単なる節約ではなく、モノの効用を使い切ることであり、「きばる」は、近江地方では「おきばりやす」という挨拶につかわれているくらい日頃から親しまれた言葉である。近江商人の天性を一言で表現している。
「三方よし」 ミニ情報 - 用語解説 - 近江商人関係より
個人的に日本史の為政者で好きな人を挙げるときには徳川吉宗が浮かびます。質素倹約を旨として現場主義で改革を進めた人物ですね。おそらくこれは私が滋賀の実家で受けた始末してきばれの教育によるところが大きいと思います。
しまつしてきばろ。
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2006年09月21日
商売
『商売とは、世のため人のための奉仕にして、
利益はその当然の報酬なり』
世間様への奉仕なき利益に理などない
道理の下に得た利益を疎んじることはない
ただひたすら、嘘のない創造と商売を。
毅然と胸を張って、この訓を唱和できる経営を。
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2005年05月08日
近江商人の経営を世間さまに
私は自身のライフワークとして近江商人の経営学についての研究をしているのですが、このたびありがたくも人様の前で近江商人の「三方よし」とインターネット時代の経営との関わりについての講演などさせていただくことになりました。近江商人の「三方よし」の精神がインターネット時代の企業経営にいかに合致し、適用されるべきものかを、最近の事例を踏まえてお話させてもらう予定です。
その準備も兼ねて改めて近江商人に関する書籍・サイトなどを確認していましたが、なんとも蓄積や深堀された知識の層が薄い(研究者の方々にはたいへん無礼ですが量的な実態として)ことに気づかされます。
私はネット上で近江商人を名乗らせていただいて比較的インターネットビジネスにチューンした文章を書いたりなどしていますが、今後もう少し自分のライフワークの方向にも頭と時間を向けたいな、などと感じた次第です。いつか自分の知識と思考をまとめてサイトコンテンツにしようとoumishounin.comなどというドメインを取得してるのですが、できれば生煮えのうちでも早々に世に出して、世間の人々に揉んでいただきたいと思いました。
などということを決意表明しても実際に上げられるのは少し先になるでしょうが、ひとまず自分の戒めのために思ったままをアップしておきます。
なお講演させていただくのは下記の研究会です。よろしく。
社団法人ニュービジネス協議会
第1回「日本的経営=美しい心の経営」研究部会
2005年5月20日(金) 時間/ 16:00~19:15
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2004年10月01日
近江商人 考4 : 信用の足らざる
近江商人の「商売の十教訓」 其の四
資金の少なきを憂うるなかれ。信用の足らざるを憂うべし。
信用というのは一朝一夕で培えるものではない。日々の営みを真摯に、
ひたすら真摯に生き続けて、それでもいただくことができるかどうか
もわからない、どんな価値にも換算できない極めて得難いものだ。
偽物はすぐに見破られる。たとえば、事業を起こして汗水たらして、
生きていくためになんとかようよう無理繰り短期の信用を得られた
としても、それが偽物だったらすぐに世間か市場がそれを峻別する。
資金は大切だ。この資本主義社会においては、資金がなければ何をどう
あがいたとしても、できないものはできない。それは自明だ。
しかし、資金を手にして、その資金をてこにして体を大きく大きくし、
たとえ人生を賭した努力をその営みに費やしたとしても、真摯な心を
忘れて偽者の信用しか得られない人生を送ったとしたら、その人は
自分の子孫に対して何一つ残すことはできない。もしもその人の努力
が常軌を逸した激しさを持っていて、その人が子孫に次代への資金を
残すことができたとしても、
人生において真の「信用」を得ることができていなければ、その人は
その「魂」を子孫に残すことはできない。
近江商人 考1 :商売は世の為、人の為
近江商人 考2 :品の如何
近江商人 考3 : 永遠の客
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2004年08月25日
近江商人 考3 : 永遠の客
近江商人の「商売の十教訓」 其の三
売る前のお世辞より売った後の奉仕、これこそ永遠の客をつくる。
CS部門に優秀なリソースを割かない企業は利益を上げられないか。
んなこたない。結構よう儲かっとる。
んでも、100年後には消えて無くなっとる。
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2004年08月06日
近江商人 考2 :品の如何
近江商人の「商売の十教訓」 其の二
店の大小よりも場所の良否、場所の良否よりも品の如何
規模の経済と都市集中型の構造が不協和音を起こしている現代に
おいては、たいへん示唆に富んだ考え方である。
店舗が大きければ、大量の商品を扱ってお客様により多くの選択
肢を与えることができる。立地が良ければ集客は高まり、お客様
により多くの認知機会を与えることができる。
これら二つのものごとは4Pにおける「Placement」と一部「Promotion」
にあたる極めて重要なマーケティング要素ではあるが、この教訓
の伝える意味は、PlaceやPromotionはあくまで商売上の方法論で
あり、お客様に真の満足を提供しリピートしていただき、継続的
な利益を享受するためには、「品の如何」=「Product」が絶えず
その中心である、ということ。そして真読すれば、企業がともす
ればすぐに”方法論”側に足を捕られすぎることに対する警鐘と
捉えることもできよう。
TV業界に”Content is KING”という思想があるが、これも近江
商人の商流における教訓を情報流通に置き換えたものといえる。
業界自体が資本主義の申し子である状態においてもこの”Content
is KING”思想が浸透していることが、TV業界をメディアの盟主
たり続けさせているといえる。彼らは深い部分で、メディアはあく
まで媒体で、KINGの通り道である、ということを理解し、自業界の
強みが”方法論”の部分にあることも自認した上でコンテンツの
コントロール力をなりふり構わず確保することを以って影響力を維
持しているのである。
現在、情報流通の世界においてはネットメディアの勃興と価値観多
様化の中、”規模の強者よりも弱者個々人こそが真のコンテンツた
りうる”という考え方が夢物語ではなくなりつつある。ネットの発
展が情報流通における規模や距離の壁を取り除きつつあるからだ。
そしてこの状況は、eコマースの普及発展によって商流においても
早晩同様のことになるであろう。
ネットワーク社会を迎えた今企業は改めて、”如何にお客様のニー
ズに合ったよりよい品を提供するか”を追求する努力の重要性を認
識するべきである。
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2004年08月05日
近江商人 考1 :商売は世の為、人の為
近江商人の「商売の十教訓」其の一
商売は世の為、人の為の奉仕にして、利益はその当然の報酬なり
GDP成長率から見た日本の景気は改善に向かっているらしい。
しかし、それを実感できている消費者がどれだけいるのだろうか。
本来の経済活動とは、人と人とのコミュニケーションの中で生まれ
てきた相互の「ほしいもの」を持つ者同士が、縁と倫理の下に価値
を交換しあうものである。
ところが今の日本の経済活動はどうか?
資本主義下の供給者論理、メディアによる大衆操作、資本による消
費者からの搾取。消費者が本来の「ほしいもの」がなんなのかさえ
考えるひまも与えられることなく、政・官・資本・マスコミの論理
によって消費循環が捏造されている。
近江商人の経営哲学における商売とは、世の為、人の為のものであった。
商いを通じて世間がより発展することを是とし、お客様が永続して
その品を手にすることで本質的な豊かさを得てもらえるように、
1to1のコミュニケーションの中でお客様の内から湧き出るニーズ
を捉えて、そのお客様が真に「ほしいもの」を流通させて、その心
の豊かさの対価を利益として感受するものであった。
今の経済活動が最も欠いているのは、お客様個々人との対話と、
商売に永続性を求める倫理観である。
あなたはあなたのお客様と正面を向いて対話して、そのお客様に真
の心の豊かさをお届けできていますか? そして、ちゃんと長期の
視点で世間の発展を願って、長期に適正な利益を享受していますか?
倫理観に裏打ちされた商売勘定がなければ、その商売は長続きしな
いのです。
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2004年04月04日
近江商人 「商売の十教訓」
近江商人 「商売の十教訓」
一、商売は世の為、人の為の奉仕にして、利益はその当然の報酬なり
一、店の大小よりも場所の良否、場所の良否よりも品の如何
一、売る前のお世辞より売った後の奉仕、これこそ永遠の客をつくる
一、資金の少なきを憂うるなかれ。信用の足らざるを憂うべし
一、無理に売るな、客の好むものも売るな、客の為になるものを売れ
一、良き品を売ることは善なり、良き品を広告して多く売ることはさらに善なり
一、紙一枚でも景品はお客を喜ばせるものだ。つけてあげられるもののない時は、
笑顔を景品にせよ
一、正札を守れ。値引きは却って気持ちを悪くするくらいが落ちだ
一、常に考えよ、今日の損益を。今日の損益を明らかにしないでは寝につかぬ
習慣にせよ
一、商売には好況、不況はない。いずれにしても儲けねばならぬ
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